2022年5月の観察日記

5月1日 アメイロケアリの幼虫が繭を作り始めた。

繭を作るために石膏くずを足掛かりにしている。

卵塊。
数はそれなり。

女王。今の所元気。
腹部も少し大きい。
5月2日 先週、職場近くで採集したヨツボシオオアリのメスアリ。
羽根を落とさないだろうと諦めていたら羽根を落とした。 

左の羽根が1枚残っているがあとは羽根を落とした。
さて、ここからだ。産卵してくれるか、ちゃんと育児をしてくれるか・・・
5月3日  ルリアリをよく見てみると働きアリが羽化していた。

羽化を見ていると、やり甲斐が感じられて嬉しくもあり楽しくもある。 
5月4日 先月、職場近くで採集したヨツボシオオアリ。

卵だ。2つ確認できた。

女王。
羽根の欠片のようなものが見えるが一応脱翅した。
5月5日 昨日取り上げたヨツボシオオアリだが、至って順調だ。
今までヨツボシオオアリはうまく行かなかったがこの女王は当たりなのかもしれない。
産卵も少しずつだがしている様子。
昆虫ゼリーを与えているが今は安定している。
順調なら来月頃には働きアリが羽化するはず・・・ 
5月6日  気温が上がってきた。
ゼリー餌への欲求も肉餌への欲求も凄いものがある。
7月くらいになると急に勢いが落ちてくるから増やすなら今しかない。
敢えて言えば肉餌の方が重要なのだろう。
見ていてそんな感じがする。 
5月7日  トフシアリの幼虫だ。

以前も、この段階まではうまく行った。
ここからがどうなるかが問題だ。
何か肉餌を給餌した方が良いのだろうか・・? 
5月8日 ルリアリ。
卵が容器の天井に並べられた。 
天井の一角だけこういう風な卵の山になっている。
5月9日  ヨツボシオオアリの女王。

コロニー化に成功したコロニーの女王。
大型働きアリも生まれている。
見た目的に一番適した餌はゼリーもしくはメイプルで肉餌はMサイズのコオロギではないかと思える。 
5月10日  昨年、大阪城で新女王を採集したクロヤマアリ。

新女王が子育てしている時期にゼリーを給餌したら、働きアリが羽化してくれた。
数はそれほど多くないが羽化してくる個体が安定してきたら増えそうだ。
5月11日 アメイロケアリの幼虫が繭になっている。

繭の数はそれほど多くは無いが着実に増えてきている感じ。 
5月12日 トフシアリの幼虫。

少し荒い画像だが顎が見える。

上とは別の個体。太って体内に色が入っているが前はここまでだった。
今回は、どうだろうか。 
5月13日 コオロギの繁殖はうまく行かない。
何故か産卵してくれないのだ。
ネットで調べてトイレットペーパーを敷き詰めたものに産卵して貰う・・・はずなのだがうまく行かない。
何が悪いのだろう・・
5月14日  昼頃まで曇りがちで気温も低めだったので枚岡はやめにした。
しかし、午後2時頃から急に天気が回復してきた。
正直、今日は飛行は無かったと思うがどうだったのだろう。 
5月15日 枚岡を歩いた。
思っていたより肌寒い日で、陽も差さない天気だったので目だった飛行は何も無かった。
ただ、1匹アメイロアリのような有翅メスを採集したが、何かおかしい。
一回り大きいし、黒っぽい。
羽根を落とさないので交尾していない可能性もあるが死んでしまったら標本にして種を調べたい。
見た感じはアメイロアリではないのだが・・・何だろう。
もし、産卵を開始したら羽化した働きアリから分かるかもしれない。 
5月16日  クサアリモドキは中々勢いが出ない。
働きアリがだいぶ減らしてしまったので、再スタートに時間がかかっているのだ。
ただ、繭は出来ていて餌も食べてくれているので少なくとも現状維持、うまく行けば微増ペースに持ち込めればある閾値を一気に超えてくれそうな気はする。
クサアリとかケアリは増えたら一気だから怖い気も知ているが・・・ 
5月17日 クロナガアリに幼虫が孵化していた。

卵の数はそれほど多くないのが少し気になるが今は順調だろう。
5月18日  ハヤシクロヤマアリコロニーでは蛹が多く出来ている。

肉餌を少し減らしたためか今年はオスアリはいないようだ。 
5月19日  昨日の午後に、アメイロアリの女王アリを捕まえた。
見てみると、産卵を開始していた。

5月20日  ヨツボシオオアリの働きアリを写してみた。

大型働きアリは見ていて「映える」感じがする。
5月21日  今日は雨模様で気温が低かった。
気象条件的に昨日あたりはアツいんじゃないかと思っていたが、家の方でも法事があったりして出かける気にならなかった。
・・・
5月22日  昼から枚岡を歩いた。
歩き始めてすぐに気が付いた。
かなり飛んだ後だ・・・
具体的にはクモの巣にかかった羽アリの死骸、民家の軒先や側溝で見つかる干からびた雌雄の羽アリの死骸・・・
生きているものはアメイロアリの有翅メスが1匹だけ。
今年はクロオオアリ、ムネアカオオアリに縁がなさそう・・・ 
5月23日 撮影しやすいルリアリ。

女王。
巣部屋を石膏を一切使わない乾燥気味の条件にしているが、それが良いみたいでわしわしと増えている。
5月24日  クロヤマアリ。

繭が出来ている。
羽化ももうすぐだろう。
ただ、数はそれほど多くない。
繭の後は卵と小さな幼虫。
どこまで増えるか・・・・
5月25日  今年の春のオオアリは残念だった。
職場の昼休みにヨツボシオオアリの女王を採集したが、それ以外のオオアリは全く駄目。
アメイロアリは採集できたが、何だか消化不良でうーん・・・と悩むシーズンになった。
5月26日 アメイロアリと言えば、今年はオスアリを見かけなかった。
探すのが甘かったと言われればそれまでだが今まで見つかった場所で見つからなかった。
こちらも少し消化不良・・・・
5月27日  ルリアリコロニーの様子。

ゼリーを与えると群がる。
明日には食べつくすだろう。

5月28日  クロヤマアリの寄生バチの季節になって来た。
晴れていたが風が強い。
このハチ、風が強めに吹くと集まらない。
明日かな・・・
5月29日  大阪城にクロヤマアリの寄生バチの観察に出かけた。
到着してすぐに寄生バチが飛んでいるのを見かけた。

クロヤマアリの周囲をホバリングしていた。

飛翔しているハチを背部から。

産卵も割と行われて、2時間ほど粘って20匹ほど寄生されたと思われる(数匹未寄生のアリも吸い取ってしまったが)アリを採集できた。
でも、毎年思うが大概の時間ホバリングして、何かのタイミングで急に産卵を始める。
それを撮影しつつ採集する・・・
かなり困難っす。
5月30日  トフシアリに蛹が出来ている。

本当に小さい。
以前飼育した時は幼虫までだったので前進だ。
5月31日 アメイロケアリのコロニーの繭はまだ羽化しない。
繭の増え方もゆっくり。
女王の産卵は続いているので今年、初動を間違わなければオレンジ色のアリが増えそうだ。

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