2021年3月の観察日記

3月7日 長野で採集したハヤシクロヤマアリのコロニーで卵を確認した。
まだ20個はなさそうだが、様子を見る所では2、3日前に産卵を開始しているのではないだろうか。
そんな訳で、餌やりを開始した。
卵の写真は上手く撮影できなかったので、また後日。
今日は産卵開始の記録ということで・・・
3月8日 昨日、産卵を開始したハヤシクロヤマアリの女王。

腹部が大きくなってきた。
真冬の頃はもう少し小さかった。
今年は、昨年使用した餌粉末とともにミールワームも時々使っていこうと思う。 
3月9日 ハヤシクロヤマアリ以外ではまだ産卵が始まっていない。
と言っても、これは例年の記録を見ても早い方なので他のクロヤマアリ類が産卵をしていなくても特に心配はしていない。
取りあえず、産卵開始が早めのクロヤマアリ類にはこまめに給餌して様子を見て行きたい。
3月10日 昨年、3月15日にアリの保存できる肉餌について取り上げたブログ記事について紹介した。
今更だが、あの時あの餌の記事を見つけて本当に良かったと思う。
あの後、外出にも支障が出るほどの社会情勢になって、保存ができる肉餌の維持と言うのはアリ飼育にとってギリギリの所だった(生き餌が良いのは言うまでもないほどだったが仕方がなかった)。
昨日、久々にミールワームをクサアリモドキとクロヤマアリに与えてみた。
そのがっつきの良さと言ったら無かった。
コオロギ、ミールワーム、乾燥肉餌。
コオロギは割高で買いに行くにも手間がかかるのであるが、この辺りか?と思う所はある。
手間とお金がかからずに肉餌を供給出来たら、言うこと無いのになぁ・・ 
3月11日 餌場のクロヤマアリにしてみた。

メイプルの水割りを飲んで、一息ついている所。
ゼリーを与えてみたりメイプルにしたりしている。 
3月12日  昨日のように、メイプルを飲んでいる構図。

今日はクロオオアリだ。
メイプルはごく一部にしか与えておらず、他は基本的に昆虫ゼリーだ。
3月13日  クサアリモドキが寄生しているケアリ。

これは昨年夏に新女王を採集したコロニー。
ミールワームを入れるとがっついている。
こういう光景は見ていて和む。

この幼虫も、クサアリモドキではなくケアリの幼虫。
昨夏の脱走事件以来、勢いが鈍化したのでケアリの幼虫を放り込んだ。
ケアリ幼虫の方に世話が行き過ぎてクサアリモドキに栄養が行かないということが無いようにしなきゃ・・
3月14日  ハヤシクロヤマアリの様子にした。

卵塊と女王と働きアリ。俯瞰して写してみた。

卵塊を大きくしてみた。
これで全部ではなく、同じような大きさの卵塊がもう1つある。

女王アリ。腹部が少し大きくなっている。
クロヤマアリ類は他のアリで見られるように腹部の極端な肥大化はしないようだ。
3月15日 今のところ、ハヤシクロヤマアリ以外のコロニーで産卵は確認できていない。
しかし、肉餌へのがっつき具合を見るに各種とも活動開始時期は近づいていると思う。
この時期、この感覚を味わうのはとても楽しい。
いつ、卵を産むのだろうか?
それとも産卵せずにダメになってしまうのだろうか。
大概、この心配は杞憂に終わるのだが・・
3月16日 これは、クロヤマアリの女王だ。

一昨日取り上げたハヤシクロヤマアリより体が小型で腹部の色も少し違うように見える。
この女王は、腹部がそれほど大きくならない。
個体差なのかは良く分からないが少なくとも今までこの女王が一昨日のハヤシクロヤマアリほど腹部が膨らんだのは見たことが無い。
3月17日 13日に取り上げたクサアリモドキが寄生しているケアリ。

ミールワームを与えると、わらわらと集まってきた。
こういう光景は種を問わず見ていて楽しい。 
3月18日 昨日に引き続き、クサアリモドキ。今日は女王アリ。

昨年採集した女王。
腹部が少し大きいが冬の間もこんな感じだった気がする。
ケアリの働きアリ達は幼虫の育成に夢中だが元気に動き回る女王アリを見ると、女王にも栄養が行っているんだろうと思う。 
3月19日 ハヤシクロヤマアリ外ではまだ産卵は確認していないが、肉餌は昨日、一昨日と取り上げたクサアリモドキのような感じで食べてくれるようになってきている。
コロニーの個体数が少なく、不安定さがあるうちは粉末+蜜の練り餌、ある程度大きくなったコロニーには生き餌と言う形が良いのかもしれない。
肉餌はここ数年ずっと手探りの状態で、未だに答えが出ない・・。 
3月20日 昨年はほぼ肉餌を粉末に頼ったが、今年はミールワームを与えている。
勿論、粉末餌も規模の小さなコロニー用として投入予定。
色々巡って結局元のミールワームに戻ってきた気がする。
まだ、変化の余地は沢山ある。
肉餌事情は今年も色々考えそうだ。 
3月21日  お彼岸を過ぎて、暖かい日も増えてきた。
普段、私がいない日中アリたちは餌場に出ているのだろうか。
この時期、給餌した時のみ餌場にアリが出てきてそれ以外は巣内で固まっていることが多い。
昼間の様子は私が休日の時しか見られない。
どうしているのだろうか。 
3月22日  アリの幼虫を見ていると幼虫の色つやが良くなってきた。
すなわち、幼虫は春モードになって来ているのではないだろうか。
目立った成長は見られないしあくまで見た目・・としか言えないのだがこういう所からも春を感じる。 
3月23日  うーん、ハヤシクロヤマアリ1コロニー以外で産卵が全く開始されていない。
もうそろそろと言う勢いのようなものは感じているが、あともう少し感が半端ない。
産卵が始まれば給餌が一気に忙しくなるだろう。
少なくとも、1か月後にはそう言う日々が来ているはずだ。
3月24日 クサアリモドキのケアリを写した。

光が強く当たった。

ミールワームの欠片と一緒に。

顔を大きく。
アップにすると、可愛い。
3月25日  産卵しているハヤシクロヤマアリ。

この女王だけ、我が家で産卵しているので登場頻度が高くなっている。 
3月26日 クサアリモドキの女王。

腹部は少し膨らんだが、産卵まではもう少し。
3月27日  肉餌として、ミールワームを与えているが昨年与えていた粉末餌より生き餌のミールワームの方が食いつきが良い。
かと言って、粉末餌が全く駄目かと言うとそうも思わない。
今、一番勢いがあるハヤシクロヤマアリはこの餌でも増えてくれたし、食べ残しの外殻問題が無かった。
一長一短なんだろう。
3月28日  ヨツボシオオアリの引っ越しを行った。
前の容器から少し大きくして、チューブを増やした。

引っ越し後の初餌場にてミールワームを食べる働きアリ。

身繕いをしている。
腹部の模様が独特だ。
3月29日 昨日、引っ越しを行ったヨツボシオオアリだがまだ新しいチューブに引っ越しはしていない。
今まで住み慣れたチューブの方が居心地が良いのだろうか。
新しいチューブも、時が来れば使用してくれるだろう。
とにかく、まずは産卵を開始してくれないと話が始まらない。 
3月30日 クサアリモドキの女王。

少しずつ腹部が膨らんできた。
栄養の多くは幼虫に行っている感じはあるが、もう少ししたら産卵してくれそうだ。 
3月31日 キイロシリアゲアリの女王。

これも我が家で飼育して長い時間が経つが、女王同士の仲は良い。 

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