2011年1月の観察日記

1月1日 さて、2011年も年が明けたし、今年のアリに関する目標とでもいうかそういうものを書いていきたいと思う。
まず、暖かくなったら家の横でトビシワコロニーをゲットしたい。
夏に女王が死んでしまい、我が家では数年ぶりにトビシワのいない時期があったがこの種類は春に家の横で簡単に採集できるのでゲットしたい。
それと同じ時期もしくは4月中旬くらいまでが目途だとは思うがハヤシクロヤマアリにも挑戦したい。
これも春先に枚岡で斜面崩しで女王を出したことがあるので3月末〜4月中旬までの期間くらい、あるいはそれ以降でも腐朽した桜の枝にいることがあるので(今年そういうのを出したが女王が落下したと思われ見つからなかった)その辺を探したい。
まぁ、あとは飼育している種をうまく発展できたらそれでいいと思う。
特にトゲアリは大事にしていきたいし、チクシも・・もちろん、ケアリ寄生種も今年は一気にエンジンをかけたい。
アメイロケが少し不安だがクサアリモドキはまめに手をかけたら増えること必定なので(要は餌場にコロニーが出てこないように巣部屋の湿度を高めにしておく必要がありそうだ)その辺は特に加温してる春先注意したい。

フィールドに関しては今年新規開拓をしたいと思う。
候補地は今のところ2つ。
大阪北部の妙見山と大阪南部の金剛山である。
どちらもそれなりに交通の便がありそうなのでたとえ採集は何もできなくても観察して何かネタひろいはしてみたい。
もちろん、フィールド探索はほかにも良いと思う場所があれば出かけたいし、枚岡公園は素晴らしく色んなものがいるのでその合間をぬっての新規開拓になると思うが・・

写真はクロヤマアリ。17℃にしても今のところ肉餌をよく食べるようになったくらいでコロニー全体としてはまだ動きはない。

働きアリ。どの個体も腹部がこんな感じ。大きくなっている。

女王の頭部。この女王も2007年春採集だからこの春で4年、我が家で暮らしている。
1月2日 クロナガアリ。この前、蛹の写真を取り上げたが、あの蛹で1つ茶色くいい感じに色づいてきているものがあった。
この分だとそう遠くないうちに羽化する・・とみていたら昨夜幼虫が齧っていた。
このコロニーには以前、乾燥糸ミミズの欠片を入れたことがあった。
不思議と食べ残しは全くない。
そして今回の蛹食い・・
肉餌が必要なんじゃないか?
そう思って今日から種子とともに乾燥ミミズ(ミールワームはかびるし切断しても大きいので)を適当な大きさに切って放り込むことにした。目安は「食べきったら」である。
クロナガアリに肉餌過多が良くないのは2004年に種子を与えずにハエばかり与えたらあっさり原因不明で壊滅したことがあった事からあまり良くないかもしれないが・・

そんなクロナガコロニー。孵化したての幼虫が見える。蛹の分を産卵に還元して・・のスパイラルに陥っているようにしか見えない。

少し奥にいたため像が甘いが育った幼虫。多分近いうちに蛹になるだろう。問題は蛹期間中に蛹を食う癖があることなのだ。

大きな幼虫と蛹。幼虫は上の写真のものよりもう少し蛹になるまで時間がかかりそう。
蛹は現在1個。これを如何にして羽化させるか・・
他の人のサイトでも書かれているが案外クロナガは動物性の食物を私たちが思っている以上に必要としているのかもしれない。
1月3日 コロニー採集したアシナガアリは巣部屋を増やしてからすごくいい感じになったと思う。
まず、これまで巣部屋の中にため込んでいた餌のカスを餌場にちゃんと出すようになった。
そういうものを見てみると、本当に「食べつくされている」という実感だ。
女王への奇妙な行動も今のところない。あれは何だったのか・・
要するに「コロニーサイズに対し巣部屋が狭かった」ので、いまいちうまく行かなかったんだね・・
あの個体数ではまだ十分だと思っていたが大きなコロニーは思った以上に広いスペースを必要とするのかもしれない。
1月4日 クシケアリは少し変だ。
温め始めた時に、卵があったのだが、いつの間にか全くなくなっている。
単純に食べたという解釈で行けると思うが、17℃でもまだ産卵は行われていない。
でも、よく見たら幼虫の形も何だか扁平な越冬モードのものも見られるのでそれほど心配はいらないかもしれないが・・
1月5日 恒温機を20℃にした。それは最近、アリを見ていると幼虫は成長しているのに女王が「産卵したいけど温度が低くて産卵モードに移行できない」という感じがしているのと、どういうわけかチクシトゲアリがまだ一向に団子状態だったからだ。
それにしても、温め始めてからミールワームの消費がすごい。
どんどん減っていく。
成虫には栄養分が行ったので次は幼虫や女王の卵巣に・・というところだろうが食うやつは食うのでそれなりの量を与えなくてはならない。
1月6日 ヨツボシオオアリ。温めて肉餌をよく食べるようになり、働きアリにも目に見えて動きが出てきた。

幼虫の塊の周り。幼虫の数も結構多く、心配は少ないが一つ厄介事が発生している。
それはコロニーの大半が餌場に出てきているのだ。
餌替えが非常にやり辛い。このヨツボシは他と違っていて石膏を敷いた容器で飼育をしておらずプラスチックケース直置きなのだ。
最初採集した時に石膏を敷いた巣部屋を用意したが全く寄り付かず乾燥した餌場に陣取って動かなかったので思い切って石膏なしにしたのだ。
増設かな・・
1月7日 去年の夏に高野山で採集したケアリ。今のところ目立った変化はない。

幼虫。これは女王1のもので女王2で飼育しているものはもう少し幼虫がいる。

女王。やっぱり胸部がやや赤い。腹部ががりがりに痩せていないのでまだ大丈夫だとは思ったが昨日、ミールワームの切れ端を差し入れた。
今日見たら天井の結露部分に張り付けてあった・・
1月8日 アメイロアリで卵を数個だが確認した。そんなわけでアメイロアリを写してみた。ちなみに卵は陰になって写らなかった。

卵を咥えている働きアリ。まだまだ卵の数は少ないが、意外にもこの種類が一番早く産卵を始めた。
どのコロニーも肉餌の食いが極めて良く、ミールワームをあげた翌日には大半のコロニーで殻だけしか残っていないのを見るのは非常に気持ちがいい。
1月9日 昨日、恒温機を21℃にした。
それはチクシトゲアリはなかなかアリ団子からばらけない状態だったからで、越冬モードかと思っていたのだ。
今日見ると、団子はほぐれていないが、容器を動かすと団子がざわめくように動く。活発に団子内を動き回るのもいる。うん、これだ。

働きアリを1匹取り出してみた。補正を少し強めにしてるので暗い色になったが腹部の節は伸びていて栄養状態はよさそう。

これがそのアリ団子。壁面に張り付いているアリも多い。中心部にぼけているが女王が写っている。動きは割ときびきびしていたので問題なさそう。
1月10日 アメイロケアリ。幼虫はたったの1匹になってしまい、女王の周りにも取り巻きはいない状態である。

その女王。がりがりに痩せていないので餌は少しはもらっていると思われるが初期の頃以外栄養交換してるのを見たことがない。非常に不思議なアリだ。
ところで、このコロニーだが恐ろしく肉餌を食べる。その消費量は幼虫がいるクサアリモドキよりも多いくらいなのだ。女王が肉餌を必要としてるので結果コロニーとしての消費量が多いと信じたい・・
1月11日 クサアリモドキ。21℃にして腹部が少しずつ大きくなってきているがまだ産卵は見られない。

女王。温度が上がって良く動き回るようになった。そうしたらそれに纏わりつく働きアリも多くなったように思う。女王が歩いても体にまとわりついている。

もう1枚。静止してる時は腹部を中心にグルーミングをされている。それでも結局この女王自体が働きアリを強烈にひきつけている。

幼虫と働きアリ。幼虫は成長が始まったようで大きな幼虫が少し増えたように思う。小さな幼虫も餌を食べてるみたいだし、乾燥にさえ気を付けたら今年こそは爆殖を・・
1月12日 恒温機を22℃に設定。
21℃のころから、各種類では動きが出てきて女王の腹部も大きくなってきている。

久々のムネアカ。今ではW3、幼虫3の零細コロニーだが今年は小さな入れ物に移し替えて目をかけることができるので少しは増えてほしい。幼虫もミールワームを食べてるようで体内に色が入っている。
女王もご覧のとおり腹部が大きくなってきている。
1月13日 22℃にして1日が経過した。女王の腹部は大きくなってきているが特に目立った動きのある種類は少ない。

数少ない動きのある種類、アシナガアリ。幼虫はとにかくよくミールワームを食べているし、体の色も赤っぽく変わっている。しかしまだ蛹になるものはいない。

コロニー採集したアシナガアリは卵がある状態で冬を越したので産卵を開始したのかよく分からなかったが明らかに卵塊が大きくなってるし、卵も多いのでいつの間にか産卵を開始していたとみるほうが自然だろう。
1月14日 まだ、アメイロアリ、アシナガアリ以外では産卵している種類は見られなかった。
今日はトゲアリ・・なのだがこれがまた気を揉ませる展開になっている。

女王。お腹が凄く膨らんでいる。

もう1枚。
これの何が問題かというと、石膏の巣部屋ではなく餌場にいるのだ。
この傾向は正月ころから出ていたが一向に石膏の部屋に戻る気配がない。
ひょっとして「追放」されたんじゃないか・・と冷や冷やして毎日様子を見ている。

そのホストのミカド。ごく少数幼虫が混じったのだがその世話にご執心。
1月15日 今日も特にアリたちに目立った動きはなかった。
各種類の女王は腹部が大きくなっているが案外産卵までには時間がかかっている印象。

クロヤマアリ。この種類も腹部の節が少し伸びてきた。とにかくよく肉餌を食べて産卵していないのにどこに消費されるのか不思議に思うほどだ。

もう1枚。そろそろ産卵を開始しても全くおかしくない段階に入っているとみている。今後、もう少し節は伸びるかもしれない。それにしてもこのクロヤマ女王はいわゆる「ボンレス」にはならないみたい。
1月16日 不穏な動きがあったトゲアリ。昨夜寝る前にチェックしたらメイプルの水割りの液の中で溺死していた。
考えたらやはりコロニー本体のミカドオオアリ達から排斥されたと考える。
というのも、昨日、うろついている女王をコロニーの通じるチューブに放り込んだ。
途中までは歩いて行ったがその後慌てるように引き返して餌場に戻ってしまった。
そして餌場に出てきているミカドからも若干の攻撃行動が見られたのでやはり女王の座を失ってしまったと考える。
このトゲアリは10月採集のもので最初は問題なく馴染んでいたのだが、恒温機に春を訪れさせて温度を上げてから不穏な行動が出てきてとうとう追放という結果に終わった。
やっぱりトゲアリは、難しい。
改めてそう思った。
ただ、女王採集の時期は分かったので今年の秋もフィールドに出掛けられる範囲で出かけ、リベンジはいつか果たしたいと思う。

そうして、今日、アリたちの様子を見たら意外にもムネアカオオアリが産卵を開始していた。

卵。2つ確認できた。色は白色だ。

もう1枚。卵に色がついてるように見えるのは補正したからである(補正しないと背景の石膏の色と紛れて極めて見辛い)。

働きアリと女王の栄養交換。やはり産卵はかなりの栄養を必要とすると見える。
1月17日 どのコロニーでも肉餌はよく食べてくれるが、中でもとりわけ反応が良いのはヨツボシオオアリである。

刻んだミールワームをせっつく働きアリ。このコロニーは大型の働きアリもいて個体数も多く、非常に見ごたえがある。

働きアリのアップ。以前餌場だった部屋に大量に出てきていて壁面に屯している。女王はなかなか姿を現さないが元気なのは確認している。
ちなみにこの種類も産卵はまだである。
1月18日 過去の観察日記を見ていたら2007年以外は23℃で維持していたという記述があった。
それなら例年に倣おうと今日から23℃にした。
そして、今日いくつかのコロニーにコオロギ(Sサイズ)を与えた。
ミールワームを切るのが手間なのとコオロギが(外皮が薄いという意味で)食べやすいという判断だ。

コオロギに群がるチクシトゲアリ。この種類はやはりコオロギの方がミールワームより好みのようで、与えてしばらくしたらこの光景が見られた。
もっとも、温度が1℃上がったので活動のスイッチが入った上での行動かもしれないけど。
1月19日 アメイロケアリとチクシトゲアリでそれぞれ1個ずつ卵を確認した。
アメイロケアリは栄養交換を見たことがないがそれでも今も元気に走り回っている。
取り巻きもいないのに、本当に不思議だ。
クロヤマアリが餌場に大挙して出てきていた。
昨日の段階でそういう傾向があったので巣部屋に給水したのだがそれでもゼリーや蜜に食い入るようにいて止む無く圧縮処理を行うに至った・・
壁面には一応逃走防止用の対策をしてるのだがいまいち効果がない。
もし明日もこんな状態なら巣部屋を一つ増設して様子を見よう。
1月20日 クロヤマアリには巣部屋を1つ増設した。
昨日与えたメイプルの水割りをほぼ飲み干し、その水場の周りに働きアリがそこそこ屯しているからだ。
この変化は23℃にしてから急に現れた。
多くの種類で23℃にしてから活動的になって産卵が始まった。
22℃でいた準備期間を経ての産卵なのか、産卵開始の最低温度が23℃なのかは評価に迷うところだ。

チクシトゲアリ。ここ数日、巣部屋にいる個体の腹部の伸長が著しい。

働きアリ。女王を写したかったがアリ団子の中にいるので撮影ができなかった(元気なのは確認している。)この腹部をLED電灯で照らすと節の伸びた部分がメイプルの色をしていてかなり美しい。
1月21日 クサアリモドキ。
女王の腹部が肥大化してきて今日、卵らしきものを1個咥えている働きアリがいた。
ただ、はっきり確認したわけではないのでまだ不確定にしておく。

女王。ここまで腹部が膨らみました。

最近、働きアリのグルーミングが激しくなってるように思う。とにかくまとわりつくのだ。ネット写真で見たヨコヅナアリの女王をなんとなく思い出してしまった。

幼虫の世話をする働きアリ。幼虫もだいぶ成長してきた。

働きアリの顔をアップにしたがどうもくっきり写らなかったね。

おまけ。ヨツボシオオアリの女王。この写真では少しわかり辛いがこの女王も腹部がかなり大きくなっていてかなりのボリューム感がある。
1月22日 アシナガアリ(コロニー採集したもの)。このコロニー、餌をコオロギにしてからかなりよく肉餌を食べるようになった。

コオロギに食いつく幼虫。毎日5匹のコオロギを与えているが翌日には跡形もない。

別の幼虫の塊。
こういう光景は見ていて餌の与え甲斐がある。
やはり表皮が柔らかいというのがプラスに働いてるんだろう。
1月23日 産卵の話題を書いているので、全ての種類で産卵を開始したと思われている方もいるかもしれないが、実はそうではない。
産卵を始めていないのは
クロオオアリ、オオズアリ、クロヤマアリ、ミカドオオアリ、ムネボソアリ、クサアリモドキ、クシケアリである。
意外と「普通種」の産卵開始は予想より遅れてる印象がある。

そんな産卵をしていない組の1つ、クロヤマアリの女王。
腹部の節が伸びてきてるのでそれほど心配していない。この待ち時間は結構やきもきさせられる。
1月24日 オオズアリとムネボソで産卵してるのを確認した。
そして今日はすごく久々のもの。

シベリアカタアリだ。去年、夏働きアリが大量に死に、女王も産卵しなくなってコロニーの中に幼若個体が全くいない状態で越冬したのでもう産卵しないかもしれない、とか思っていたが今日見たら10個ほど卵を確認した。

もう1枚。左側の個体の色がやや薄いが最近羽化したものではない。最初からこういう淡い色だったようだ。
1月25日 アメイロケアリ。産卵は始まったが急速に卵塊が増えた去年の晩夏と違い、増え方はゆっくりだ。

卵塊。今、大体10個ほどあるようだ。

もう1枚。この写真では少し少なく写っているが入れ物を動かして少し間が空いたのでその隙に卵塊が少しばらけたのだ。

女王。この写真だと腹部が少し伸びてるように見えるが実際は節の伸長は殆ど見られない。この写真の時はたまたま背伸びをしていたからだと思われる。
1月26日 クサアリモドキ。女王の腹部がそろそろ最大に膨らんできている。

クサアリモドキの女王の腹部の節は伸びてもやや飴色がかっているように思う。
以前飼育していたモリシタケアリの女王は白かったがこの辺に種差を感じる。

もう1枚。常に働きアリがまとわりついてグルーミングしている。

幼虫。だいぶ成長しているものが出てきた。
しかし、産卵はまだ。ここまで膨らんでるのでもうすぐにでも産みだしそうなものだが、なかなか産卵開始しない。
1月27日 一昨日、アメイロケアリの女王を取り上げたが、その女王がまさかの死亡。
昨日観察した時は元気に走り回っていたので今日死んだと思われた。
死因だが働きアリによる反乱かそれ以外の女王自身の問題によるものかはわからなかった。
この女王は昨年7月頭のケアリ飛行日に採集したもので一向に働きアリによる取り巻きを作らなかったのでダメと思っていたら8月の終わりに急に産卵を始めて驚かせてくれた。
恒温機を23℃にしてからも順調に卵の数を増やしていたので、心配していなかったらこれだ。
女王の突然死はそれほど珍しくないというが残念至極だ。

クロナガアリ。ようやく2匹目の働きアリが生まれていた。

なかなか並んで写すのが難しいが上の方にぼけて写ってるのが2匹目の働きアリ。

幼虫と働きアリ。カゼクサの食べかけの種子が見える。

幼虫の世話をする働きアリ。
このコロニーはやはり幼虫食いの傾向があってついこの前、色づいた蛹がもう1個あったのだ。しかし1匹しか羽化しなかった。
クロナガの女王を単独飼育したら私個人の感想ではこの傾向が出やすいように感じる。
このコロニーはたまたまカゼクサを給餌できたので働きアリが誕生したのだが・・
1月28日 餌として注文していたレッドローチが届いた。
今日、とりあえずコロニーサイズに見合うと思った量を餌場に放り込んだ。
この餌は明日どれくらい食われているかでミールワームにするか、ローチにするか種類別に行きたい。

クロヤマアリがようやく卵を産んだ。まだ10個ほどだが、産卵してくれてほっと一安心だ。
1月29日 昨日、導入したレッドローチだが、殆どの種類でかなり食われていた。
ただ、クサアリモドキだけは足をもいだだけで原形をとどめている。
この種類はコオロギもいまいちでミールワームを盛大に食べるのだ。
食べやすいのか、好みなのかはわからないがとりあえずクサアリモドキはミールワームで後はローチというパターンで行ってみたい。

参考までにローチを食べるチクシトゲアリ。

また、ムネアカオオアリでは越冬幼虫の1匹が繭を作った。

小さな繭だがとにかく今の時期、肉餌を少なくしてしまうと一年の生産に悪影響が出るように思えるのでこのスタート時期は今年は特に肉餌には気を使って与えている。

卵も順調に増えている。
1月30日 オオズアリ。越冬期間中にだいぶ数が減ってしまったが温度が上がり、活発に動き回るようになった。また、産卵も始まり、幼虫も大きくなり始めた。

幼虫と働きアリ。どうもオオズアリは写りが悪い。

女王の1匹。分かり辛いが結構ボンレスだ。

ローチの欠片を齧る働きアリ。このあと数時間してみたら跡形もなく食い尽くされていた。

また、クサアリモドキで女王の腹部に卵が3個付着しているのを見つけた。
そしてミカドオオアリもいつの間にか卵塊ができていた。
1月31日 クサアリモドキ。写真を写してみた。

卵塊。昨夜見たときには3個しかなかったが1日経ったらこの通り。写真にして数えたら10個以上はあるみたい。

2匹の働きアリ。よく見たら少し大きさが違う。右側の方が体格がいい。

女王。相変わらず働きアリが纏わりついている。

これで産卵をしていないのはハリブトシリアゲアリ(去年の夏にコロニー採集したもの)とクロオオアリ。ただ、2種とも産卵していない時期が長かったので正直あまり楽観できないのかもしれない。

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