2010年10月の観察日記
10月1日 | アメイロアリは少しずつだが羽化が続いている。 羽化したての個体。 同じ個体。とても色が淡くて美しい。 コロニーの様子。今のところ、滅茶な増え方はしていないので、管理も楽だ。 |
10月2日 | 夏に採集したアシナガアリの女王は2匹いるがそのうち1匹のコロニーで働きアリが羽化していた。 働きアリがややぼけているがこんな小さな働きアリが現在3匹羽化している。 ご覧のように色づいた蛹も数個あるのでもう少し生まれそうだ。 アシナガアリは温度さえ適温にできたら新女王からの育成はそう難しいほうではないような手ごたえを感じている。 |
10月3日 | 今日は雨予報だったが朝の時点で晴れ間があったので久々に枚岡公園に行ってきた。 神社のすぐそばで割と大きなキノコが生えていた。ちなみに種名はさっぱりわからない。 スズメバチがひっくり返ってのたうっていた。何があったのだろう。ちなみに同じような個体を帰るときにもう1個体見かけた。 神社脇のクスノキの小さな木でアオスジアゲハの幼虫が葉っぱを食べていた。 ちなみに、この幼虫は終齢で大きさはこれくらいあった。 椋ヶ根橋付近で枯枝を折るとヒメアリっぽいのが出た。あまりに小さいので採集はしなかった。 その付近の石の上で何かが動き回っている。よく見たらサクラアリのオスがそこそこの数、石の上で走り回っていた。 しかし、有翅メスおよび脱翅メスは全く確認できなかった。 また、ハリブトシリアゲアリの女王が同じハリブトに噛みつかれて瀕死の状態でいるのを見つけた。昨日とんだ個体なのか、引っ越しの途中ではぐれた女王なのかはよくわからなかった。 そうして公園事務所付近の道を歩いていてアメイロアリが春に多く採集できる側溝のポイントを見ていた時のこと。何か塊が見えた。 キイロシリアゲアリの女王団子だった!この団子が20メートルほどの距離の間に6つほど見つかった。 また別の塊。周囲をよく見たら小さなオスの死骸が少しあったので交尾したままこの塊に入り込んだ女王がいるようだ。 この辺はアリやその他捕食者も多い場所なのでおそらく昨夜飛行があったと思われた。 さて、普通ならある程度採集したらあとは放置して帰るのだが、この時点で雨がぱらぱらと降り始めた。前述のとおりここは側溝でしかも今日は割とまとまった雨が降るという予報だったのでとりあえず採集してきた。 吸虫管で吸える限り吸った。 全く予想もしていなかったのでいい収穫だった。これだけのアリ団子はなかなか見られないので楽しめた日曜日だった。 |
10月4日 | シワクシケアリは少ない数ではあるが羽化が続いている。 羽化したての働きアリ。観察する時間は限られているので、こういう個体に遭遇すると少し得した気分になる。 蛹のある辺り。2匹の女王も元気である。 |
10月5日 | 最近、朝夕が涼しくなり、フタフシ系のアリ以外は大体卵が孵化したようなので恒温機の温度を2℃下げて21℃にした。 大体2〜3日、この温度で馴らし、また2℃〜3℃下げるという作業を繰り返し、今月末には10℃設定にもっていきたいと思う。 アメイロケアリ。孵化した後、急速に幼虫が成長している。 働きアリの腹部と比べていただくとお分かりと思うが中齢といえるサイズに入っている。 温度を下げ始めたのでこの辺で成長は止まるとみている。 |
10月6日 | ヨツボシオオアリは最近アリが密集していることが多く、気が付かなかったのだが、どうもかなりの数越冬幼虫が生まれているようなのだ。 働きアリが咥えている幼虫がいるがこんなのが働きアリの絨毯の下に塊が点在しているようだ。その部分だけ光を当てると白っぽく見えるので辛うじてわかる。 卵はないようでこのまま越冬するようだ。 |
10月7日 | オオズアリ。至って順調なのだが、思ったほど個体数が増えない。 卵の数を見る限り、増えない要素がないはずなのだが・・ コロニーのごく一部。それでこれだけの幼若個体がいるのに・・ |
10月8日 | コロニー採集したアシナガアリ。幼虫がたくさんいる。 こんな感じ。女王も元気で卵もたくさんあるがなぜか蛹が少ない。 今のところは特に心配していないが少し不安要素ではある。 |
10月9日 | 厄日だ。朝、パチンコ屋が1か月に1回のイベントというので出かけたら全く見せ場なしでストレート負けを食らった。 さらに、帰り道、激しい雨が降っていて濡れ鼠になってしまった。 そのためか喉と鼻の接点のあたりが風の初期症状に似た変な痛みのような感じになった。 こんな三段落ちってのも珍しい・・ 恒温機の温度を19℃に設定した。 今日は雨のため肌寒く設定どおりの温度を示している。 さて、日曜日に採集したキイロシリアゲアリの女王群。 数匹の女王が死に、その死骸は食べられている。 しかしほとんどの個体は元気にしている。 その女王のほんのごく一部。ところで、キイロシリアゲアリは多雌でコロニー創設をするということだが、適当な女王数というものが多分あると思う。 そもそも、あの団子状態はなぜ形成されてそれがほぐれるとしたらいったい何を契機にしてどういう風に分かれていくのか・・ 興味は尽きない。 この分だと今年は産卵せずに越年気配である。 |
10月10日 | 今年春に採集したクロナガアリ。 働きアリが1匹生まれたがそこからが伸びてこない。 蛹は常に2,3個あるのだが羽化してこない。 時々ミールワームなんかも放り込んでいるのだが・・ カゼクサの種子を食べている幼虫。 |
10月11日 | 朝から天気も良く、どこに行こうか迷ったが結局枚岡公園にした。 椋ヶ根橋に向かって歩いていると、道のわきをハリブトシリアゲアリの女王が歩いていた。 多分昨夜飛行した個体だろう。ゲットした。 今日は雨上がりのためか地面が湿っていてそれほどアリの活動は活発ではないように感じられた。 椋ヶ根橋につくと、石の上でヒラフシアリと思われる有翅女王がじっとしていた。 翅が付いていたこともあって採集はしなかった。 公園事務所付近、この前キイロシリアゲの女王団子があった付近を歩いていると側溝をやけにゴツいのが歩いていた。 トゲアリの脱翅メスだった!慌てて採集した。トゲの女王を枚岡で採集したのは6年ぶりのように思う。 その付近でもう1個体、トゲの脱翅メスが歩いていた。このメスを見て思ったが、本当に美しいアリだと思う。働きアリも美しいが、女王の黒字の中に一部赤の入ったこの色は結構いい感じだ。 注意深く歩くと、トゲアリのオスがいた。写真は少しぼけているが実際は毛深いのでトゲアリのオスとすぐに分かった。 さて、帰ろうと神社の鳥居まで戻ってきて石垣の上をふと見やると何か動くものがいた。 トフシアリのメスだ。私はこの女王は野外では初めて見たが、特徴ある大きな腹部ですぐに分かった。ただ、予想外なのは思った以上に大きく、トビシワの女王くらいの大きさがあった。 同じ個体。ほかにもいないかと周囲を見回したがこの個体だけだった。 当時、私の採集した場所に向かって風がやや強く吹いていた。 ひょっとしたら飛行中の個体が吹き流されてきたのかもしれない。 |
10月12日 | 昨日、採集したトゲアリの女王2匹はいずれもミカドオオアリ(一昨年長野で採集したもの)に寄生にさせることにした。 というか、これしか供試するのに十分な数の働きアリがいないためである。 昨日、夜にミカドオオアリの小型働きアリを1匹ずつ導入して1日経過を見た。 1匹はどうやら馴染んだようでミカドオオアリの働きアリを執拗に舐めまわしている。 そこで、この女王のところには今日働きアリを2匹追加した。 もう1匹はどういうわけかミカドオオアリが非常に活性が低く、スポンジの上で居座ってしまって接触が少なそうだったので、もう1匹導入して接触の機会を持たせるようにした。 女王および働きアリの体力維持の観点から蜜餌を与えることも考えたが、蜜餌に突撃して死んだ女王の話を複数聞いているのでもう少し働きアリが増えて落ち着いてから与えることにした。 |
10月13日 | トフシアリの女王だが、少し変だ。 観察しようとふたを開けると体勢が傾いている。 よく見ていると、左中脚に何か問題があるのか、それを後脚にくっつけるようにしている。 しかし、少し見ていると何事もなかったように動き始めるのだが、どうも不活発だ。 トフシアリの女王自体が大きなお腹により歩きづらそうにしてるのか、全く分からない。 ちなみに左中脚は形の上では正常だ。欠損部位はない。 |
10月14日 | 昨日、忙しくてトゲに導入作業ができなかったので、今日ミカドの働きアリを導入した。 2匹の女王だが性格というかそういうものがあるようだ。 1匹は「やる気」が感じられる女王だ。 最初こそミカドの働きアリと距離をとっていたが数時間後には懐柔して体中を舐めまわしていた。その後、働きアリを12日に増やしてみたが問題なく馴染んでいる。 もう1匹はミカドの働きアリとは距離をとってる感じ、というか臆病な感じがする。 ミカドの働きアリは女王の体の下に潜り込んでリラックスしているがふたを開けるとすぐにパニックになって入れ物から脱出しようとする。 ちなみに、今日、前者の女王に働きアリを一気に増やして全18匹にした。 後者は全4匹。 さて、どうなることやら・・ |
10月15日 | 昨日、書き忘れていたが、恒温機の温度を17℃に設定した。 表示温度は18℃だが、吹き出し口付近に置いてある温湿度計は16℃を示していた。 一昨日、書いたトフシアリの女王が死んでしまった。 やはり何らかの障害を持っていたのだろうか。 明日、幸いにも晴れるという予報なのでまた枚岡に採集兼観察に行く予定。 もし、トゲアリを見つけたらクロオオアリのコロニーを見つけて働きアリを採集して正規のホストに寄生させていくという方法で(まぁ、本当に正規のやり方は女王のいるコロニーに入れることなんだけど)結果に違いが出るか見たい。 ただ、クロオオアリは土嚢の下などにいることがあるがそれほど一気に採集できるような場所、あったかな・・ |
10月16日 | 晴れたので枚岡。 しかし、先週とは雰囲気が違う。要するに「飛行の気配」がないのだ。 この「飛行の気配」ってのは言い換えたら何だろうと考えていたらアリやほかの昆虫類の活性であることに気が付いた。 先週は割といろいろな働きアリが動き回っていたが、今日は数が極端に少ないのだ。 それでも、公園事務所付近でトゲアリの死骸があった。 見てのとおり脱翅メス。今朝飛んだのか・・と思い触ると乾燥していたようで簡単に胸部と腹部が取れてしまった。これからどうも今朝飛んだものではなく数日前に飛んだものであるという推察を立てた。 その付近にいたゾウムシ。口吻がやけに長いのが印象的だ。 サクラアリも飛行はなく、ボーズかと思って椋ヶ根橋を渡っていたら信じられないものが目に飛び込んできた。 これ、どう見てもケアリのメスですよね・・とりあえず採集したがなぜこんなものが今頃・・? おまけ。欄干にいたハムシ。なんていう名前だったかな・・? 神社の入り口にいたハナムグリ。シロテンハナムグリかシラホシハナムグリだと思うがよく分からない。 |
10月18日 | トゲアリの女王2匹。 2匹ともミカドオオアリに完全に受け入れられ、ミカドオオアリによる威嚇や攻撃は皆無である。 それでも、新規に働きアリを導入したらトゲアリは神経質に匂い付け行動をしている。 トゲアリは導入後、写真を撮っていなかったので少し撮ってみた。いずれもミカドオオアリの個体数が多いコロニーの写真である。 ミカドオオアリの働きアリの集団の中に違和感なく馴染んでいる。体色と体長が少し似ているので最初だけ少し探すことになる。 これは思い出したように働きアリを触角で小突いて匂い付けをしている。 このコロニーには今、43匹のミカドオオアリがいる。ホストは多いほうが良いという皆さんのこれまでの報告からできるだけ多くホストを導入していきたいと思っている。 |
10月18日 | 今日は、恒温機が設定どおりの17℃を示している。 明日、2℃下げて15℃にする予定だ。 例年の温度の下げ方を見ていたら今年は少しゆっくりのように思う。 何せ、2℃下げるのに4日かけてるのだから。 トゲアリへのミカドオオアリ導入だが、この温度のおかげでずいぶん楽だ。 動き回らないので小さな容器に詰め込むことができている。 あ、クロナガは取り出してピタリ適温の本棚に放り込まないとね・・ |
10月19日 | 恒温機を15℃に設定した。 しかし、表示庫内温度は17℃。 以前から時々書いているがこの冷風の吹き出し口に近い場所に置いてある温湿度計は表示温度より低い温度を示しており、たぶん朝方なんか14、5℃には下がってると考えられる。 ほぼすべてのアリがあまり動かなくなり、越冬モードへの移行が見て取れる中、一つだけ不満なものがある。 クサアリモドキだ。 何が不満なのかというと、陣取っている場所。 巣部屋と餌場の連結チューブに幼虫を仕舞い込み、女王はチューブの餌場の出口付近に居座っている。 餌場の湿度は思ってるより高いようだが、それでも石膏を敷いてない場所で越冬されると乾燥が怖い。 冷やしてる間は湿度が高い状態になると思うが、温め始めたら庫内湿度が40%台になることもあるので気が気でない。 かといって今更餌場に移るとも考えにくい・・ |
10月20日 | 今日はいつもと趣向を変えて、アリ逃走防止剤として私が使ったテフロンのレヴュゥ並びにそのレシピを公開したいと思う。 テフロンはアリ飼育では有名なフルオンと同じフッ素化合物であるらしい。 「テフロン加工」のフライパンなんて結構出回っている。 しかしその粉末は意外な用途があるらしい。 それは歯車などの潤滑剤として添加されているという。 このテフロン、溶媒に苦労した。 最初に一般に使われているらしい油に溶かしてみようと、手近にあったサラダ油を使った。 全く溶けなかった。 しかし、意外なものに溶けることが分かった。それを知ったのはほんの偶然だった。 それは「エチルアルコール」、要するに消毒用アルコールだった。 粉末を乳鉢に入れこれを注ぎ乳棒で混ぜるとちょうど柔らかいゼリー状になった。 これをある程度アルコールが飛んで粉っぽくなる直前に容器壁面に塗った。 ここで注意したいのはエタノールはアリには有害でかつ気化しやすいので十分乾かしてからアリ飼育に使用しないとアリに壊滅的被害をもたらすことがある。 そうして使用をしたが、ある程度の種差が見られた。 オオアリ、ヤマアリ、ケアリには絶大な効果を発揮。 特に個体数が多く活発なミカドオオアリの壁面に塗ったものは塗布して3か月ほどで2年になるが天井を歩く個体は今でもほぼ皆無。素晴らしい効果だった。 ところが、トビシワ、アシナガには殆ど効果が見られなかった。 トビシワに至ってはそのテフロンの塗布したものを足掛かりにさえしてる雰囲気があった。 フタフシ系とヒトフシ系のアリの足先の形状を見ないとはっきりとわからないがこの違いは特に強調しておきたい。 さて、このテフロン粉末。 ヤフーオークションで入手した(ちなみにここで乳鉢と乳棒も付けてくださった)。 私が調べたものでは一つのボトルが1700円前後だった。 フルオンは日本では極めて入手が難しいがテフロン粉末はそれほど難しくなく、加工もアルコールに溶かすだけという割と容易な部類に入ると思うのでもし逃走防止剤をお考えなら一案として書いておく次第である。 |
10月21日 | キイロシリアゲアリの女王群。 どの群でも産卵は全く見られない。 平時は一か所に固まってどうもこのまま越冬しそうな感じ。 温度を下げてきてるので、卵を産んでも孵化までに時間がかかると考えられるし、越冬という負荷をかけるので産卵は来年、暖かくなってからのほうが女王体力維持の観点からもいいと思われる。 |
10月22日 | 去年、採集して夏に繭を導入したて活況のクロオオアリでまたしても女王が死んでいた。 今年はどうも増えてきそうな気配のコロニーの女王が死んでしまうことが多かった。 そう考えたら仕事が忙しかったので仕方がないのだが5月の大飛行日を逃したのが痛い。 それと、飼育が簡単な部類に入ると思われるクロオオアリでなぜ私がこんなに失敗するのか・・? 多分飼育が簡単という文句で飼育がおざなりになってるんだろう。 これでクロオオアリはW5のコロニーが1個だけになってしまった。 どうもクロオオアリは増やせない・・ |
10月23日 | 今週も枚岡。 着いてすぐに早くも面白いものが見られた。 明らかにオオアリのオスだ。この前見たトゲのオスよりやや小型。ちょうど1センチほどだったろうか。元気がなく、ちょっとした段差も登れないようだった。でも、こんな時期に飛ぶオオアリ、いたっけ・・? いつものコースを歩くも全く何もなし。いたのはオオカマキリのメスくらいだった。 そして帰り、椋ヶ根橋で直径2センチくらいの程よい枯枝を折ると恐ろしいくらいの数の幼虫が詰まったケアリコロニーが出た。 普通、こういうのが出たらペットボトル吸虫管の口の部分でとんとんして中身を落とすのだが、今日、それを忘れていた。 しかも最近はコロニー採集より新女王の採集に重点が移っていたのでタッパーも持っていない。それでも女王がいたら回収しようとできる限り探索したが女王は見つからなかった。 見た感じではあの枝に全員入っていたと思うが、実に残念だった。 その傍には東屋めいた休憩所がある。 そこを見ていたらムネボソの脱翅メスが近接して2匹いた。 ムネボソの飛ぶ時期は正直あまりよく分からないがとりあえず採集しておいた。 さて、今日から恒温機を13℃に設定。 昼は庫内温度が17℃を示してるが、明日明後日の雨以降一気に温度が下がるというのでまた設定どおりの温度になるだろう。 |
10月24日 | 4月に採集したクロナガアリでようやく2匹目の働きアリが生まれた。 このコロニー、どうも幼虫食いの傾向があるようで働きアリが生まれた後も蛹まで成長したものは多くいたが羽化には至らなかった。 しかし、ようやく2匹目という事で何かいい方向に変わればいい・・とおもう。 この働きアリが咥えているのは働きアリではなく、羽化直前の黒化した蛹だ。 この分では3匹目の働きアリ誕生ももうすぐだ。 |
10月25日 | トゲアリへのミカド供給は数日前に停止している。 理由は2つある。 まず一つ目は供給源のミカドコロニーがかなりお寒くなってしまったこと。 もう一つはトゲアリの容器がミカドで一杯になってふたを開けるたびに脱走者が出るようになったので供給が難しくなったことである。 それでも1つは70ほど、もう1つは50ほどの働きアリを放り込んだ。 トゲアリはアリ玉の中心にいることはいるのだが、その外側にいることが多い。 容器を取り出すとパトロールのように少し歩き回る。 ミカドワーカーの少ないほうの女王。空間的制約からかこのコロニーのほうがよく玉になっている。恒温機は17℃を示しているが内部の温湿度計は12℃だった。 明日の夜以降冷え込むという。いよいよ冬到来である。 |
10月26日 | 急に冷え込んだ。昨夜、恒温機の庫内温度は17℃という表示だったが今は設定どおりの13℃を示している。 アメイロケアリ。孵化した幼虫は成長して終齢の少し前、というところまで来ている。 画像の右上のほうに移っているのはケアリの働きアリの腹部だ。大体どの幼虫もこれくらいに育っている。 幼虫群。実際はこれはごく一部である。 同じような写真になったが、別の部分。ミールワームは食べてる形跡がないが、どうも時々死んだ働きアリの死骸を食べているらしい。 |
10月27日 | とても寒い日だった。恒温機を10℃に設定したら内部温度も一気に10℃表示になった。 内部の温湿度計は吹き出し口付近で気温8℃、湿度約80%を示していた。 とりあえずえさやりはこれから週に1回くらいで交換したいと思う。 食べるかどうか疑問だが、入れておけば好きな時に食べられる(特に低温でも動けるアリには)ようにと思う。 |
10月28日 | クロナガアリで3匹目の働きアリが生まれた。 例年11月に入ってから本棚の温室を稼働させているが今年は少し寒くなるのが早いようなのでどうしようか思案中。 まだ最高気温が20℃を超える日も見受けられるので結構悩ましい・・ |
10月29日 | クサアリモドキはどうも餌場と巣部屋の接続チューブのところで越冬する方針のようで、そこに居座って動かなくなった。 幼虫はすべてチューブに運び込んでるので現状不明。 アリたちにとってはそこが一番居心地がいいんだろうけど、観察する方にとっては若干不満だ。 |
10月30日 | トゲアリの引っ越し作業を行った。 現時点では餌やりのための皿を置くスペースもないからだ。 石膏巣に餌場を接続。 吸虫管で吸い取って放り込んで恒温機。 そうして・・しばらく様子を見たら集団がばらけている。 トゲ女王も働きアリとは距離をとっている。 うーん、もう一度吸い取って餌場への道を封鎖するしかないですかね・・ そもそも、最初からこの入れ物にしておけばよかったと今更ながら後悔・・ |
10月31日 | 今日はアリの餌交換を行おうと考えていた。 しかし、今日はどういうわけかもう出始めて3週間になる咳がひどく、夕食の時に特に出てその後喋るのが億劫になるほどになってしまった。 今のところ、咳は止み間もあってその時は殆ど出ないが、専門の病院に行ったほうが良いのか(何かの肺炎でもなっていたら嫌だから)、どうしようか考え中である。 恒温機は一日雨で部屋を閉め切っていたので内部温度は14℃を示していた。 吹き出し口はもう少し温度が低いと考えられるが11月半ばまでなかなか表示温度が10℃になる日は少ないとみている。 |