2024年1月の観察日記

1月11日 新年に入った。
昨年は肉体的・精神的疲労に苛まれ、HPの更新ができない状態に陥った。
そんな訳で今年の目標はアリの活動期にHPを毎日更新することを第一目標に挙げたい。
他はクロヤマアリの寄生バチや女王について継続的に調べたいが、まずは定期更新復活化を最大目標にして今年も活動していきたいと思う。
明日以降、昨年に幾つか撮り溜めたネタや考察を幾つか記述して行きたいと思う。
言葉足らずではありますが、今年もよろしくお願いします。
1月15日 昨年は、あまり写真や動画を撮影しなかった。
それでも、全く撮影していないわけでもないので、幾つか振り返りながら少しずつ更新していきたい。


今日、紹介するのは昨年5月21日にkuroyagiさん、風人さんと生駒に行ったとき、ムネアカオオアリの巣口にいたマダラマルハヒロズコガの幼虫。
私一人だとまず見つけることができなかっただろう。
2人の観察眼に驚いたりした。
短い動画だが、動いている様子を見ていただけたらと思う。
マダラマルハヒロズコガの幼虫 
1月16日 今日、取り上げるのは昨年5月28日に撮影したクロヤマアリの寄生バチがクロヤマアリに産卵する瞬間を撮影したもの。

こんな感じ。
この日以外あまり観察できなかった。 
1月20日 上記の寄生バチと思われるハチの幼虫を、クロヤマアリの解剖にて腹部から得ることができた。

画像の日付は昨年6月5日になっている。
恐らく、6月3日か4日に採集したとは思うが、それ以上の記録がないので何とも・・
解剖したのも、この1匹だけ、繭になる個体もいなかった。 
1月23日 昨年6月24日、用事があって神戸のポートアイランドに出かけた。
ポートアイランドはアルゼンチンアリがたくさんいると聞いていたので、実物を見てみた。
アルゼンチンアリはすぐに見つかった。

行列を作って餌にたかったり、せわしなく動き回っていた。
お菓子の欠片に集まるアルゼンチンアリ
アルゼンチンアリの行列

働きアリのみを見かけて、他のものは見かけなかった。
ごく一部でトビイロシワアリの脱翅メスを見かけたり、クロヒメアリと思われるアリを見たが、それ以外本当にアルゼンチンアリしかいなかった。
1月24日 昨年、8月6日に吉野に出かけた。
アリは成果がなかったが、面白いものがいた。

ヒグラシに寄生しているセミヤドリガ。
持ち帰ったが幼虫がまだ成長し切っていないままセミが死んだためか幼虫も全部だめになってしまった。
この時、セミはかなり弱っているのか私が近づいても動きが鈍くすんなり私の手で摑まえることができた。 
1月25日 昨年、9月2日に夜の箕面に羽アリ観察に出かけた。
この日は外れの日で、アギトアリ以外の羽アリはほとんど見当たらなかった。
それでも、数匹のアギトアリの羽アリにはお目にかかることができた。

アギトアリのオス。
いつ見ても大きく、ハチにそっくりだ。 

アギトアリのメスアリ。
日暮れ後に数か所で見かけた。
大型のアリなので、目立つ存在だ。
1月26日 昨年11月15日に河内長野、滝畑ダムに出かけていた。
その時、チクシトゲアリのサテライトコロニーを見つけた。
普段は現場で女王がいないと分かった時点で持ち帰ることはしないのだが、この時は容器がなかったのでとりあえず収容して自宅でばらして女王がいないと分かった。
このコロニーには新女王アリとオスアリがいた。
標本にしようかとも考えたが、ふと、以前ふじひろさんがブログ内で人工環境でのペアリングを公開されていたのでそれに倣って実行してみた。
実施日は11月17日だった。
詳細は明日に記述するので、とりあえずチクシトゲアリの交尾行動を撮影できたのでご覧いただきたい。
チクシトゲアリの交尾行動動画1
古い虫かごのケース越しに撮影したので、クリアではないが交尾行動はご覧いただけると思う。 
1月27日 昨日、取り上げたチクシトゲアリの交尾行動動画だが、もう1つあった。
チクシトゲアリの交尾行動動画2
最後に腹部先端がくっついているように見える。
同じネタで2日跨いでしまったが、とりあえずこんな感じであったことをご報告の意味でアップすることにした。 

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