2018年12月の観察日記
12月9日 | クロナガアリにようやく火を入れた。 今年の秋は異様に暖かく、火を入れるのを躊躇っていた。 しかし、金曜から急に冷え込みがきつくなったのでようやく火を入れた次第だ。これでクロナガアリの冬準備もしたことになる。 |
12月16日 | 昨日、伊丹昆虫館でアリの生体展示を見てきた。 展示されていたのはオオズアリとクロオオアリ、そしてクロヤマアリだった。 オオズアリは冬でも幼虫を育てていて、餌を食べている幼虫を見ることができた。 餌皿はアルミホイルを使っておられた。 なるほど、これなら使い捨てが出来そうだ。 クロヤマアリはナナフシの幼虫を運び込んでいた。 やはりこの系統の餌は好まれそうだ。 普段、あまり他の人の飼育環境そのものを直接に見る機会が無かったので大変参考になった。 |
12月31日 | 今日で2018年も終わり。 例年通り、年末の総ざらいと行ってみたい。 3月16日のアズマオオズアリの産卵確認からシーズンは始まった。 翌17日にはサクラアリ、 18日にはクロヤマアリで産卵が始まり、一気に春めいた。 4月。クロナガアリの季節だったが今年は大飛行の日には巡り合えなかった。 パラパラとごく少数飛んでいるのを見ただけだった。 分かり辛いですが、クロナガアリが掘った巣穴を側面から観察できた。 大飛行には巡り合えなかったが、潜った痕は見ることができた。 今年、知り合ったサマルスキーさんと掘った。 また、シベリアカタアリも見ることができた。 そして、猪名川で初めてのヨツボシオオアリ。 女王のいないサテライトだったが、太い竹があったのでそれにコロニーの本体があったのかもしれない。 鉈が無かったので、割れなかった。 そして、まさかの4月にクロオオアリ。 今年は季節が全体的に進みが早く、春も暖かめであったがこんなに早く交尾済みの女王を採集できるとは思わなかった。てっきりフライングだと思ったのだが、働きアリが羽化したので、交尾していたのだ。 5月は生駒だ。 ハヤシクロヤマアリ。羽アリの幼虫生産を行っていた。 ハヤシクロヤマアリと同居していると思われる甲虫。アリヅカムシの一種だと思われるが、微妙にボケた。 アメイロアリの交尾。交尾したまま動きまわるので撮影は中々難しかった。 また、会社の帰りに枚岡に寄った。 クロオオアリの飛行日に当たり、偶然出会ったサマルスキーさんと次々見つかるクロオオアリの新女王を見つけながら歩いた。楽しかった。 5月末には大阪城に転戦。 クロヤマアリの寄生バチを観察した。 今年も産卵の瞬間を撮影できたが、カメラの設定を間違っていたので色がおかしな写真になってしまった。 クロヤマアリの「小型」女王。 これとは別個体を採集して秋にようやく働きアリを羽化させた。 何故夏にうまく行かず、秋に羽化に持って行けたのか良く分からない。 クロヤマアリのメスアリが飛び立つ瞬間。 クロヤマアリのオスアリ。 オスで生きているものを見かけたのは久々。 昨年秋に採集したヒゲナガケアリの働きアリが羽化したのもこの頃。 しかし、秋に女王が死んでしまった。 7月に入り、再び枚岡へ。しかし、今年は女王アリ自体を(種を問わず)見かけることが少なかった。 アシナガアリ。秋頃まで更新のネタにしたが、働きアリが羽化してしばらくした秋に、女王が突然死してしまった。 飛行の時期に見かけたトビイロケアリと思われるケアリ女王。 2011年から飼育していたケアリの女王が死んだので、これを採集していたら良かったと後悔した。 8月。とんでもなく暑い夏だった。 夏好きの私が参ったのだから相当だ。 蟻研に行かなかったこと、暑いことで山に行かなかったので飼育しているアリネタになった。 キイロシリアゲアリは変わらずオスを生産した。 今年は、箕面の滝への道が閉鎖されていたことで箕面の夜間観察を実施しなかった。 アギトアリの観察やケアリ類の観察できなかった。 そういう意味で、凄く淡白な1年にしてしまった気がする。 10月に枚岡でトゲアリを採集した。 ミカドのサテライトを採集して、導入したが全く駄目だった・・。 トゲアリ、難易度高いっす・・。 今年は、8月以降写真が少なかった。 野外観察に出かけなかったところが大きい。 しかし、振り返ってみると色々と楽しんでいたんだぁなって思う。 来年も、こんな感じでやって行きたい。 |