10月1日(金) 「「3冊の本」」

ここに、3冊の本がある。
「ザ・クオンツー世界経済を破壊した天才たちー」「ミツバチの世界ー個を超えた驚きの行動を解くー」「風の中のマリア」の3冊。
どれもそれなりの分厚さを持った本だ。
読めば面白い。
しかしなかなか一気に読む時間がない。
結果、本はあるけどためてしまう・・というスパイラルに陥っている。
そろそろ崩していかないとね・・
10月2日(土) 「休日の憂鬱2nd」

つい最近、「休日の憂鬱」というタイトルで書いたが、もう一つ、重要項目を書き忘れていた。
ここ数か月、私の休日の朝は早い。
朝の6時には起きていることが多い(遅くても7時には起きている)。
そこに問題があるのだ。
朝、どの店も開いていない。
もう秋なので朝から山・・というわけにもいかない。
そう、することがないのだ。
仕方なくネットしたり音楽聞いたりしているが何だか凄く勿体ないように思う。
かといって遅起きは私は苦手というか普通でも8時には起きてしまうし、夜更かししても朝早くに目が覚めて睡眠不足になるので早くに寝てしまうし・・
ん?これって俗にいう「早寝早起き」のリズムが・・?
10月3日(日) 「眠れる!」

最近、夜あまりトイレに立たなくなった。
結果朝までノンストップで眠れるということもある。
思えばクーラーをつけなくなった途端だったので、体が冷えていたのだろうか。
やっぱり春秋はよく眠れるように思う。
気候がよくて体調的にもリズムが作りやすいからだろうか。
これが冬になるとたぶんまた体が冷えることによると思われる夜中トイレ症候群が出てくると思うけど・・
10月4日(月) 「あれから9年経った」

今日で「あれ」から9年経過したことになる。
その「あれ」とは何かというと、私が2か月の入院生活から退院したことだ。
9年前の夏、私は病院に入院していた。
精神状況が悪化してやむない措置だった。
その日の日記を読み返すと退院するときは数人の方に見送られて病棟を出たとあった。
そこに出てくる固有名詞の方々は殆ど顔も忘れてしまったが、あの夏は私が生まれたときを除けば初めてした入院生活でとても風変わりな夏だった。
時々、その病院の近くの風景を見るとあの時のことを思い出す。
10月5日(火) 「ってゆーか」

こんなに時間が無くなるとは思わなかった。
朝、5時半に起きて6時過ぎに家を出、帰宅は8時頃。
そこから晩食べて風呂入ってしてるうちに就寝時間になってしまう。
睡眠を削ると確かにもう少し色々できるかもしれないが、私は睡眠が足りなくなると肉体・精神的に結構いろいろ出るようなので無難に早寝している。
参った。
10月6日(水) 「寧ろ」

早寝早起き型に移行して3日。
不思議と体調は超良好。
昼間の眠気も全くない。
こう考えたら平日のほうがむしろ体調がいいんじゃないか?
休日はだれーっとしてしまうので却って疲労してしまうんじゃないか、とか思ってしまう。
来週は、水木とこの生活だが他は落ち着くのでもう少しここも記述できると思うが、今はとにかく忙しいので・・
10月7日(木) 「FX口座」

この前、FX口座開設の申し込みをした。
そうしたら返事が来てもう開設していますということ。
メールを見たら確かにそういうメールが来ていた。
・・・ログインIDと、パスワードの紙、持ってないぞ・・
仕方がないので再発行してもらうことにした。
たぶん去年デモトレーディングをしていた時に手元においてたはずなのだが・・
10月8日(金) 「祝・10周年」

ラナ:いやーっ、ここもとうとう10周年かぁ!
アイラ:ラナさん、もう飲んでるんですか?
ラナ:ったりめぇよ!こんなメデタイ日に飲まずにいられますかってんだ!
ミナ:・・・ところで、あにまりあさんは・・?
ラナ:ああ、あにまりあなら今、家のほうでたまった雑用を片付けてからくるんだとさ。じきに顔だすさ。
アイラ:それにしても、このホームページ、できて10年経つんですね。
ラナ:ああ、アタシもここと関わりを持つようになったのは2004年からだけどさ、よくやるよな。
そういえばアタシが担当になって最初にした仕事って掲示板を作ったことなんだよなぁ。
アイラ:あそこはアリ好きの方々が集まる社交場みたいになって良かったですね。
ラナ:当時のあにまりあはCGIプログラム見ただけで吐き気催してたほどプログラミングが大嫌いだったからなぁ。今の掲示板のCGIプログラムなんかマニュアルがしっかりしてるから、あにまりあ一人でもできたんだと思うけど・・
アイラ:ところで、ラナさんのブログ、見させていただいてますよ。
ラナ:ぶふぉっ!!って、アンタ、どこでその存在を・・
ミナ:あにまりあさんが、教えてくれたんですよ。
ラナ:あにまりあめ・・余計なことしやがって・・
アイラ:いいんじゃないですか?ブログは日常あったことを書いていくものですから・・
ラナ:でもなぁ、あんなの人に見られたら・・恥ずかしい!
アイラ:別にそうでもないと思いますけど?個人の趣味や嗜好は人それぞれ。いっそのこと、公開して同好の士を募ればとも思いますが?
ラナ:却下!あんなの人に見せられたもんじゃないって!
ミナ:ラナさん、照れちゃって・・可愛い・・
ラナ:照れてないっ!
アイラ:ラナさんって案外いじれば楽しいかも・・
ラナ:こらっ、バカなこと、考えてるんじゃねぇぇぇ
あにまりあ:いやいや、すみません。ちょっと雑用が長引いて・・
・・・?どうしたんですか?なんだか雰囲気が変ですけど・・?
ラナ:あーにーまーりーあー・・・・・
あにまりあ:は、はい・・・
ラナ:お前がっ!お前が来るのが遅いからアタシが、アタシがなぁぁぁっ!!!
あにまりあ:ラナさん、目が怖いです・・
ラナ:とにかく、これ飲め!
あにまりあ:これは・・お酒?
ラナ:つべこべ言わずに飲めっ!これからアタシが説教してやる!
あにまりあ:・・・話が読めないんですが・・?
ラナ:ええい、つべこべうるさい!
(ぐびぐび・・)
あにまりあ:・・・・
ラナ:どうだ、最近飲んでないって言ってたから効くだろう?
あにまりあ:・・・・
ラナ:だいたいだな、この日に遅刻してくるということがそもそも・・
あにまりあ:貴女は、誰ですか?
ラナ:・・・へ?
あにまりあ:(アイラとミナを見やって)そちらの方々も見覚えがないですね・・
ラナ:お、おい・・
アイラ:あにまりあさん、どうしたんですか?
あにまりあ:「あにまりあ」・・ああ、あの方のお知り合いですか・・
ミナ:「あの方」・・?
ラナ:お、おい、変な冗談やめろよな・・
あにまりあ:貴女が誰かは存じ上げないですが、私は「あにまりあ」ではないですよ・・
ラナ:おいおい、何言って・・
あにまりあ:私は・・私の名前は・・ルナ・・
ラナ:「ルナ」って・・
アイラ:確か月末にここに登場しているあにまりあさんの裏側・・
ルナ:残念だけど、私は誰とも関わらないの。あにまりあがなぜ精神統御の杖を手放したかよくわからないけど、私はあにまりあとは違う・・
ミナ:・・・怖い・・
アイラ:と、とにかくこのままではまずいわ。眠らせましょう。
ルナ:私を眠らす?バカ言うな。せっかく出てきたのにまた眠らされてたまるか!(というとダッシュで部屋を出ていく)
ラナ:あ、おい!
アイラ:・・・ルナ・・もう一人のあにまりあさん・・
ラナ:と、とにかくここはこれでお開き!アイラ、ミナ、あにまりあを探しに行くぞ!あのままだと厄介だ・・
アイラ:そうね・・
ミナ:とんだ10周年になっちゃったね・・
ラナ:あにまりあがあんな状態なのでなり替わって。これからもこのホームページをよろしくお願いします。
・・って、ああ!もう!管理人がいないと締まらない!
10月9日(土) 「お休み!」

3連休の初日。しかし雨ザーザー。
明日の昼から天気が回復するっていうけど、私的には土日と晴れて月曜の祝日が雨だったほうがいろいろとやりやすかったように思う。
今年は3連休はなんだかこういうパターンが多いような気がする。
本とがっつり向き合って読破するのもいいが、どうも本は片手間に読むものというような感じがしてるのでそれだけに時間を割くというのもなんだか・・
とか迷っている間に時間は過ぎていくのであった・・
10月10日(日) 「遷都祭り」

奈良の平城京跡で行われている「平城遷都1300年祭り」に出掛けてきた。
すごいですねー、家から電車で会場まで1時間かかりませんでした。
大阪を出たときはやや強い雨が降ったりやんだりしていたが、奈良に入るとシャトルバスに乗る時だけ雨が降っていて会場を回っている間は晴れて暑いくらいだった。
大まかにざっと見てきただけだが、結構雰囲気がよく楽しめた。
楽しい秋の休日だった。
10月11日(月) 「古稀の宴」

昨日、父の古稀の宴があった。
場所は父と母が初めてお見合いした割烹料理屋を使った。
本当は日曜は定休日らしいがたまたまその日はほかに予約の団体があったのでうまく潜り込めたのだ。
この計画、父には極秘だった。
だからことあるごとに不思議がる父をごまかすのは結構大変だった。
そして憎い演出として古稀おめでとうという看板まで用意してくださった。
そして身内だけではあったがささやかなパーティーを行った。
父は部屋に入るとこういうことをしてもらったことがないらしく、目を丸くしていたのが面白かった。
最後は仲居さんに集合写真を撮ってもらって任務完了。
いい会でした。
10月12日(火) 「Dドライブの使い方」

私のパソコンはCドライブよりDドライブのほうが容量が大きい。
私はこのDドライブがなぜこんなに大きく、しかもその使い方がさっぱりわからなかった。
この前、某家電量販店で最新パソコンについて店員さんに質問する機会があった。
それによるとDドライブは「保存用」ドライブとして使われることが多い、という答えだった。
実は私のパソコンのCドライブはもう6ギガちょっとしか空きがない。
何か移せるものはないか・・と思って探してみたら写真があった。
これをDドライブに移すだけで8ギガ近くCドライブが軽くなる。
でも、なんだか使い慣れない。
変な感じだ。
10月13日(水) 「3テラ、4テラ」

私はこれがいつか出てくると思っていたがこの前家電量販店でとうとうこれに出会った。
そう、外付けHDD容量が3テラのものと4テラのものだ。
3テラのものはなぜか値段にかなりばらつきがあって一番安いもので3万8千円くらいだった。
アナログが停波になると必然的に地デジで番組を録画保存するがその時、これらがどれだけ安くなってくれているか・・
10月14日(木) 「最近、私は不調期に入ったと思います。」

私は、最近不調期に入ったと思う。
なぜそう思うかって?それは「私がそう思うから」である。
先月、私はものすごくラッキー周期に入っていたと思うし、その実感があった。
実際やることのほとんどがうまくいき、びっくりするくらいだった。
今も特にこれといった失敗やそういうものはないのだが、運気というかそういう体感できるものに勢いがない。
だから私は今、不調期に入ったと思う。
でも、それなりにいいことや楽しいこともあるので絶不調というわけでもないらしい。
ああ、早く回復しないかな・・
10月15日(金) 「今井ラナの徒然日記(40)ー風邪ひきー」

私としたことが風邪を引いてしまいました。
それほどひどい症状ではなく、鼻水が少し出るのと咳がごく少々出るだけなんですが、何とも言えず鬱陶しいです。
家に備え付けの風邪薬があるんですが、これを飲むとすごく眠くなるので夜しか飲めません。
ジレンマです・・
10月16日(土) 「復刊決定!」

私のHPの最上部には「復刊ドットコム」のバナー広告が貼り付けてある。
これは100票集まれば復刊交渉をしてくれるらしい。
さて、私が数年前に電子ピアノを購入しようとしたことがあった。
その時にお気に入りのゲームで絶版になっていた「ロマサガ3」のピアノ楽譜集が今回復刊されることになったというメールがきた。
復刊ドットコムには非常に多くの書籍の復刊依頼があるが多くは100票に届いていないようだ。
その中、これは300票以上も集めていた(もちろん私も1票を投じた)。
自分の投票した本が復刊されるってなんだか嬉しい。
10月17日(日) 「久々の「歩こう会」」

数年ぶりに区の歩こう会に出掛けた。
数年前ぶりだがコースやら何やら変わっていてびっくりした。
と同時に、私の区の大きさを実感した。
区の全町会がグループで大阪城の音楽堂に集まった。
2400人ほど集まったという事だった。
えらーい人のお話を少し聞いて各町会ごとに散らばり大阪城公園内でお弁当を食べて後はオリエンテーリングもよし、散策もよし、という事だった。
弟家族が途中で顔を出したので家族で写真を撮ったりしていた。
私と同年代の人が殆どいないのが当たり前だと思うけど少し寂しかった。
でも、楽しかった。秋の陽を浴びて歩くのは気持ちがよかった。
10月18日(月) 「「運」は物量なのだろうか・・?」

「運」とは、波動なのだろうか、それとも物量なのだろうか。
私は運が物量であると考えてそれを実証する実験を行った。
9月、私は実にラッキー周期に入っていた。
それでも運に陰りを感じる時があった。
そういう時、私は何をしたか?
それは「わざと負けるとわかっていてパチンコに行って負けてくる」という方法だ。
ギャンブルというものはその人のその時点での運を測るのに最適だと思う。
そうして「負の運」を放出してその分の負荷を取り除いた「正の」運を入手する方法だ。
9月、こうして私は実にラッキー周期を得ていた。
しかし、今月に入って流れが変わった。
そういう「小手先の」技術ではどうにもならないくらい、運に陰りが見える。
といっても別段何も起こらないがパチンコに運試しに行っても笑えるほど何も起こらない。
当たらないどころかアツい演出すら皆無。
やはり、運って波動型なんだろうか・・?
10月19日(火) 「生まれて初めての体験」

今日、チョンボをした。
それは「メールの誤送信」だ。
携帯でのプライベートメールだったが複数人に宛てたメールで一つだけ送る予定のない人に送ってしまった。
メールを頻繁にする私だが誤送信は生れて初めてだ。
疲れてるのかな・・?
10月20日(水) 「長引く咳の原因は・・?」

私は、いつのころからか、風邪を引くと咳が非常に長引くようになった。
去年の初めだったと思うが風邪を引いた後、3か月ほど咳が残った。
翻って現在。
10日ほど前にひいた風邪。いまだに鼻水の症状が出ているので風邪といえそうだが、ここでも咳が・・
私は、なぜ風邪を引くと咳がいつも長く残るのか不思議だった。
ちなみに去年、X線で肺を見てもらったが全く何もなく「アレルギー性のもの」という答えをもらった。
ところが・・

今日、何気なくテレビを見ていたらその原因かもしれないものを特集していた。
それは「大人喘息」だ。
これは専門の医師が見ないとわからないとか。
・・・
診てもらったほうが良いのだろうか・・?でも、もし何か出たら嫌だな・・
10月21日(木) 「発達した低気圧が通り過ぎて行った。」

この表題の低気圧とはお天気の低気圧ではなく、不機嫌状態のことだ。
夕方、バスに乗るころから何かすごく機嫌が悪くなった。
別に何かされたわけでもなく、一人でカリカリしていた。
それが進むとどんどんイライラしてきて何かをしたら忘れるかと思って図書館で借りた本を読んだ。
少しましになった。
そして低気圧に悩むこと約3時間、ようやく低気圧が去っていたようで気分が平静に戻ってきた。
これ、何が原因なんだろう?
イライラしてる時にさりげなく原因を探ってみたが思い当たる節は全くなかった。
こういうのってたぶん脳内物質の何かが多く出てるかあるいは不足してるかだと思うが、こう考えたらなんだかんだ言いつつ人間も「ケミカル・マシーン」なんだなぁと思ったりする。
10月22日(金) 「忘年会のお誘い」

大学院の忘年会のお誘いのハガキが届いた。
しかし、その日は大学のサークルの45周年と同日。
節目の年には多くの方が集まるので、こっちかな・・
でも、もう忘年会なんて年になったんですねぇ・・
ついこの前、桜を見に行ったばかりだと思ってたんですが・・
10月23日(土) 「メールソフトな悩みーウインドウズ7になったらー」

ウインドウズ7にはメールソフトが付いていない。
一応公式ではウインドウズライブメールというものを推奨しているそうだが、この前入れてみたら使いづらかったので候補にならない。
そこで、一応サンダーバードにしようかな、と思ったが、オフィスについてくるアウトルックなんかも候補として少し考えてみることにした。
会社ではアウトルックがメールソフトだし。
でも、標準メールソフトをつけないってどういう戦略なんでしょう・・?
10月24日(日) 「怠惰な日曜日」

今日は実に怠惰な1日を送ってしまった。
それは一歩も外に出ないで1日が終わってしまったからだ。
冬になればこういうのは別に珍しくもないが、今年は何かと枚岡に行ったりしていたので春以降休日は必ず外に出ていたような気がする。
何かしないと・・でも、行きたいところは大体行ったし、今日は昼から雨だというし・・(実際降り出したのは夕方になってからだったが)
はぁ、勿体ない・・
10月25日(月) 「睡眠の質が悪かった。」

土曜日の夜。私は強いお酒を飲みたくなって久方ぶりにチューハイに焼酎を混ぜるという所業を行った。これのおかげで久々に「飲んだ」という実感が得られたが、その代償は結構大きかった。
夕食の後、猛烈な眠気に襲われて2時間眠った。
お風呂にさっと入って寝ようとしたら、アルコールを分解するためにと飲んだお茶がどうも飲み過ぎだったようで猛烈に胃が膨満した。お腹が張って張って・・
それが終わった・・と思ったら、お腹が下った。
昨日、調べたことだが飲みすぎるといろいろな生理作用により(書くと長くなるので省略)、下痢をするという。昨日は午前中、お腹の具合が悪かった。
そして昨日も夜になるとすごく眠くなった。
そこで、昨夜は9時間眠った。
しかしそれでもけだるく、妙な眠気が・・
昨日なんてずっと家にいたのに。
はぁ、ちょっと今回のは考えさせられました・・
10月26日(火) 「寒い。」

急に寒くなった。
朝の時点ではまだそれほど寒さはなかったが風が出てきていた。
昼には風を冷たく感じ、夜には本格的な寒さになった。
明日の予想最高気温は14℃。
・・ほんの少し前まで20℃を平気で超えていたのに、一気に下がるという事。
でも、この時期の寒さはそう長続きしない。
現に来週の月曜辺りにはまた20℃を超えるという。
着こなしが大変だ・・
10月27日(水) 「占い師ミナの企み(1)」

ミナはタロット占い師である。実際、アイラと共同でやっている占い館は繁盛している。
その忙しさにかまけて、ミナはタロット占い以外の「能力」の使い道について考える暇がなかった。
しかし、先日それを試すクライアントを見つけたような気がした。
それは今からちょうど2週間ほど前、突如ミナの目の前に現れた人物だった。
この能力、試してみたい・・
でも、それをアイラに相談したらきっと反対されるだろう。
当たり前だ。倫理的にあまり喜ばしくないことを自分が考えていることくらいミナ自身も分別というものはわきまえているつもりだ。
理性と欲求の葛藤が続いたがとうとう欲求のほうが理性を抑え付けてしまった。
ミナは携帯電話をとると、電話をかけた。
10月28日(木) 「占い師ミナの企み(2)」

「はい、もしもし」
ミナが電話をかけたのはあにまりあだった。
「あの・・私、ミナ・・です・・。実は、あにまりあさんにお話があるので、明日、夜8時に××公園に来てくださいませんか・・?」
「え?占い館じゃないんですか?」あにまりあが問う。
「ええ、ちょっと二人きりでお話したいことがあって・・だから、一人で来ていただけますか?誰にも言わずに・・」
「え、ええ。わかりました。そういうことなら・・」
あにまりあはいつもと様子が少し違うミナを不思議に思ったが、ミナの声がなんだか切羽詰ってるようだったので会う約束を取り付けた。
ミナの電話のことは気になったが、日中だったため、あにまりあは仕事に戻った。
10月29日(金) 「占い師ミナの企み(3)」

夜7時30分、××公園。そこの街灯に照らされたベンチにミナはいた。
あにまりあはまだ来ていない。
アイラには今日は体調が悪いと嘘をついて家で寝ていることにしている。ミナの考えていることを知らないアイラは心配そうに仕事に出かけて行った。
・・・もう後戻りできない・・
ギュッと手を握り締めてミナはあにまりあが来るのを待っていた。
7時50分にあにまりあがやってきた。
「あれ?もう来ていたんですか?8時という約束だったので時間調整してきたんですが、お待たせしちゃいましたか?」
「いえ・・」ミナは緊張しているので、言葉少なだった。
事情を知らないあにまりあにはミナが何か重大な問題を抱えているので、いつもと様子が違うようにしか見えなかった。
「・・で、どうされたんですか?急に。何か深刻そうな雰囲気なんですが・・」
何も言わずにミナはポケットからあるものを取り出した。
タコ糸で中心の穴を留めた5円玉。あまりにオーソドックスな催眠術の道具だ。
「?これは?」
あにまりあがきょとんとして問いかける。
「実は、私、催眠術の勉強をしてるんです。ほら、今の社会ってストレス社会でしょう・・?私も占い師としてキャリアを積むうちにそういう方面の素養が必要だと思ってあにまりあさんに少しお付き合いしてほしいんです。」
「でも、催眠術って・・」あにまりあが困惑の表情を浮かべる。
「大丈夫ですよ、自己暗示をかける手伝いの勉強と思っていただけたら・・」ミナがぼそぼそと小さな声で言う。
「はぁ・・」あにまりあは納得がいかないようだが、一応同意した。
10月30日(土) 「占い師ミナの企み(4)」

「それでは、始めますよ・・」ミナが5円玉を揺らしながら言った。
「この動きをじっと目で追ってください・・」

ゆらゆら・・

あにまりあは最初5円玉を目で追っていたがやがて目つきがとろんとしてきた。
うまくいってるようね・・
ミナは内心そう思ったが、折角上手く行きかているものをちょっとの時間を惜しんだばかりにお釈迦にしたくなかったので何も言わずに5円玉を揺らし続けた。
「・・・・」
あにまりあは完全に催眠状態になったらしく、夢遊病者のような感じになってきた。
そろそろかしら・・
ミナはそう思い、5円玉を揺らしながら名前を呼んだ。
「出ていらっしゃい、ルナさん・・」
10月31日(日) 「占い師ミナの企み(5)」

ミナの呼びかけにあにまりあは答えなかった。
うつむいたまま目を閉じていた。
しかし、ミナはあにまりあが催眠状態に入ってるのを確信していたので、ルナという存在を呼び出せると思い、さらに呼びかけてみた。
「さぁ、ルナさん、「表の世界」に出ていらっしゃい・・」
そう呼びかけるとあにまりあが顔を上げた。目つきがいつもと違ってきつい顔立ちに変わっていた。
「・・・お前は、誰だ?」
あにまりあは口を開いたがその口調は普段のあにまりあのそれではなかった。
「以前、ルナさんがこの世界に出てきたときにお会いしませんでしたか?」
「・・ああ、あの時の・・」
あにまりあ、いや、ルナの記憶が繋がったようだ。
「そうですよ、貴女がこの世界に初めて出てきたときに居合わせた私、ミナといいますの。」
「お前、いったいどうやってこの私を?普段私はこの世界には出てくることがないようにプロテクトがかかってるのだが?」
「催眠術を使いましたの。そうしたら貴女を呼び出せると思って・・」
「お前、自分のしていることが分かっているのか?普段表に出てこない私を呼び出したら精神世界の均衡が・・」
「ええ、知っていますわよ。」ミナが悪びれずに答える。
「私ね、以前からあにまりあさんには隠された顔があると思っていたの。だって、あにまりあさん、全然負の感情を表に出さないでしょう?きっとそういうものが集積した人格がいると思っていたの。そうしたらたまたま先日貴女が現れたので私の疑いは確信に変わった・・・」
「・・・」あまりにあっさりとミナが答えるのでルナは返す言葉がに窮した。
「私ね、2つの人格が1人に宿ってるのって精神的に辛いと思いましたの。そこで、こうやって貴女を呼び出して偽りの平和を壊して真の平和に導こうとしてるんですのよ。」
「何か、勘違いしてないか?私とあにまりあは確かに人格は違うが棲み分けはしてるつもりだ。それを変に乱したら・・」
「その棲み分けこそ、偽りなんじゃないですか?」ミナが問いかける。
「・・・」このまま行っても議論は平行線を辿りそうだった。
この世界に馴染んでいないルナは居心地の悪さを感じて元いる世界に戻ろうとした・・

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あにまりあの徒然日記T.S(2010・10月)