2019年1月の観察日記
1月1日 | 年が明けた。 そこで、例年通り、今年の抱負のようなものを書いて行きたいと思う。 今年も、引き続き今いるコロニーを維持、発展させていきたい。 そのために、解決したい問題がある。 給餌についてだ。 今現在、30ほどいるコロニーの肉餌問題がある。 手間がかからず、アリの受けが良い肉餌の開拓がどうも必要。 この前、伊丹昆虫館でアリの生体展示を見に行ったのは実はそれがどうしても見たかったのだ。 ツイッターの説明によると、ハチミツにテトラフィンや乾燥アカムシをすり潰したものを使い捨てが出来るアルミホイルのお皿にて給餌されているとのこと。 乾燥アカムシは今まであまり受けが良くなかった(フタフシ系はまだ食べてくれる方だとは思うがヤマアリやオオアリ、ケアリ系は厳しい)。実際、昆虫館でクロヤマアリが運び込んでいたのはナナフシの幼虫だった。 フタフシ系とヒトフシ系はパウダーを塗った壁面の登り方と言い、少し違う気がする。 これを解決できれば一気に飼育作業が省力化出来て観察に割ける時間が増える。 昨年は夏以降、少し忙しくなり給餌に汲々として観察が疎かになっていた。 容器を洗う手間も何とか省力化したい。 ここを見直すことで、アリ飼育をゆったりとしたものにしたい。 そんなわけで、ここをご覧の方で「これ、いいよ」とか、「こんなの、どうかな」と言う意見があれば是非ともお教え願いたいと思います。 他力本願な気がしますがもう1度初心に戻って見直したいと思います。 また、もう1つは大阪城のクロヤマアリとその寄生バチについて。 年末、寄生バチの同定結果が届きそのハチはElasmosoma trichopygidiumであるとのことでした。 このハチの生態について何とか糸口を掴めれば・・ シーズンに研究者の方とご一緒する機会がありそうなので、その時にお話を伺いながら今後の方針を決めたいと。 それと、「大型」「小型」クロヤマアリについての問題。 そのためには「小型」の雄雌の繭を採集して羽化したものを標本にしたい。 勿論、「大型」のも。 ただし、これには現実的問題があってそれを採集できる手ごろなコロニーが無いこと。 石を捲れば・・と思われるかもしれないが、大阪城は手入れが行き届いていてそういう 場所自体が殆ど無い。 植木鉢を放置したらすぐに持ち去られてしまう。 「大型」のものはコロニー採集できるような場所が現在ない。 それを解決できれば前進できるのだが・・ これについても、ご意見を是非とも頂戴したいと思います。 何分、一人だと色々と限界があるのです。 そんな訳で目標兼お願いとして年初のご挨拶とさせていただきます。 今年も皆さんのアリ観察、アリライフが素晴らしいものになりますように。 |
1月5日 | アシナガアリ(一昨年採集したもの)を見て思った。 この働きアリ、羽化して間もない個体ではないだろうか。 体色がやけに薄い。 クロナガ以外越冬モードだと思っているが、成長している・・? 女王。今のところ元気。 |