2016年11月の観察日記

11月1日 朝晩はすっかり冷え込むようになった。
そろそろクロナガアリに火を入れなくてはならない。
この文面は毎年この時期に書いている気がするが、いつ火を入れるかはアリの様子を見ながらということになる。
でも・・冬だねぇ・・。
11月2日 朝晩は冷え込むが、日中はまだ気温が高い。
アリたちへの給餌間隔を少し開けているが、個体数の多いクサアリモドキはお腹が空いてくるとすぐに餌場にわらわらと出てきて餌を探している。
それを見て適宜餌を与える形になっている。
でも、もう1か月もしたらこういう光景もあまり見られなくなってしまうのかと思うと、少し寂しい。 
11月3日  天気予報だと、来週水曜頃から冷え込むらしい。
クロナガアリに火を入れるのはその辺りになるかなぁ。
火を入れる時期については厳密にしておらず、体感的に冷え込みが厳しくなったと思ったらその時に火を入れるようにしている。
それでも、毎年の記録を見ると11月の中旬には毎年火を入れているようだ。
こういう時、過去の記録は役に立つなぁと思ったりする。 
11月6日 ナワヨツボシオオアリは働きアリが2匹羽化したと書いていた。
しかし、今日観察するとまた働きアリが1匹死んでいた。
現有の働きアリは1匹だけ。
余りにも綱渡り的な働きアリ数のまま、冬に入ろうとしている。
飼育が難しい種類とは思わない。
ただ、何かリズムに乗り切れない・・。 
11月7日 明後日の最低気温は3,4度くらいにまで下がるという予報になっている。
今はまだ気温が高めだがいよいよ温室の出番だろう。
火を入れるということは乾燥しやすくなるということだ。
ある日見てみたら干からびてました‥
なんてオチにならないように管理をしていきたい。
11月8日 そして、今日「温室」に火を入れた。
帰宅時、室温は14℃。
まだ、極端に冷え込んでいるわけではないが、朝夕は冷え込むことが予想されたので今日からクロナガアリの「温室」が稼働した。
他の種は常温飼育。
冷え込んでいたので餌場に出ているアリは少なく、動きも鈍い。
野外なら巣口を閉ざして越冬に入った種もいるだろう。
冬の間、私にできることは湿度を切らさないこととたまに給餌することくらいになってしまう。 
11月13日 夏に箕面で採集したクサオオアリとナワヨツボシオオアリ。
今日、観察してみると両方とも女王アリが死んでいた。
この2種とも飼育に関しては高めのハードルを感じた。
特にクサオオアリは・・ね・・。
ナワヨツボシオオアリの方は働きアリが1匹だけだが誕生していたので来年にあわよくば・・と思っていたが、期待は泡と消えてしまった・・。 
11月27日 クロヤマアリも産卵は完全に終わっているのだが、まだ数個繭がある。

最近羽化した働きアリ。寒い日もあるのに、羽化してくれたことにびっくり。

繭を運ぶ働きアリ。それにしても今年も増えてくれなかった。

女王アリ。腹部を見る限り栄養状態に問題はなさそうだ。
クロヤマは今年、常温飼育をしてみた。
目だった高温の害は見られなかったように見えたが、それでも増えないということは飼育環境に問題があるのだろう。
昔(この記録を始めた20年前)は苦手意識全くなく普通に増やせていたのに・・。 

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