2023年3月の観察日記

3月22日 久々にここを更新する。
まとまった時間が出来たので、池田にクロナガアリの観察に出かけた。
昨日、大阪北部は雨が降り今日は季節外れの暑さになるという予報だったのでひょっとしたら・・・と思っていた。
時期的に早いとは思っていたが・・・

現場着は正午頃だった。当初はアリの姿を全く見かけず、やはり早すぎたか・・・と思いながら歩いているとオスアリが少し飛んでいるのを見かけた。
あら?飛んでる?と思いながら観察継続していると・・・

急に巣口が賑やかになってきた。賑やかになり始めたのは午後0時半頃だった。

たくさんの羽アリが出てきている。

俯瞰すると、こんな感じ。
次々と羽アリが空に飛び立っていった。
午後1時を過ぎると、ウンカのような「アリ柱」が出来ていた。

私のヘボい写真撮影技術ではこれが限界でした。飛んでいるクロナガアリのメスアリ。オスはたくさん飛んでいたし、「アリ柱」の中に入るとオスアリが体にばしばし当たってきた。

そして、少なくとも10年ほど夢にまで見ていた交尾中のアリが次々と観察できるという夢の時間がやってきた。1枚目。

2枚目。

3枚目。

4枚目。

5枚目。交尾中の腹部先端。

6枚目。さらに別個体のを拡大。
オスの腹部先端が割れているように見える。

午後3時頃から地面に降りてくるオスとメスが増えてきた。
オスは地表に降りてすぐ力尽きて同種のクロナガアリや他の種に運ばれていった。
飛び立つ羽アリもまだ居たがオスの「アリ柱」も数は少なくなったがまだ存在したのでメスアリは交尾はできただろう。
4時半辺りで観察を切り上げたが羽を落とした新女王アリも次々と見つかった。

交尾を終えて地表を歩く新女王アリ。

巣口でクロナガアリの働きアリに囲まれる新女王。
噛みつかれているように見えるが・・

集団巣作りの様子。これも撮影できた。
交尾写真を撮影でき、大変満足だった。
ちなみに、クロナガアリの飛行記録を見ると一番早かった。
やはりこの時期にしては異様に暖かかったのだろう。
見たところ、全部は飛んではいないがかなりの数飛んだように見えた。
3月23日 昨日のクロナガアリの飛行の様子を動画に撮っていた。
それをあげることにした。
クロナガアリの結婚飛行の動画1
賑やかな様子を見ていただきたい。
クロナガアリの巣作りの動画
集団で巣作りをしてるところをスマホで撮影した。
3月24日  今朝、ミツバアリの飛行に遭遇できた。

これを撮影したかったのだ。

アリノタカラを咥えている。

葉の先の水滴と新女王。

また別の個体。

オスアリを拡大した。

ミツバアリの「アリ柱」。
結構な数のオスアリが飛んでいた。

一部拡大。
小さいし、動くので画像は難しかった。
3月25日  昨日、観察したミツバアリの動画にした。
ミツバアリの交尾1
ミツバアリの交尾2
ミツバアリの交尾3
ミツバアリの群飛
羽を落とした新女王が土に潜る。
巣を掘るという感じではなく隙間に入り込むという感じだ。
3月26日 3月6日に、河内長野でチクシトゲアリとヤマヨツボシオオアリコロニーを採集していた。それほど大きくないコロニーだ。
また、画像はこれから上げていく予定である。 
3月27日 ルリアリ。昨年春に採集したものだが、昨年1年でだいぶ増えた。

女王。
至って元気。
今までうまく増やせなかったのがウソみたいだ。 
3月28日 昨年秋に採集しヒゲナガケアリ。
産卵を始めた。

女王アリの全面。お腹が大きい。

卵。まだ数は少ないが一冬超えて産卵が始まったのだ。
3月29日 3月6日に河内長野で採取したヤマヨツボシオオアリコロニーを写してみた。

コロニーの様子。
写っていないが女王は2匹いる。

真ん中の個体を拡大。
複眼が突出しているように見える。
それと、女王が2匹いること、腹部の模様からヤマヨツボシオオアリと判断した。
3月30日 トフシアリの幼虫を写した。

ち、小さい・・・
頭部をよく見ると、口器が見える。
3月31日 昨年初夏に採集したクロヤマアリコロニーでも産卵が始まった。

毎年、この時期が一番テンションが上がる。

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