7月1日 餌用コオロギがようやく孵化した。
数は多くないが小さな幼虫が走り回っている。
うじゃうじゃ孵化したら給餌に使えるのだが、この数では・・・
暫くは増やすために維持する方向かな・・・
7月2日 朝、枚岡を歩いた。
時期は早いかなぁと思ったが、果たしてその通りだった。
アメイロケアリが1匹いただけ。
ケアリの繭が見つからなかったのでどうしようか悩む。
夕方から箕面に。
こちらも寂しい結果だった。

ケアリのメスアリがごく僅かいた。
クサアリモドキのメスアリを2匹見かけた。
繭が無いので見送り。
アリ関係は恐らく来週なのだが、来週は天気が良くない予報。
それで、今日出かけたのだが・・・
梅雨が早く明けたのでどうかと思ったが残念な結果だった・・・ 
7月3日  雨だったので、観察に出かけなかった。
しかし、昼から晴れ模様。
うーん、観察に出かけた方が良かったのだろうか。
せめて大阪城でも出かけた方が良かったのだろうか。
この時期の天気は不安定で悩む。
7月4日  アリの給餌は基本的に2日に1回行っている。
給餌を行った翌日に回収していくスタイルだ。
全てがこのルーチンではないが基本はこれで行っている。
以前は毎日餌交換していたが、特にゼリー系でロスが大きいことに気が付いて2日に1回に変えた。
ゼリーで足りないものはメイプルで補っている。 
7月5日  トフシアリは本当に小さい。
少し離れた所からでは働きアリが見えないくらい。
以前飼育していたキイロヒメアリと大差ないかもしれない。
今のところ、順調に増えてきているが小さい故に過湿に注意する必要はありそうだ。
水滴で溺れかねないし・・ 
7月6日 職場でトビイロケアリと思われるケアリの羽アリを見かけた。
羽根を落としていなかったので採集はしていないが、今年もやっとこの時期が来たか・・・と言う想いだ。
7月7日  今年、全般的に女王アリは不作だ。
オオアリもクロナガアリも大規模飛行を逃してしまい、今一つモチベーションが上がらない。
今月はケアリの月だがまだ大規模飛行は見ていない。
今年は運に見放されている感じすらする。
7月8日  クロナガアリの働きアリ第一陣がほぼ羽化している。
このアリはどちらかと言うと冬の管理に手間がかかる印象なので複数女王で立ち上げると働きアリの羽化まではそれほど難しくない印象だ。 
7月9日  枚岡に出かけた。
最初は成果が少なく、ダメかと思っていたが公園事務所付近でクサアリモドキの脱翅メスを1匹見かけた。
元々は、先週採集したアメイロケアリのホストとしてのケアリの繭を採集しに来たのだが採集した。
そのあと、アシナガアリの脱翅メスも2匹採集した。
そして懸案のケアリの繭だったが丁度良い朽木を見つけて崩すと2か所で大量の繭が出てきた。
そして、山を歩き回ってクサアリモドキの脱翅メスを2匹採集した。
1匹は飼育用、もう1匹は標本用にと言う意図だった。
大漁の成果に満足だった。
7月10日  昨日、帰宅後にアメイロケアリにケアリの繭を入れようと見てがっかり千万だった。
死んでいたのだ。
そこで、標本用と思っていたクサアリモドキ2匹に繭を入れてみた。
導入法は手馴れてきている。
成熟した働きアリは出来るだけ排除し、羽化したての働きアリを多くするようにする。
成熟働きアリは完全に排除してしまうと働き手が少なくなり、繭の羽化を手伝うものが少なく死ぬことがあるので少なくする。
クサアリモドキに噛みつく働きアリはごく少数いるがこれくらいならクサアリに致命的なダメージは与えられないので放置。
12時間もすると攻撃はほぼされなくなるので、後は繭や蛹から羽化する働きアリを待つだけ。
働きアリにはメイプルを飲ませてお腹いっぱいにしておけばほぼセットは完了だ。
数日したら働きアリがクサアリの周りを取り囲むようになるのだ。
7月11日 クサアリモドキは少しずつ馴染んでいる印象。
ケアリからの攻撃はほぼ無くなって、タッパー内を走り回っている。
まだ、ケアリからの口移しは見ていないが攻撃が無いのは良い傾向だ。
このまま行くと数日でケアリから女王と認識されて行くだろう。
2007年頃はこれが分からず苦悩した・・・・
あれから、大分導入に関しては技術的に向上したと思う。
7月12日  職場近くでケアリの飛行があり、ケアリの脱翅メスがうろうろしていたので数匹採集した。

まだ、落ち着いてはいないがすぐに産卵しそうだ。
7月13日  クサアリモドキは馴染んで腹部が少し大きくなり始めた。

腹部がボケているが少し肥大化しているのがお分かりいただけるだろうか。
ケアリの働きアリが女王の周りに纏わりついている。
ここまで来たらほぼ一安心だ。
7月14日  クロオオアリは、今2部屋飼育部屋として使用しているがこの春に一回だけ与えた肉粉餌が巣部屋の通気口に詰められていた。
すると、密閉感が出たのだろうか、ゴミ捨て場になってしまった。
蓋交換して通気を良くして状態を見てみた。
少しずつ働きアリがたむろするようになり、半分くらいゴミが運び出された。
もう半分のゴミをどう処分するのか注目している。
7月15日  数日前に職場でケアリの飛行があり、女王がいたので数匹採集していた。

腹部にピントを当ててみた。
大きな腹部が可愛い。
7月16日  昨年、福井で採集したアメイロケアリが不調。
働きアリが羽化しないのだ。
今は卵と幼虫だけ。
餌場に干からびた黄色い働きアリの死骸があるがどう見ても羽化直後に死んだとしか思えない。
以前、アメイロケアリの飼育をした時はこんなことが無かった。
・・・何故だ。
7月17日 午後から箕面に出かけた。
昼過ぎと言う事もあるのだろう。女王アリは少なかったがアシナガアリ、アメイロケアリ、クサアリモドキ、ケアリの女王を見つけた。
ケアリの女王は茶色っぽいものではなく、恐らくトビイロケアリと思われる色の物だった。
茶色いケアリ、今年は全然脱翅メスを見かけない。
時期的に厳しいかも・・・ 
7月18日  今日も午後に箕面を歩いた。
昨日以上に何もいなかった。
ある場所でアギトアリの働きアリを見かけたが収穫はそれだけ。
うーん、寂しい・・・ 
7月19日  クサアリモドキに入れているケアリ。

貴重な労働力だ。
これをいかに沢山確保できるかがケアリ寄生種の成功にかかっているが、野外でこのくらいの繭や蛹を確保するのは難しい。 
7月20日  アメイロケアリのホストのケアリの働きアリがゼリーを舐めている。

これだけ食欲があるのに、アメイロケアリが羽化しないのは何故だろうか。
肉が足りないのだろうか・・・・
7月21日  トフシアリの働きアリを大きくしてみた。

本当に小さい。
遠目に見ると黄色い小さな何かが動いているようにしか見えない。 
7月22日  先日、箕面で良く分からないシリアゲアリを採集した。

これ、この時期に手すりの上で多くのメスアリがたむろしているのを見かける。
よく見かける恐らくハリブトと思われるシリアゲアリに比べると一回り小型。
何だろう?
2012年ころ、貴船でも恐らく同種と思われるものを見た記憶がある。
夏の手すりで集まっていることが多い。
7月23日  暑い日が続く。
常温飼育組は今の所狂走するような事態にはなっていないが、その寸前ではないかと思えるようになっている日がある。
とりあえず、今は問題は無いのでギリギリ凌いでいるのだろう。

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2022年7月の観察日記