5月1日 | クサアリモドキでようやく初めての働きアリ誕生を確認した。 今日、確認したのはこの1匹だけだが繭がたくさんあるので羽化ラッシュになるだろう。 幼虫の色艶も良い。基本的にミールワームだが時々小さなコオロギを与えている。 産卵量は一時期より落ち、腹部も小さくなったが卵はまだたくさん見られる。 |
5月2日 | 先月飛行したクロナガアリは卵を産み始めた。 丸く白い卵が産みだされている。 女王もまだ腹部は大きく、特に問題はない。 |
5月3日 | 昼頃まで小雨模様の鬱陶しい天気。 何も飛ぶ要素がないと思っていたら午後1時頃から急に晴れ間が出る時間が出てきた。そこで様子を見に枚岡。 クロオオアリは巣口にオスが数匹出ているコロニーがあったが大方は巣の補修工事に忙しいようだった。 歩いたが羽アリの類は全く見られず、帰りにもう一度最初見たクロオオアリのコロニーの様子を見ようと思った時、視界のわきでちょこちょこ動くものがいた。 周囲を見回ったがこの1匹だけ。フライング個体だろうか? 様子を見ていたら明後日、5日に晴れて温度が上がり、風が弱い条件なら何か飛ぶ可能性が濃厚だと思った。 ただ、クロオオ、ムネアカの「二大巨頭」はもう少し後かなとは思ったが。 ジョウカイボンの交尾。 いつの間にか手に止まっていたカゲロウ。 |
5月4日 | ヤマヨツボシオオアリ。至って順調だ。 女王。産卵も続いていて卵幼虫蛹というサイクルが回っている。 大型の働きアリも産まれているのを今日確認。 |
5月5日 | 晴れて暑くなった。 オオアリの飛行に関しては微妙だったが、アメイロアリとシロアリくらいは飛んでいると思い出かけた。 到着して歩いていると、シロアリがいた。やはり飛んだのだ。 単独で歩く。 連結して歩いていた。 それほど多くは見られず、4時くらいになるとどこかに隠れたのか全く姿を見かけなくなった。 予想通りアメイロアリも飛んでいた。脱翅メスも見かけたが今日は有翅メスの方が多く歩いていた。それでも全体的に見たら大した量ではなかった。 1匹だけクロナガの有翅メスを見つけた。周囲を見てもこれだけ。風が吹いていたので流されてきたのかもしれない。 また、近くでシリアゲアリの女王が息も絶え絶えでいた。何回か歩きまわっていてその前に見た時はいなかったのでその間に移動してきたと思うが、なぜに瀕死なのかよく分からなかった。 さて、4時頃、意外な所でヨツボシの巣穴を見つけた。 そこで、さらに意外な発見があった。 一見明らかなヨツボシの脱翅メスだ。 ところが、その周囲を見ると・・ ヨツボシのコロニーがこの写真の左側にあった。 働きアリは芋虫の死骸?の解体作業に夢中。 この脱翅メスはどうかというとこの傍から離れない。採集の際、撹乱してしまったが巣口に頭を出す形で落ち着くも入らない。 他の個体からの攻撃は受けていない。 私の飼育しているトビシワで昨年羽化したメスアリが交尾せずに羽を落としている。 それの行動は働きアリそっくりで卵に関心があまりなく、餌場の方でうろうろしている。 この個体もひょっとしたらそういう「行き遅れ」個体なのだろうか。 野外でこのようなのを見たのは初めてで受精してるのか、子育てできるのかが知りたいので採集した。 ちなみにヨツボシのコロニーでは羽アリが外を窺っている。午後5時頃、オスが数匹外とに出てきていたが飛ぶ雰囲気ではなかった。 後は恒例番外編。 いきなりグロいが、毛虫から脱出したコマユバチと思われる繭。 種類は分からないがガの一種。 ある意味この時期お約束のナナフシの幼虫。 又お約束のキリギリスの幼虫。成虫は一体・・? エサキモンキツノカメムシ。 カワトンボの一種と思われる。金緑色がとても美しい。 これもこの時期良く見かけるカミキリムシ。 |
5月6日 | 連休最終日。しかし、昨日とは打って変わって昼頃を中心に雷雨になり、気温も上がらなかった。 昼過ぎには晴れ間も出てきたが風が強かった。 蛹を世話している。ルリアリは繭を作らず、裸蛹のようだ。 働きアリ。特に大量死やおかしな色の幼虫もおらず、問題なくサイクルが回っていると思われる。 |
5月8日 | 昨日は不安定な天気で気温も低かったが今日は薄曇りながら天気も安定し気温も上がったので枚岡公園に午後から出かけた。 到着してすぐにアメイロアリの脱翅メスが見られた。 周囲ではオスが石の上で陣取っているのもみられ、飛行を確認。 シロアリも数少ないが羽を落としたものが歩いていた。 午後3時20分頃、ヨツボシオオアリの飛行に遭遇できた。 上とはまた別のメス。飛び立つ瞬間をとらえた。 数日前に見つけた少し離れた場所でもメスが巣の周りに出ていたので(この場所は壁があって飛び立った時にそれに当たって落ちて地面を歩いてるものが多いようだった)この時間にかなりのものが飛び立ったようだ。 また、殆ど同時刻、ヨツボシコロニーの近くにあったクロオオアリでも飛行が始まった。 飛行をしばし観察して周囲を歩いていたらこれがいた。腹部がないメスだ。何に襲われたのかは不明だがこの前の猪名川でもクロナガで同じようなのがいた。 暫くして発見したメスアリ。交尾してるかは時間の関係で微妙だが一応採集。 夕方5時半ころ、2009年にたくさん女王が降りてきたポイントで見つけた有翅メス。こちらの方が交尾してる可能性は高そう・・? そして、今日はクロクサも1匹女王がいたので持ち帰った。歩いている写真を撮影したがどれもこれもうまくいかない上に撮影し続けていると茂みに消えそうだったので歩いてる写真は無い。 さて、クロクサに関しては従来のクロクサアリ以外にもう1種、学名未記載の全くの新種が潜んでいるらしいことがここ数年分かってきている。 今回、私が採集したのがどちらに属するのか興味があって写真を写したが現在チューブ法でケアリワーカーとお見合中。チューブ越しだと像が甘くなってしまうのだがとりあえず写した。 写真を補正しているが体色は黒っぽく、クロクサの特徴のビロード色は見られない。 分かりづらいが胸部に立毛が生えているのでクサアリモドキではない。 2枚目。とりあえず、今年はうまく育成できているケアリが複数コロニーいて繭もたくさんあるので羽化したての働きアリを1匹と繭とを一緒にチューブに放り込んだ。 さて、私はこれを通称「デカクサ」と呼ばれる学名未記載種と見るがいかがだろうか。 ご意見お聞かせ願いたい。 また、後日チューブ開放ができたら(そのためには馴染んで餌をどんどん食べてるということだが)その時はもう少しクリアな写真撮影に挑戦したい。 ここからおまけ。 毛虫を貪るオサムシ。この個体、かなり腹部が大きかった。 生まれたばかりと思われるカマキリの幼虫。 クロスズメバチの死骸。枚岡でクロスズメバチを見たのは初めて。 |
5月9日 | キイロヒメアリ。安定している。 幼虫の世話をしている。肉餌はミールワームを与えている。 女王。女王1と2のコロニーがあるがこれは1の方だ。 |
5月10日 | 一昨日採集したクロクサ。 チューブに繭を入れてその後ケアリの若いワーカ1匹と同居させた。 ケアリワーカーも最初は威嚇行動が見られたがすぐに落ち着いた。 そして壁面に塗ったメイプルを自らなめて腹部が大きくなった。 クサアリの女王が腹部が大きくなってくるとどうしても縦長という言葉が出てくるほど縦に長く伸びて見える。でも、まだ始まったばかり。ケアリ繭も少ない。 どうなるかはまだ予断を許さない。 |
5月11日 | ゴールデンウィークに採集したアズマオオズアリは幼虫が急速に成長してそこかしこで前蛹が見られるようになった。 真っ白な働きアリになる前蛹。 女王。働きアリがずっと周囲に取り巻いている。 前蛹が増えてきたことで、凄まじいほどだった肉餌への欲求は少し落ちてきたようだ。 兵アリと働きアリの幼虫。大きさが全然違うのはお約束。 |
5月12日 | 8日に採集したクロオオアリの有翅メスは全く翅を落とさず、産卵もしていない。 果てしなく未交尾くさい・・ 今度の雨の後、一気に温度が上がる。 たぶんその時に一気に飛ぶと予想しているのだが、その日に放してお婿さんを探してもらおうかと思っている。 |
5月13日 | 1ヶ月ほど前に猪名川で採集したヒメアリコロニー。 とにかく小さくて状態の観察くらいであまり写真を写していなかったが今日は少し写した。 小さな幼虫の塊の世話をしている働きアリ。 女王。大きな腹部が印象的。 働きアリ。小型種はこういった色彩がユニークなものが多いように思う。 |
5月14日 | 午後から枚岡。 今日、オオアリが飛ぶとは思っていなかったが週末フィールドに出かけられなかったので様子を見に出かけた。 結論から言うとオオアリの類は全く見つけられなかった。 ただ、神社で1つ入口にかなりのオスがたむろしているものがあったので完全終焉でもないことは明らかだ。 ただ、ヨツボシはもう飛んじゃったかなという印象は受けた。 辛うじて1個体、デカクサっぽいクサアリを見つけて持ち帰っただけだった。 アオバセセリ。以前紹介したことがあったが5月の今頃でも見るとは思わなかった。 オオムラサキもしくはゴマダラチョウの幼虫と思われる。こんなの初めて見た。3センチちょっとくらいの大きさだっただろうか。 さて、帰宅後、クサアリをアメイロケアリと同居させた。 例によってチューブにアメイロケを少しずつ入れていくのだ。 しかし、入れてみたらこのクサアリは匂い付け行動らしいものを殆どせずすぐに馴染んでしまった。そして栄養交換を熱烈にしてるのだ。 とりあえず今日は10匹ほど入れてみたが攻撃、威嚇は全く見られない。 拍子抜けなくらいだ。 そんなクサアリの写真。狭いチューブに詰め込んでるのでどうしてもアメイロケアリが写りこみ、辛うじてまともだったのがこれ。 この分だとしばらくしたらチューブ開放できそうなのでその時にまた写真撮りたい。 |
5月15日 | 昨日、アメイロケに導入したクロクサ。 色彩的にはどう見てもデカクサなので今日以降デカクサと呼称する。 このデカクサをアメイロケとお見合いさせて1日。馴染んだのでもう少しアメイロケを追加しようとしたらチューブ許容量を超えたようでアメイロケが収容しきれなくなってチューブからケースへ。 昨日、導入した時から殆ど攻撃らしいものを受けず、あまりにあっさり馴染んでいた。 今まで、ケアリ寄生種は何回も挑戦したがこんなのは2005年のモリシタケアリ以来だ。 今日はメイプルを与えた。昨日はアメイロケのお腹の中の蜜だけで過ごしてもらったがやはり空腹だったのだろう、凄まじくアメイロケをせっついて口移しでメイプルをもらっていた。 アメイロケから口移しでメイプルをもらっている。かなり長い間口移ししている時もあった。 グルーミングを受けている。最初から抵抗もなくこの状態になったのだ。 一日でお腹がこんなに膨らんだ。まだ膨らむのだろう。 |
5月16日 | 午後から枚岡。 雨の後の晴れということでアメイロアリのオスが大量に石の上に陣取っていた。 実際は目茶苦茶小さいのです。2、3ミリくらい。 分かりづらい写真だが、アメイロアリのオスが縄張りをめぐって喧嘩をしているのだ。 脱翅メスも見られた。有翅メスも多くみられ、かなりの数飛んだようだ。 有翅メスにしがみつくオス。 交尾してるっぽいが角度的に腹部先端が陰・・ シロアリもそこかしこで見られた。 シロアリの有翅虫の死骸を解体しているヨツボシオオアリ。 クロオオアリもにぎやかで今にも飛びそうな感じだった。 そして3時50分頃、このコロニーから数匹のオスとメスが飛び立った。 クロオオアリの巣立ちは時間がかかりそうで、少し場所を変えて歩いていると動くものがあった。ムネアカの脱翅メスだった。 午後4時頃には弱ったクロオオアリのオスが運ばれているのを見た。 歩いていて何かごついアリの死骸が目に入った。手に取ってみたらなんとトゲアリだった!この死骸のあった付近でも全然姿を見ていないがこれがあるということは付近に生息してる? ハナカミキリの一種っぽい。 さて、クロオオアリの飛び立ちを見て、女王を拾えると思い、探し回ったが全く見つからなかった。飛行の際見られるアブに刺されて死んだ羽アリもみなかったので規模的にはそれほどではないのだろうか? 神社のコロニーは夕方5時頃まで散発的に飛んで行ったが脱翅メスは見つからず。 ムネアカ拾えたので良いのですが。 |
5月17日 | 昨日採集したムネアカ。 どうも落ち着かずせかせかと容器内をうろついている。 何が気に入らないのだろうか。 あまりこれをされると死ぬ確率が上がってしまうので早く落ち着いてほしい・・ |
5月18日 | 先日採集したデカクサ。アメイロケに寄生させているものとトビケに寄生させているものがあるが、2パターンご覧いただきたい。 トビケから栄養をもらっている。お腹も大きくなってきているがケアリ側がまだ羽化してきていない繭もある分数が増えていないので女王の腹部も少しずつ大きくなっている。 アメイロケに寄生させているもの。普段は保湿用スポンジの下にいるが蓋をあけた時に出てきた。こちらの方が感触的には良く、アメイロケアリが纏わりついている。 |
5月19日 | 昼から枚岡に出かけた。 神社ではアメイロアリが相変わらず縄張りを取っていた。 オオアリは微妙だったので暗峠への道。 暗峠に先月上った時、アメイロケがたくさんいた石を思い出してそれを見たかった。 石をめくるとかなりのアメイロケの働きアリが石にへばりついていた。 吸虫管である程度吸って山を降りる。 峠付近では梅の実が大きくなっていた。 ダイミョウセセリ?弱っていたのか飛び立てない感じだった。 ハルジオンもしくはヒメジョオンから吸蜜中のスジグロシロチョウ。 さて、国道308に沿って降りて行くと、羽アリを見つけた。樹上性種のような頭部の形をしている。最初、ミカドかと思ったがやや小さい。そして動きも変だ。 その理由はこうしてみたら良く分かる。腹部がないのだ。 上とは別の個体。すでにこと切れていた。 傍のガードレール上を歩く完全体の有翅メスがいた。それで種類が分かった。 かつて「トラ柄の女王」と言われ、同定作業において皆様を悩ませたケブカツヤオオアリだったのだ。翅に隠れているが腹部の模様が特徴的な種類。6年ぶりに見る。 周囲を見てみたがこの1匹だけだった。交尾しているかもよく分からないが採集した。 この近所でウメマツオオアリの女王が歩いていた。時期的に明らかにおかしいし、単独なので何らかの理由で棲む場所を追われた「はぐれ女王」っぽい。 午後4時頃、クロオオアリの巣立ちに遭遇した。 見た時はオスが数匹飛び立っていったが先のケブカツヤの例もあって他に女王が見つかるのではと思い、あまり観察しないまま切り上げ。 すると、すぐにこれを見つけた。ムシヒキアブに捕まったクロオオアリのメスアリだ。 珍しい?アブ同士の共食い。 これがいるということは・・と思い、周囲を歩くと、立て続けにクロオオアリの脱翅メスが2匹見つかった。 この後、ミカドの腹部のない有翅メスを見つけてこれは大飛行!と思った。 しかし、意外と後は全く続かず静かになった。 神社の方も見てみたがこちらは全く何もなし。 と、歩いているとこんなハチの死骸を見つけた。 遠目。 アップ。体長3センチほど。 私にはこれ、どうしてもウマノオバチもしくはヒメウマノオバチのオスにしか見えないんですが・・?こんなものがいたとは超驚きだった。長い産卵管が特徴というメスを見たかったが(ヒメウマノオバチは産卵管はそれほどでもないらしいが)まぁ今後の足掛かりができた。 今日はケブカツヤとこのウマノオバチ、これだけでもうお腹いっぱいなくらいだ。 |
5月20日 | 昨日採集したケブカツヤオオアリ。 まだ翅を落とさない。 樹上性種は交尾後、降り立っても環境が不適だと判断したら飛び立つようで翅を落とすというのが最初の段階として入ってくる。 そもそも、この有翅メスが交尾してるのかは結構微妙ではあるが・・ 何とか、脱翅、産卵というプロセスが見たい・・ |
5月21日 | アズマオオズは採集した分の幼虫が成長し、蛹になってから肉餌消費がおとなしくなった。コオロギを入れるとやはり勢いよく襲いかかるのだがそのあとの消化が非常に遅い。 これらは女王の栄養になって卵に形が変わり、またたくさんの幼虫が生まれるというサイクルを予想しているが今は少し休憩? |
5月22日 | トビケと同居していたクサアリがひっくり返っていた。 寄生種はある程度軌道に乗るまでが勝負だと思っていたが本当にそれを実感した。 無念だ・・ |
5月23日 | ルリアリを写してみた。 ミールワームに集まった。幼虫が採集した時よりは減ってるがそれでも肉食は強いらしく、肉餌は良く食べてくれる。 メスアリの蛹を世話している。働きアリとは大きさが全然違う。 巣部屋の天井、すなわち蓋の部分。 このように卵や小さな幼虫を貼りつけるのだ。 |
5月24日 | 先日採集したクロオオアリは卵を産み始めた。 もう1匹も同じくらいの数産卵している。 乾燥させないようにするのが重要事項だ。 |
5月25日 | オオアリつながりでムネアカ。 実は今年はムネアカの方がポイントが高かったので発見した時は嬉しかった。 昨年採集したのはなぜか幼虫が育たず、女王も死んでしまったのでリベンジしたかったのだ。 卵を世話している。 女王様全体像。クロオオアリとはまた違った赤みが美しい。 体も大きく、観察には適した種類だと思う。 ただ、私見であるがクロオオアリよりやや暑さに弱い印象。 |
5月26日 | 先週と同じく枚岡〜暗峠コース。 山を登っていくと、ムネアカオオアリの脱翅メスが歩いていた。 それは序章だった。 信貴生駒スカイラインに上る。すぐにムネアカオオアリ脱翅メスの轢死体を見つけた。 ということは・・と思い歩くと、見つけたのがこれ。クモの巣に引っ掛かったのだ。 生駒山上遊園地方面に歩いてみた。そうすると、道路上を横切る脱翅メスが数匹見つかった。 暗峠てっぺんの集落の道路のわきでクロオオアリの脱翅メスが死んでいた。 再び、元来た道を降りるとムネアカオオアリの脱翅メスが踏まれて死んでおり、それにアシナガアリが集まっていた。写真右下に卵が見える。 クサアリの有翅メスがうろついていた。 国道308からなるかわ園地へと続く道があった。そこを歩いてみることにした。 するとすぐにこれがあった。この辺りでは脱翅メスがよく見つかった。 ムネアカの翅が落ちていた。近所に同じ個体のものと思われるもう1枚の翅が落ちていた。 枚岡神社のお社が山の上にある。今回、ここを訪れてみた。 お社そばの樹木に産卵管をまげて産卵中のハチがいた。 キバチ?寄生蜂?近所にもう1匹いて触角で木をたたいていた。 枚岡展望台で1匹だけヨツボシポオオアリの有翅メスがいた。 周囲を探したがこれ1匹だけだった。 麓に来ると、クロオオアリのオスの死骸が目に付くようになった。 それでもメスアリは一切見つからなかった。 神社で見つけたムネアカオオアリの有翅メス。この個体、腹部がなかった。 そんなわけでムネアカ三昧な観察行だった。 |
5月27日 | 今日は昨日より暑くなった。 そんなわけで観察しに枚岡公園〜暗峠。 境内でミカドのメスアリの死骸があった。まだ乾燥していないので新鮮な死骸っぽい。 クロクサの脱翅メスが歩いていた。 ムネアカのオス。羽が茶色なのが特徴。 ミカド。腹部がない。こういう個体を今年はよく見かける。 あのー、隠れていませんよ? 夕方4時半ころ、この光景がみられる。ムシヒキアブがクロオオアリの有翅メスを捕まえた。 最初はオオアリの大飛行に遭遇かと思ったが意外とそれほどでもなかった。 たぶん今週中に飛んでしまうのではないかという雰囲気だった。 来週末は天気もいまいちという。 ということは、今日がファイナルチャンス・・? |
5月28日 | 昨日、クロクサがいたので先週暗峠の石の下にたくさんいたアメイロケと同居させた。 最初、少し威嚇行動が見られたがその後は問題なく馴染み、今は攻撃は全く見られない。 ただ、クロクサの場合、ホストがトビケだったこともあるかもしれないが過去に何度も馴染んだと思ってチューブを開放したら攻撃されたことがあった。 だから少し慎重に導入作業をしている。 |
5月29日 | クサアリモドキはどんどん働きアリが羽化している。 ぼけてしまった。ケアリとは明らかにつやが違い、体型も丸っこいので見分けがつく。 まだ卵はたくさんある。どの辺まで活動継続するのだろう。 |
5月30日 | 残念なことに、去年採集したハヤシクロヤマアリの女王が死んでいた。 働きアリは至って元気、これから生まれてくるという繭もたくさんあったが女王だけがひっくり返っていた。 仕方ないので繭は今年採集したハヤシクロヤマアリに導入した。 合掌。 |
5月31日 | ケブカツヤオオアリ。翅を一向に落とさず、ダメかなと思っていたら産卵を始めていた。 順調そのもの・・ だと思ったら、今日帰宅後に様子を見てみるとお亡くなり・・ スポンジの水分の翅が張り付いたわけではない。原因は良く分からないがお亡くなり・・ 2日続けてだが、合掌。 |
2012年5月の観察日記