2013年11月の観察日記

11月1日 11月に入った。
ここ最近は少し気温が高いのでアリたちもまだ動いてはいるので、給餌は継続しているが幼虫の成長や産卵と言った動きはなくなりつつあり、少しダレ気味になってしまう・・
11月2日 大阪城公園にサクラアリを探しに行った。
6月頃にクロヤマアリを探していた時、一か所観察しやすくサクラアリがそこそこの密度で生息している場所を見つけたのだ。
そこで、時期的に丁度良いと思い出かけてみたが、結果的には全く空振りだった。
サクラアリの働きアリも曇りの時間があったためかそれほど多くなく、収穫はなかった。
だめかも・・ 
11月3日  最近、ハニーワームの引っ越しが忙しい。
とにかく毎日毎日飼料の残骸からはい出てくる数半端なし。
採りつくしたと思って安心するも、翌朝には容器の蓋を這いまわるハニーワーム。
自由に産卵させすぎたと少し反省しつつ、毎日ピンセットで一匹一匹つまんでは新しい飼料の入れてある容器に移し替え。
これが終わらないと容器を洗う訳に行かず、結果新しい飼料作成もままならない。
参った。
11月4日  クサオオアリは越年模様。
小さな幼虫が2匹だけになり、卵がなくなった。
この幼虫も無事越冬できるか分からない。
過去の経験から一度子供喰いに走った女王は中々立て直すのが難しいように思う。
厳しいかなぁ。ウメマツオオアリの繭でも入れてみようかとも思ったりしているが、その辺は来年になるだろう。
11月5日  9月に箕面で採集したアギトアリ。
ティッシュの陰においていたようで気がつかなかったが、今日見てみると何と3個も卵を産んでいるではないか!

正面から。卵が2個に見えるが実際は3個あります。

側面から。長い顎を器用に使って持ち運ぶ。
11月9日 クロナガアリを引っ越しさせた。
今の容器では少し手狭になってきたからだ。

新しい巣部屋に入って様子を見ている斥候ともいうべき先発隊の働きアリ。
コロニー構成員は餌場に入れているが、明日には巣部屋に入ってくれるだろう。
11月13日 昨日、クロナガ用の「恒温機」に火を入れた。
どんなものなのかは過去に写真付きで書いたので割愛。
一日経過して中の温度を見ると、20℃ほどであった。
クロナガアリは活発に動いていて、火を入れて良かったと思うと同時にこれを書くと、毎年冬が来たなぁと思うのだ。 
11月21日 すっかり寒くなり、アリたちにも動きが少なくなった。
ところが、キイロシリアゲアリでは幼虫の孵化が進んでいたのだ。

卵塊と幼虫と働きアリ。この塊はごく一部。
秋に引っ越しさせてから急に産卵を始めた。
余程前の容器が居心地が悪かったのだろうか。

幼虫と働きアリ。

女王。いつ見ても綺麗な宝石を見ている気分にさせてくれる、美しいアリだ。 
11月24日 キイロヒメアリを取り上げるのは久々だ。
夏の間、巣部屋の蓋部分に結露が発生し、中が良く観察できなかったことが原因だ。
ここ最近、蓋が緑の苔のようなものに覆われてきて非常に中が見辛くなったので、蓋を交換してついでに撮影してみた。

巣部屋の角部分。こうやって見ると、凄い活気だが、実際は体が小さいので、拡大しないと案外活況だと気がつかなかった。

容器の長辺の部分。
上の写真とはまた別の部分。
とても、肉眼では小さな幼虫を細かに観察できない。
ちなみに、女王はいつの間にか4匹になっていました・・
11月27日 我が家で一番長く過ごしているアシナガアリ。
たしか、2008年に採集したものだ。
今年はあまり増えなかったが現状維持のまま今年も終了した。

ハニーワームを餌場に入れるとすぐに鎮圧して巣部屋に運び込んだ。

幼虫の塊。もう少しいる。

女王。元気に走り回っている。 

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