2018年10月の観察日記

10月7日 久々に枚岡に出かけた。昨日、午前に雨が降ったと言うので今日はアツいかと思ったのだ。
駅前の自販機にハリブトの女王がいた。これは飛んだのかと思って山に入る。

昨年見かけたトフシも見かけず、ダメかと思っていたら動くものが。見てみたらトゲアリではないか!今年は、ちょっと思う所があって採集した。

最初、ウバタマムシかと思ったがよく見たら何かのコメツキムシっぽい。

木の上から何か落ちてきた。見てみたら、珍しい褐色型のハラビロカマキリだった。

石をめくるとトビシワっぽいのが出た。女王は見当たらなかった。
女王がいたらムネボソかトビシワか分かった気がする。
多分トビシワだと思うけど、何か違うような気もした。

オオママキリもいた。腹部はそれほど大きくなかった。

また、トゲアリが見つかった。しかも立て続けに2匹。

公園事務所付近でまたハリブトが。
脱翅メスはいなかった。

さて、トゲアリを見つけたところで思う所があってと書いた。
それは、このトゲアリをミカドに寄生させたらどういうことが起こるんだろうかということだ。
どの本を見ても「ミカドも寄主となる可能性がある」という微妙な書き方しかしていない。そこでこれを実験しかった。
といっても、今ミカドコロニーはいない。
サテライトを見つける必要があった。
枚岡のフィールドでアクセスしやすいところで竹が放置されているところに心当たりがあった。そこを訪れると竹は殆ど無かったがごく僅か地上に埋もれかけた竹があった。折ってみると、ミカドのサテライトが出た。
といっても、規模は小さく働きアリが20ほどだ。
取りあえず、回収して帰宅後に死んだミカド働きアリと同居。
うーん、匂い付け行動が見られないぞ・・。
貴重なトゲアリ3匹。
どうなって行くのだろうか。
10月9日 ミカドと同居させたトゲアリ。

この女王は3匹のうち一番良さそうなもの。
撮影のために攪乱してしまったがミカドの働きアリにずっと覆いかぶさっていた。
他2匹はそのような行動は無く、付かず離れず。寒くなってミカドの働きアリが大人しくなるまでの長期戦も覚悟している。 
10月13日 枚岡に出かけた。
狙いは、トゲアリのホストになるミカドオオアリだ。
実は、先週枚岡に出かけた時、コロニー採集を想定しておらず収容する容器が無かった。
そこで枝を折って出てきたミカドを吸虫管で吸っていた。
今日はコロニー採集用のタッパーを持って行ったので準備万全。
先週、出したコロニーは小規模なサテライトだったが新女王がいた。
ということは、その周囲にサテライトがあることが予想できていた。
めぼしい枝を折ると、一本目からごちゃっと。

小さな画像になってしまっているが、「ごちゃっ」感を味わっていただきたかった。
中央の白い皿に昆虫ゼリーを盛って与えた。
満腹状態にした方が攻撃性は低くなると考えたからだ。
これで、少しずつトゲアリに入れて行きたい。
今のところ、トゲアリ女王は3匹とも元気。
果たして、うまく行くかどうか・・。
10月16日 トゲアリ3匹の女王に入れたミカド3匹。
1個体はうまいこと働きアリに覆いかぶさっている。
もう2匹はミカドからの攻撃は受けていないがやや距離を感じる。
これから気温が下がってくる。
その間にどれだけ導入出来てミカドの働きアリをごまかせるか・・だ 
10月21日 トゲアリに対するミカドオオアリの攻撃は見られない。
相変わらず、女王に安定感はなく何かあればすぐに容器から逃げようとはするが。
大抵の時間は暗い恒温機内で過ごしている。
折を見て観察はしているのだが、まだ栄養交換は見ていない。
ミカドにはゼリーを与えているがトゲアリの容器にはゼリーを入れていない。
女王が安定していないので走り回ってゼリーに落ちて弱ることを恐れているからだ。
ミカドからの栄養交換、早く見てみたい。 
10月23日 トゲアリ女王は3匹確保していた。
それに、少しずつミカドオオアリの働きアリを追加していたのだが・・。
1匹が死んだ。
帰宅後に、様子を見たら瀕死というかミカドに解体されつつある女王が1匹。
どうも攻撃したのはミカドの働きアリ2匹だけのようだが、足はもがれて触角だけが弱々しく動くという状況。
寄生種はこの導入時期が面白く、かつ難しいのだが、それを味わった。
トゲアリ、残り2匹・・。 
10月24日 トゲアリ、帰宅後に残り2匹を確認するとまた1匹死んでいた。
体を丸めて死んでいて、ミカドの働きアリは全く意に介さない状態。
間違いなく攻撃はあったと思うのだが昨日のものとは異なり体の欠損は無かった。
トゲアリ・・難しい。
こんなことなら枝を折った時に見つけた有翅メスを採集しておくべきだったのだろうか。 
10月28日 最後のトゲアリは今まで順調だった。
今朝、様子を見たら馴染み切ってはいないものの攻撃は受けていなかった。
しかし、夕方様子を見るとミカドの働きアリ2匹から攻撃を受けているではないか。
慌てて引き離した。
幸い、トゲアリにダメージはなさそうで慌てた様子で走り回っている。
ミカドの働きアリを2匹に減らしてまたやり直し。
先は長そう・・。 

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