7月1日 | クロヤマアリの寄生バチに寄生されたクロヤマアリが死んでいた。 その死骸を取り除こうとしたら・・・・ 働きアリの死骸は比較のために置いている。朝見た時にはカビはなかったが、半日密閉したタッパーに入れたらこんなになってしまった。 問題は働きアリの下の物体だ。 働きアリの死骸を除去したもの。 これ、繭ですよね・・?この後、顕微鏡で見てみたがやはり繭で間違いないと思う。 と言う事は、寄生バチ、初めて繭まで来た・・のか? |
7月2日 | ヨツボシオオアリで大型の働きアリが羽化している。 今年の初めにこんな個体はいなかった。 今年になって生まれたと思う。 ミールワームも予想以上に食べてくれているし、今のところ漸増と言う感じだが悪くない感じ。 |
7月3日 | 昨年、オスが生まれなかったキイロシリアゲアリだが早くもオスが大量に生まれ始めた。 光加減がいい加減ではっきりしない写真になったが、大量。 所で、このコロニーは9年程飼育しているが、女王の精子が無くなってオスの発生・・ってことは無いですよね? ちなみに昨年オスが生まれなかったが今年は生まれた理由は餌が粉末餌からミールワームに戻したこと以外に考えられない。 一昨年もミールワームでオスが生まれていたのだから・・・ |
7月4日 | 肉餌面で苦戦すると思っていたヨツボシオオアリがミールワームをそこそこ食べてくれて肉餌に対する変な気遣いをしなくて助かってくれている。 以前にもヨツボシオオアリは飼育した事があったがあまりミールワームは食べてくれなかった気がする(と言うか新女王を拾う機会が殆ど無かった)。 アリはグルメなので、ちょっと良い餌を与えるとミールワームには目もくれなくなる可能性はある。 今のところ、どの種類もミールワームは食べてくれるので特に問題はなさそう。 さて、またミールワームの確保に走りますか・・ |
7月5日 | 6月に大阪城で採集したトビイロケアリと思われるケアリ。 繭が出来た。もうすぐ働きアリを見ることが出来るだろう。 女王。給餌はしているので腹部が大きい。 卵と孵化したばかりの幼虫をアップにした。 |
7月6日 | 1日に寄生バチの繭らしきものを撮影したが、それ以降他のアリからハチの幼虫或いは蛹の傾向は見られない。 ・・・やっぱり、難しいのだろうか。 まだ少し寄生されたと思われるアリは残っているが、採集時にどうしても未寄生のアリも吸い込んでしまっているのでそればかりになっている可能性も否定できない。 ・・・ |
7月7日 | アメイロケアリの女王はまだ3匹生きている。 昆虫ゼリーを与えると自分で舐めて生きながらえている。 枚岡の当たりと思われる朽木もあともう少ししたら繭が出現しそうなのでそれまで頑張って欲しいのだが・・・ |
7月8日 | 撮影していないが先月大阪城で採集した「小型」クロヤマアリ女王は1匹を除いて繭まで子育てが進んでいる。 ゼリーを与え、時々ミールワームの小さな欠片と言う栄養補給を重めにしたのが効いたのだろうか。 |
7月9日 | 寄生バチに産卵されたと思われるクロヤマアリが死んだので解剖した。 しかし、中身はスカだった。 当たりの個体だと腹部を割くとハチの幼虫がぽろっと出るのだが、それが無い。 顕微鏡で見てもハチの幼虫の姿はない。 当たりを引くと嬉しく、スカだと悲しい・・ |
7月10日 | 枚岡に出かけた。 アシナガアリを1匹ゲットしたが他には女王関係では特に収穫は無かった。 朽木をいつもと違う場所で発見。 割ってみると、数はそれほど多くは無いが働きアリの蛹が100ちょっと(目分量)ある。 吸い込んで回収。 アメイロケアリは先月採取したものが3匹生きている。 導入実験がやっと出来る。 蛹の塊の一部。今の私には「宝の山」。 夕方、箕面に出かけた。 茶色いケアリが多く飛んでいたが他の種はウメマツオオアリの仲間の女王を一匹見つけた以外は特に目立った収穫は無かった。 帰りに1匹だけホタルが飛んだ。 幻想的だった。 |
7月11日 | 昨日、採集したケアリの繭にアメイロケアリ女王の導入を行った。 ケアリの若い働きアリにちょっかいを出している。 若い働きアリとの栄養交換。 やたらと若い働きアリの塊の中に潜ろうとしている。 女王アリの全体図。美しいアリだ。 |
7月12日 | 今朝、仕事に出かける前にアメイロケアリを見た。 至って普通だった。馴染むだろうと思って出かけた。 帰宅すると、女王アリはひっくり返って死んでいた。 状況は見ていないがケアリの攻撃を受けたとしか考えられなかった。 正直がっかりだった。 手元にはアメイロケアリの女王アリはもう1匹しかいない。 ケアリを殺して入れてみるが「はみはみ」する様子もなく、体に匂いを付けるような様子もない。 採集して時間が経ったので寄生意欲そのものを無くしてしまったのだろうか。 クサアリモドキ(ヒラアシクサアリ)では多少攻撃されても受け流せるような体格の良さを感じるがアメイロケアリは少し虚弱な印象だ。 だから、アメイロケアリはケアリの攻撃を受けるとすぐ死んでしまう・・・ そんな印象を持った。 取りあえず、残り1匹はチューブに入れて少しずつ馴らす作戦にした。 |
7月13日 | アメイロケアリは瀕死のケアリと同居させていた。 今朝、見てみたら瀕死のケアリに足を噛みつかれて弱っていた。 全然ケアリの匂いつけもしそうになかったので心配していたが・・・ 夜、帰宅後に見てみると事切れていた。 ・・・やっぱり「鮮度」が落ちて、アメイロケアリの寄生意欲と言うか寄生本能が無くなってしまったのだろうか。 ・・・残念だ。 枚岡で拾えたら再挑戦できるが、もともとアメイロケアリはあまりいない場所。 クサアリモドキを放り込むか・・・? |
7月14日 | 土曜日に箕面で採集したケアリ。 やはり体色が赤っぽい。 これも恐らくトビイロケアリと思われる都会の黒っぽいケアリと同じく子育て上手な個体が多く安心してみていられる。 |
7月15日 | 大阪城で採集したケアリに初めての働きアリが生まれた。 体色が淡いがせっせと働いている。 |
7月16日 | 今年、も大阪城で「小型」クロヤマアリの女王を採集した。 そのうち、1匹は苦戦しているが2匹は働きアリを羽化させるところまで持って行けた。もう1匹は現在育った幼虫が数匹いる状態。 早い段階からゼリーに加えてミールワームの欠片を給餌したのが良かったのかもしれない。 しかし、気を遣うなぁ・・・ |
7月17日 | 枚岡を歩いてきた。 目的はケアリの繭とクサアリモドキ(ヒラアシクサアリ)だ。 当たりを付けていた朽木で繭と蛹を採集。 その後、クサアリモドキの女王アリを採取したらコンプリート・・・のはずだった。 しかし、いない。 自販機にも羽アリが殆どおらず、嫌な予感はしていたが山自体が全体的にとても静か。 ポイントを巡っても、羽アリがいない(オスさえも)。 ダメか・・・と思ってベンチに腰掛けた時、変わった動きをするアリに気が付いた。 近づいてみると、ハヤシクロヤマアリの脱翅メスだった。 辛うじて、坊主は免れた。 明日に期待だ。ケアリ寄生種のメスアリを採集できればそれでコンプリートなのに・・・ |
7月18日 | ハヤシクロヤマアリにゼリーを与えると、こうなった。 大繁盛だ。 夏の盛夏なのでアリの活動性も高い。 |
7月19日 | 箕面のケアリの様子。 卵が順調に増えている。 |
7月20日 | 大阪城クロヤマアリ。 女王アリ。給餌しているので腹部が大きい。 働きアリも羽化している。 数匹だが、今回はいつものように育成に苦労せず、すんなり羽化してくれた。 |
7月21日 | ヨツボシオオアリ。 働きアリが幼虫の世話をしている。 こう言うの、見ていて可愛い。 |
7月22日 | キイロシリアゲアリ。 働きアリ。 羽化して間もない働きアリと蛹。 |
7月23日 | 大阪城ケアリの幼虫。 この時はスポンジに幼虫を写していたが普段は地面に置かれている。 |
7月24日 | もう一度、キイロシリアゲアリのオスアリ撮影に挑戦。 この前よりは、少しはマシ・・かな? |
7月25日 | 大阪城ケアリシリーズ。 卵幼虫蛹成虫と揃っているのを写したかった。 |
7月26日 | クサアリモドキに氷枕を使っている。 そうすると、真夏でも餌場を狂走する働きアリがいなくなり、巣内で穏やかに過ごしてくれる。 やっぱり真夏の暑さはアリたちにとって厳しいのだろう。 |
7月27日 | ヨツボシオオアリにしてみた。 今のところ、順調。滅茶苦茶増えているわけではないが確実に増えてきている。 |
7月28日 | この前、枚岡公園で採集したアシナガアリの新女王。 卵を産み始めた。 このアリ、真夏に飛ぶのに暑さに弱いのが最初の頃分からず飼育に苦労した。 |
7月29日 | 暑い日が続く。 恒温機も日中はフル稼働だ。 この時のためだけに恒温機はあるようなものだ。 中のアリたちも快適そうだ。 でも、これを稼働させるとどうも中のアリたちが秋になったと誤解してそうな気がするのだ。 |
7月30日 | ミールワームを刻んだ餌は今年は好調だった。 昨年の粉末餌と違ってちゃんと働きアリが増えてきている。 粉末餌はたまのおやつにして肉餌はミールワームに今年は落ち着きそう。 昨年もミールワームにしたら良かったかな? |
7月31日 | ヨツボシオオアリにした。 働きアリ。小型の働きアリだ。 幼虫が見えるが至って順調。 増え方はゆっくりだが着実だ。 |
2021年7月の観察日記