2012年4月の観察日記
4月1日 | 枚岡に出かけた。午前から陽射しがあり、午後からは晴れてくるという予報だったからだ。しかし、到着したら雨。止んで晴れ間が出る時間もあったがどちらかというと曇ってにわか雨の時間が長かった。 当初予定では地表に出てくるアリを撮影しながら山歩きと考えていたが地面はぬかるみ、とてもそんな感じではなかった。 仕方なく枯れ枝を折ると・・ これは太い枯れ枝を折ったら出てきた。他の個体はいなかったようだ。 そこから奇妙な物語が始まった・・! ある直径1.5センチほどの枝を折ると出てきた。このコロニー、女王が11匹もいたのだ。 働きアリ側面から。?ちょっと毛がある。 背面から。ピント甘いけど腹部に毛が見られる。 女王。 DBにて働きアリの特徴を調べたらウメマツオオアリが一番近いと思うが、ウメマツオオアリでこんなに多雌ってあったかな? |
4月2日 | アメイロケアリ。女王様を撮影。 最近、アメイロケアリコロニーは卵が少し増えてきた。 アメイロケアリは産卵こそ早かったがその後幼虫がなかなか孵化せず、さらに卵の数も増えない現象に陥っていた。 しかし、ようやく少し打開できたかな・・? ただ、決定的に卵の数が増えてるわけでもないのでまだまだ油断はできない。 働きアリ。いつ見ても美しいアリだと思う。 |
4月4日 | ヤマクロヤマアリの女王が死んだ。 働きアリや幼虫繭は元気だが女王が・・ この女王は2007年初夏に長野から我が家に来てずっと暮らしていたが、寿命なのか今日見たらひっくり返っていた。 ・・・合掌。 |
4月5日 | ヤマヨツさん。至って順調である。 女王。産卵が継続中で、卵幼虫蛹と一通りのサイクルが回っている。 意図せず偶然に写った小さな幼虫。 |
4月6日 | ムネアカの女王様が死んだ。 一昨日、入れ物が汚れたので引っ越しさせたがそれが悪かったのか・・ 4日にヤマクロヤマアリの女王が死に、今日はムネアカの女王様。 女王様をピンポイントで狙わんでも良いでしょうに・・ 合掌。 |
4月7日 | 猪名川散策。クロナガの様子を見ることを一応の目的にしたが天気がいまいちで温度も低く働きアリの姿すら見ることはなかった。 ただ、幾つか篠竹の積まれている場所を見つけて折ってみた。 ウメマツオオアリのサテライトが1つ出た。 ルリアリコロニーが2つ出た。 1つは女王をヒットしてしまったがもう1つは女王を確認。 とりあえず持ち帰る。 そして・・ とうとうこんなものに手を出してしまった。 働きアリと幼虫。 女王。何匹もいた。ということは・・増えるのも一気だろう・・ 手を出してはならない禁断ゾーンに手を出したような気がする・・ |
4月8日 | 暖かかったので枚岡公園。 特に目的なく、桜咲く道を歩きたかった。 暖かいがクロヤマ、ハヤシクロヤマが少々歩いていただけ。他のアリはほとんど見かけないという結果になった。 歩きながら枝を折ってみるとコヌカアリがいた。撮影だけでリリース。女王がいたかは分からない。 もう1枚。 ある石をひっくり返すとウロコアリが出た。 こんな感じで石の裏4か所ほどの近接した場所で固まっていた。 特徴ある頭部。 神社わきで石をどかすとオオハリアリのコロニーがあった。数匹女王っぽい個体が見受けられたがスルーした。 上とは別の個体。 さて、ここから番外編。 ハコベ。普通にどこにでも見られる。 この時期見かけるスミレの一種と思われるもの。種名は分からないがタチツボスミレに似ているように思う。 オオイヌノフグリ。ナナホシテントウとセットで良く春の写真に使われる。ところで「フグリ」というのは○○○○のことだと知った時はびっくりした。 たぶんユキヤナギだと思う・・ ヒメオドリコソウ。 今年は沈丁花の開花が遅く、今頃でもまだ花が見られた。 梅林付近の日向で見られたノゲシ。 日向を飛んでいたテングチョウ。 カンサイタンポポから吸蜜するモンシロチョウ。 側溝で死んでいたスズメバチ。陽気に誘われて出てきたものの寒さで力尽きたのだろうか・・? カラスノエンドウだろうか?スズメノエンドウとの区別にいつも泣いている。 ムラサキケマン?花の時期は合っているが何となく違和感・・ これに至ってはさっぱりわからない。どなたか教えて下さいませんでしょうか・・ 短時間だが春の花を満喫できた。これから花の季節が来るにつれ色々な花を見ることができるだろう。 それにしても植物図鑑を見て撮影した植物を同定なんて久々・・ |
4月9日 | 昨年夏に新女王から立ち上げたケアリはわしわし増えてきた。 今は2日に1回のミールワームで満足しているようだがもうすぐ何か閾値を超えそうでそれを超えたら一気に増えそうな「活気」を 感じる。 そうなったら、まさに嬉しい悲鳴だ。 そしてそれはすなわち飼育容器の増設と給餌方法の再考を意味している・・ |
4月10日 | 凄く久々に取り上げる昨年採集のクロナガアリ。 冬の間、加温していたのだが温度が足りなかったのか産卵数も少なくなって動きがなかったのだが、ここ数日、急に卵の数が増えてきた。 卵塊の一部。拡大して分かったが孵化したばかりの幼虫が見られる。 羽化が間近の蛹。 太った幼虫。 巣部屋に貯蔵されているカゼクサの種子。小鳥の餌の粟も一緒に与えているがこうやって貯蔵されるのはカゼクサだけだ。粟は少しかじったら捨てられている。 |
4月11日 | 産卵開始したトビシワ。卵が少しずつ増えている。 今のところ卵塊はこの大きさ。産卵してる女王が1匹なので増え方もこんなものだろうか。 卵のアップ。丸っこい。 このコロニーには女王と翅を落とした未交尾のメスがいるのだが良く見ていると行動に違いがあるのがわかってきた。 女王は卵の近くにいて卵に何かしら興味があるし、腹部も大きい。 一方未交尾メスは卵に関心をほとんど示さず腹部も大きくない。うろうろ歩いて落ち着きがない。 ずっと以前に自分で翅を落とした未交尾メスは働きアリのような行動をするという話があったが本当にそんな感じを受ける。 おまけ。 アリの餌に与えている卵餌をコオロギに与えてみるとこんな感じになった。 この卵餌は結構水分を含んでいるので食べながら水分補給もできているようだ。 飼育容器の下にパネルヒーターを敷いて加温しているが問題なく成長している。 |
4月12日 | 昼間、猪名川に1時間ほど出かけた。 昨日雨、その後の晴れで温度もそこそこということだったが到着したら意外と風が強い。 ダメっぽいなぁと思いつつ暫く周辺を見回りながら歩いていた。 午後3時頃、急に風が凪いだ。 そうすると幾つかのコロニーがにわかに騒がしくなってごく少数だが羽アリの飛行が見られた。 飛行のために草に上るメスアリ。 飛び立つ瞬間。 巣穴から外をうかがうメスアリ。 大規模飛行に至らず、「アリ柱」も全く立たない程度の飛行だったが、シーズン開幕を感じさせた。 他にも羽アリは姿を見せていないが働きアリがかなり興奮しているコロニーもあったので温度と風次第では今度の雨の後にまた飛ぶかもしれない。 |
4月13日 | ルリアリ。数年前飼育した時に思ったがこの種類は大きなコロニーを採集してくるとこれを作る。 幼虫がどういうわけか丸っこい形で一つの塊になる。他のアリでも塊は見られるがルリアリの場合、球形に近い形になるのだ。 また別の塊。 そして天井部に当たる蓋の部分にも小さな幼虫や卵を貼りつける。 チクシトゲアリのように糸は出していないようだがあまり他のアリでは見かけない。 |
4月14日 | 昨夏、採集したケアリ女王のコロニーは順調だとは何度か書いたが写真を撮っていなかった。今日は写真を試みた。 コロニーの中心。このような光景は常に見られ、ミールワームと卵餌で維持しているが順調そのものだ。 女王。腹部は見た感じそれほどでもないが卵をコンスタントに産んでいる。 |
4月15日 | 猪名川。午後3時半頃にフィールドに到着。 幾つかの巣穴を見ても木曜のような喧騒は感じられず、働きアリは地上に出ているが肝心の羽アリはほとんど見られなかった。 それでも、午後4時前に2匹立て続けに飛行している有翅メスを確認。 しかし、「アリ柱」というべき群飛は全く見られず、脱翅メスも見られなかった。 どういう事情か分からないが死んだ有翅メス。 こちらは胸部と腹部が分離して死んでいた個体。 腹部は3,4センチ離れたところに転がっていた。 |
4月16日 | 昨年秋に採集したヒラズオオアリ。女王がいるかどうか不確定のまま飼育しているが最近一つの答えを出してきた。 有翅メスが10匹ほど羽化した。他にも大きな蛹がいくつかあるのでもう少し羽化しそう。 ちなみにオス、働きアリの蛹は今のところ全くない。 オスはともかく働きアリの蛹がないということがどうういうことなのか・・ もう少し飼育して様子を見ることになる。 |
4月17日 | 雨雲の流れを見ていたら昨日クロナガ生息地付近は雨が降ったらしい。 そこで、今日午後から様子を見に出かけた。 到着は午後1時頃。有翅メスが数匹飛んでいるのでコロニーの集中している場所辺りはそれこそ雲霞のごときアリ柱ができていると思った。 しかし、実際は数匹の有翅メスがとオスが飛んでいるのを目撃しただけで群飛というほど群にもなっていない程度の飛行だった。 それでも歩いていたら巣穴を掘っている脱翅メスを見つけることができた。 1匹で巣穴を掘っている。周囲を探したがこれ1匹だけだった。 こちらは上のものとは少し離れた場所で見つけた。こちらも巣穴を掘っている所。 他のコロニーの様子を見てみると働きアリが風をうかがっているようで入口付近で外をうかがっている様子が多く見られた。 飛行後の閑散とした巣口は殆どなかったのでまだ大半は残っていると思われる。 |
4月18日 | 今日も午後から猪名川に様子を見に出かけた。 昨日よりも風が弱く、お日様も始終照っていて絶好の「飛行日和」だった。 確かに群飛は見られた。 しかし、その数に対して地上を歩く女王が見当たらない。 歩いていたら地面を掘っているメスを見つけた。 奥の黒くつやっと光ってるのが脱翅メスの腹部。 しばらくしたら腹部が少し出てきた。ちなみにこの穴は1匹で掘っていた。 おまけ的な意味でその巣を掘っているそばで温湿度計を置いてみたらこんな数値。 午後2時半ころ、オスのみだがまさに飛び出しを行っている最中のコロニーに遭遇した。 オスがプイプイと空に飛び立っていく。不思議とメスはいなかった。 飛び出しの横で温湿度計を置いてみた。温度が高いが陽射しをまともに浴びているからだろう。意味的にどれくらいの目安になるかは分からないが参考までに。 午後4時頃になると飛行も終わっていたようで「アリ柱」のあった近くの植え込みにオスが羽を休めている姿があった。 さて、いつも観察している場所では脱翅メスが全く見られず、帰途に就こうと思い歩き始めた。そうしたら、普段は女王様は見たことがない場所で見つけた。 上と同じ個体。ここから逆転劇とも言うべき展開が始まった。 上の個体を見つけた付近を見てみると、女王が滅茶苦茶多いというわけではないが普通にいるではないか!これはみたまんんま巣穴を掘っている所。 最初、1匹で掘ってると思ったが3匹で掘っていた。 これも3匹共同。 まだ、巣を掘らずに歩いている女王もいて飛行に時間差があることを示唆した。 まさか最後にクロナガのメス祭りになるとは予想しなかったので驚いた。 でも、今日の飛行は大規模飛行でもなく、未だに外の様子をうかがっているコロニーがあったのでもう数回飛行があるだろう。 |
4月19日 | 午前に猪名川。昨日、女王を見かけたポイントで今日女王が見つかるかを確認したかった。 到着は午前11時前。昨日のポイントを見るとすぐに女王が見つかる。 3匹で巣穴を掘っている。これだけ地面からお腹を出していると遠目にも目立つ。 同じのをアングルを変えてみた。 これは大分掘り進んでいた。もう少しで完全に地中に姿を隠せる段階。 上のものとは離れた乾燥した砂地で掘ってるのが1匹だけいた。 以前書いたがこれを見るとどうしても「頭隠して尻隠さず」という言葉が頭をよぎる。 飛行に関しては午後0時過ぎに小さな群飛が見られた。 しかし、1時頃から風が出てきてその後は全く姿が見えなくなった。 体感的だが湿度も昨日より低く感じたのも原因かもしれない。 |
4月20日 | 温めているクロオオアリは繭があるのだが一向に羽化しないのだ。 死んでいるわけではないのだが、黒くなった繭を見たことがない。 ということは、食べている可能性が高いのだが、何とかならないものかと頭を悩ませているのだ。 |
4月21日 | 昨日の雨が上がり、午前は晴れるというのでひょっとしたら早い時間に飛行するかと思い猪名川。 到着後、一昨日クロナガアリの女王がいたポイントで巣穴を掘っている女王を見つけた。 1円玉は穴の大きさ比較のため。女王が穴から顔をのぞかせていた。 午前11時20分頃、凄く騒がしいコロニーを見つけた。オスが次々と草に上っているのだ。 同じコロニー。別の草によじ登るオス。 今にも大飛行がおこなわれそうだったが、今日は観察時間ずっとやや強めに風が吹いていた。そのためだろう、このオスたちも11時30分頃になると巣内に撤収してしまった。 その時の温湿度計はこんな値。 歩いていると、盛り土をしたような個所があった。その土を指で払うとこのような穴が! 実際、中にはクロナガのメスが1匹いたのだった。 裸地でこのような穴があると非常に分かりやすい。 番外編。 タテハチョウの仲間。アカタテハかヒメアカタテハだろう。 ベニシジミ。とても美しいシジミチョウだ。 |
4月22日 | 一昨日、クロオオアリがなかなか羽化しないと書いたが今日1匹羽化を確認した。 羽化したてで色が淡い。体も柔らかそうな感じ。 それでも撮影時に飼育容器を動かすと繭や幼虫を他の働きアリに交じって運ぶ様子は頼もしく見える。 |
4月23日 | 昨日はほぼ1日雨だったが、今日は朝から晴れて温度も上がり絶好の「飛行日和」だ。 観察に出かけた。 午前から飛んでいたようでこの写真を撮影したのは午後なのだがその時点でかなり掘り進んでいるものも多くいた。 「いつもの」構図。 午後4時過ぎ、巣穴を掘ってるのを観察していたら空から新女王の有翅メスが周りに1匹、また1匹と降りてきた。空から降りてくるのを、じかに目にしたのは久々だった。 そんなメスアリ。 上のものとは別の場所、別の個体。 右後翅だけ残っていて後は落としている。これが歩いていると1センチくらいの大きさがあるアリなので裸地やアスファルトでは非常に目立つのだ。 |
4月24日 | キイロケアリにミールワームを与えると面白い物が見られた。 この働きアリが齧っている物体、何かというとミールワームの内臓なのだ。 時々、このように内臓がにゅっと出てしまうことがあるが、それを与えてみたらこの通り。 全体像。偉く好評なのだ。 |
4月25日 | トビシワは少しずつ卵を増やしているが、幼虫がまだなのだ。 産卵確認からおよそひと月、もう孵化してもおかしくないのだが、卵は増えているのに孵化しない。 ? |
4月26日 | 1月に採集した1匹だけのチクシトゲアリで、初子が生まれた。 女王の下に隠れた働きアリ。 働きアリ以外の次世代。あまりにも心もとない・・ もし、新女王が1匹で生産できる数がこの程度だとしたら、野外では多雌創設しないとコロニー立ち上げは厳しそうだ。 実際、多雌創設するという報告があるので野外では多雌創設コロニーが生き残ってるのかもしれない。 |
4月28日 | 朝から快晴、気温もうなぎ昇りということで山に出かけた。 今日のコースは昨年の秋にたどった信貴山(近鉄服部川駅〜信貴山〜暗峠〜近鉄枚岡駅)というものだ。 服部川駅を降りたのが午前10時40分頃。住宅地を通って水呑み地蔵への道を歩く。 この前よりは暖かいためかずっとアリは多かった。と言っても大半がハヤシクロヤマばかりであったが。 この時期お約束のキリギリスの幼虫。今日はイタドリの若い葉っぱの上にいたのを撮影。 水呑み地蔵の上の方からの入口にあった。 水呑み地蔵付近から大阪平野。 石をめくると、アミメアリの大群に遭遇した。 クサアリも行列していたがコロニーの数自体はあまり多くないようだった。 水呑み地蔵から上る山道は十三峠になっている。上ると信貴生駒スカイラインにぶち当たる。そこにあった看板。この看板の管轄は奈良県の平群町教育委員会。 季節はまさに新緑真っ盛りだ。 歩いていると枯れたイタドリが数本転がっていたので折ってみたらそのうち一つからヤマヨツが出た。生駒山系で見るのは初めて。撮影していないが女王は3匹いた。 日向の少し大きめの石をめくると、ハヤシクロヤマアリがびっしり。卵はあったがここでは女王は見つからなかった。 アメイロアリも石の下でよく見かけた。 メスアリはよく目立つ。 2009年にアズマオオズのコロニーを採集した付近で石をめくるとアメイロケアリがいた。大阪で野生のアメイロケを見るのは実は久々でびっくりしてしまった。 そのアメイロケアリの巣部屋もしくは坑道にこのような同居人がいた。見た時、アメイロアリだと思ったが今写真を見たら腹柄が2節あるような・・? ここまででハヤシクロヤマQ2コロニーを見つけてゲットした。ウメマツオオアリは、スカイラインに入った直後、枯れ枝でよくみられ、ミカドのサテライトも幾つかあった。 また、トビシワのコロニーも幾つか見つけたが数年前に猪名川で見つけたトビシワと同居するクモがいたのだ。どうもこの辺りにあのクモがいるらしいということが分かった。 暗峠を大阪方向へ。 ダイコンの花? さて、暗峠は大阪と奈良を結ぶれっきとした国道だ。しかし・・ この写真、一見右の道がそれに見えるが、実は左の細く上がってる道が国道なのだ。 たしか右はなるかわ園地への道で奈良に抜ける道ではないはず。 ちなみに国道308号である。道幅が狭いためだろう、車よりも二輪車の通行が多かった。 お世辞にも道幅は広いとは言えないが交通量はそれなりにあるのだ。 降りてゆくと、弘法大師関係のお堂がある。そこの周辺にムネアカが棲んでいるようで去年も多く見かけたが今日も多くの働きアリがせかせかと走り回っていた。 石の下で発見。オサムシ計系の幼虫だと思う。どうもこの辺はあまり経験値が少ないので種類の目安があまりつかない。 道のわきに大きめのコンクリート片があった。ひっくり返すとアズマオオズが出た。 かなり大きなコロニーで女王もくぼみにいたので回収。働きアリ、兵アリもできる限り回収。 枚岡神社で毎年観察してるクロオオアリコロニーを見ると新女王が入口から少しだけ顔をのぞかせていた。巣穴から出てくる個体はいなかったのでまだもう少し飛行まで時間はあるようだった。 |
4月29日 | 今日も昼から枚岡に出かけた。気温が高かったのでアメイロもしくはヨツボシ当た飛ぶんじゃないかと思ったのだ。 しかし、実際は全く何も飛んでいなかったし、クロオオアリも昨日よりは巣口に出てきてはいたが飛ぶ雰囲気は全くなかった。 それでも、これを見つけた。キイロヒメアリ。思ったほど大きなコロニーではなく女王も2匹。以前わずかな隙間から脱走されて以来のリトライだ。さすがに今度はそういう隙間になりそうなのはふさいだので大丈夫・・のはずだ。 |
4月30日 | 一昨日の日記で、書き忘れていたことがあった。 水呑地蔵からスカイラインに向かう途中、道のわきに目をやると3センチくらいの枯れ枝が目に付いた。 割ってみると、アズマオオズのコロニーが入っているようで兵アリ、働きアリが無数に出た。 女王は・・と探すと小さな隙間に縮こまっていたので採集した。 この枯れ枝、絞れば水がうっすらと滴るほど水分を含み、且つ中も非常に柔らかかったので適当な大きさに折ってタッパーに詰め込んで帰宅後、働きアリと兵アリを回収した(約2時間ほどかかった)。 最初、餌場にその時吸いこんだ土くれと一緒にすべて放り込んだが、上記のとおり、この土くれもかなり水分を含んでいたようで餌場に陣取ってしまった。 石膏の方はなかなか引っ越してくれない。 そんなアズマオオズの写真。 コオロギにたかる。この大きさのコオロギなら明日の昼には食いつくすだろう。 幼虫群のごく一部。 女王様。このコロニーも、暗峠で採集したコロニーも単雌だった。産卵は始まっている。 |