Phase 1 アリとはどんな生き物?

 アリと言う生き物は、ハチと同じ膜翅目と言う一群に属する生き物で、世界には約9000種が記録されています。

 その食性は肉食性や雑食性、植物食性があります。住むところも砂漠や湿地など、いろいろなところに進出して

 います。

 アリの最も古い姿のものはおよそ8000万年前の琥珀から見つかっています。ありはカリバチの仲間から進化

 したと言われています。そして約3500万年前の漸新世には多くの仲間が出揃っていたことが確認されています。

 アリは一般にはかむだけで刺さないと思われるかもしれませんが、ハリアリやフタフシアリと言う仲間は名前のと

 おり立派な針を持ち、しばしば人をさすことがあります。

 針を持たないアリは武器として蟻酸あるいはタンパク成分の多い毒液を分泌し、いざと言う時には尾部から相手

 に向かって吹き付けるのです。

 アリは他の生き物とは違い、メスが交尾しなくても子供を生むことができます。しかし、そうして生まれてきた子供

 は全てオスになります。(半数倍数性といいます。)これがアリなどに見られる”利他行動の進化”に関係があるの

 ではないか、と言われています。

 







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