2009年7月の観察日記

7月1日 クサアリモドキ。私は、このクサアリモドキが産卵数もそれほど増えず、幼虫の数もそれほど多くないということが不思議だった。
しかし、土生さんブログにその答えともいうべきものがあった。
個体数だ。今、クサアリモドキの働きアリも含めても総個体数は100はいないだろう。70くらいだと思う。寄生種は200ほどからスタートしたらロケットだと聞いたことがあるが、そういう意味では女王が働きアリにあった数を生産していることになる。
まさに自然の妙。

幼虫を世話するクサアリモドキ。今、丁度ケアリとクサアリモドキが半々くらいになってきている。

蛹の塊の一部。クサアリモドキが世話していて、ケアリは最近餌場をうろついてることが多くなった。それでもクサアリモドキの絶対数が少ないので幼虫や卵の世話はするが女王の周りにはクサアリモドキしかいなくなった。
7月2日 アメイロケアリが死んでしまった。やはり寄生に失敗したら死んでしまうあたり、かなりシビアなんだなぁと思い知らされる。
ケアリは元気だが、ケアリワーカーだけいても・・というわけで週末、また早朝採集に出掛ける予定。
今度こそ、「アメイロケアリの脱翅メスが取れ」て、「コロニーに入り込むのに成功し」たとき、初めて光明が見えてくる。
しかし今まではみはみさせての導入は2/2の成功率だったので簡単だと思っていた。
なぜ、あんなに攻撃をくらったのか、正直今でもよくわからない。
7月3日 ムネアカオオアリの女王がどうも増設した巣部屋の方に移動したらしく、姿が見えなくなった。
テフロンを壁面に塗ってるので中身がよく見えないがそこそこの働きアリがいる模様。
そんな、ムネアカオオアリとミカドオオアリである奇妙な現象が起こっている。
それは幼虫が減っているということだ。
特にミカドオオアリはついこの前まであれほどいた幼虫が3分の1ほどになった。
幼虫の体内にもあまり色が入っていない。しかしミールワームは襲うし、ミールワームに飽きたのかと思って久々に一昨日ミミズを入れてみたら跡形もない。
ムネアカオオアリ。巣部屋を増設してから幼虫が減った。一度は大きな幼虫を食べてる現場にも遭遇した。
繭は食べていないようだが、幼虫は色艶が悪い。
ムネアカに関しては巣部屋を増設したらこうなるというリスクはある程度覚悟していたが、実際起こってみたらちょっとショック。
卵は中身が垣間見えない女王のそばにあるのだろうが、それほど一気に産むとも思えない。
まだ、餌を食べてくれるだけ救いはあるのだが・・
7月4日 昨夜はとても涼しかった。天気予報では最低気温が20℃を割ったそうだ。
それでも一縷の望みを抱いて枚岡。
山道を登り始めると、アシナガアリが何か運んでいる。よく見たらアメイロケの女王の死骸だ!

どうもピントが合わない・・
とにかく、飛んだことを確認したので探索開始。
そうしたら公園事務所付近で4匹、いたのだ!

久々にまともな写真。アメイロケ女王って独特の艶があるように思う。

帰って4匹をチューブに詰めた。そして半殺し(というより殆ど殺している)ケアリワーカー1匹と同居。
2匹は全く関心を示さず。ダメっぽい。
1匹はなめる仕草はするものの噛み砕かない。
そして残る1匹がようやっとまともに「はみはみ」したのだ。

もぎ取った頭部を「はみはみ」する女王。

もう1枚、同じ女王。

この女王は、その後ケアリを増やしていっても敵対行動は見られなかった。
そこで夜に働きアリを少し増やしてみた。
威嚇行為らしきものをする者がいるが大抵はであっても特に気にかけていない。
ケアリワーカーはまだ残りがそこそこいるので、1週間ほどかけて増強して来週に繭を採りに行ってフィニッシュにしたい。
しかし今回思い知ったのは寄生意欲がない女王がいるということだ。
こういう女王は時間が経った俗に言う「鮮度の落ちた」女王なのだろうか。
7月5日 アメイロケアリにケアリワーカーを増強して、蜜を与えた。
そうしたら女王と働きアリとで栄養交換が行われた。

かなり濃厚な栄養交換で最後は働きアリがへたり込んでしまった。

別の個体との栄養交換。かなりお腹がすいていたんだろう。
ところで、このケアリコロニーは枯れ竹から採集したもので、働きアリが100以上いる。
ところが下の写真のように小さな幼虫がいるのだ。しかも恐ろしくたくさん。

ということは・・大量のオスが発生するのだろうか・・
7月6日 クサアリモドキが少し変なのだ。
何が変かと言うとうまく言葉で言えないが、「活気がない」ように思える。
しかし、ミールワームは相変わらずよく食べるし、幼虫も卵の数も変動はない。
そんなコロニーには一カ月くらい前に放り込んだティッシュがそのままだったが入れ替えてみた。前のティッシュは水分を含んでいたが、それほど問題があるようには思わなかった。
その時に、クサアリモドキの働きアリが指を登ったので払った。
すごい・・山椒のようと形容される匂いを体感した。
確かに「くさい」匂いだった。
7月7日 クサアリモドキのおかしな理由がやっとわかった。
大きな幼虫がいないのだ。孵化したてもしくは中型の幼虫がいるが数がそれほど多くない。
卵の量も少し減ったようだ。
YASUさんのクロオオアリで越冬モードっぽい幼虫が出現したという話を聞いたが、クサアリモドキも・・?
最近、ミカド、ムネアカ、そしてクサアリモドキと調子が少し変に思う。
ミカドは幼虫にそれほど色が入っていない割にはある程度以下には数が減っていないので魔ぁ安心できるのかもしれないが、クサアリモドキだ。
あえて変わったことと言えば最近外気温が上がって恒温機の中も昨日26℃になっていた。
しかし野外の日陰でも夏は26℃はありそうだし、温度面ではそれほど問題ないと考える。
ならいったい何が・・?

そんな中、ムネアカの大型に近い働きアリが羽化していた。

この色はいつ見ても美しい。
7月8日 写真がなくて、申しわけないのだが、今年採集したクロナガアリコロニーでは働きアリが生まれ始めた。
まだまだ数は少ないが、来週くらいからクロオオアリともども餌を与え始めようかと思っている。

アメイロケ。今日、見てみたら少し変なのだ。
女王は単独でいることが多く、取り巻きがあまりいない。
かといって全く相手にされていないかと言うとそうでもなく、今日メイプルを与えたら熱烈な栄養交換が見られた。
このコロニーはケアリの幼虫が多数混じってしまっていて、働きアリがそっちに手を取られているのかな?とか思ったりする。
こうなったら伊那でケアリの繭を大量にゲットしてこなくては・・!
7月9日 クサアリモドキ。居場所を変えてきて写真に写りやすくなった。

繭はこれだけですべて。クサアリモドキの大半がここに写っている。ケアリはもう少しいるが個体数が中々思うように増えない。

アメイロケ。観察中にも栄養交換が見られた。嬉しくて写真を撮った。
グルーミングはそれほどされていないようだ。ただ、栄養交換が行われてるということは大丈夫なのだろうか?とにかく、次の関門は産卵開始してくれるか、だ。
7月10日 クロオオアリは今年6匹、新女王を飼育していた。
そのうち1匹はなぜか幼虫が育たずに今日になって女王が死んでいた。
後の5コロニーは働きアリが生まれている。
そこで、全てのコロニーに蜜を与えた。

分かりづらい写真ですが、メイプルをなめてる働きアリ。

コロニーの一部。現時点では最大で8匹の働きアリ、最小でも3匹を生産している。
クロオオアリは羽衣さんの飼育法を一度やってみたかったので、タッパー飼育でやってみることにした。むろん、結露や換気対策として、ふたには穴をあけ、金網で覆ってある。
7月11日 ケアリ女王が飛んでいるかと思い、枚岡。
しかし、クサアリモドキの有翅女王の死骸を運ぶアシナガアリを見た以外は羽アリ関係は全く見られなかった。

これはわかりづらいがクサアリの巣の入り口。この空間からかなりのアリが出入りしていた。

ミミズにたかるクサアリ。昨夜、雨が降ったのか地面が濡れていてそのためかこういう光景も殆ど見られなかった。
石をひっくり返したらごく小規模なクロオオアリの繭部屋に出会った。吸虫管で20個ほど吸い取った。これは調子の上がらない2006年採集のコロニーに放り込んだ。

最後、お口直し。スミナガシ?
7月12日 ウメマツオオアリ。今年採集した2コロニーは順調である。
ところが・・最近、巣部屋を放棄して餌場に出てくるようになった。
餌替えのとき、数匹の脱走兵が出てしまう始末。
困った・・

一昨年採集のウメマツオオアリはいたって平穏。ミールワームの食いもいいし、それほど個体数が多くないのでこのような厄介な状況にはなっていない・・
7月13日 アメイロケアリ。腹部は節が少し伸びてきて、腹部全体が大きくなってきている。
しかし、産卵はまだ見られない。
この女王、見ていてある事に気がついた。
それは腹部に触られるのを極端に嫌がるようなのだ。
グルーミングは頭胸部は問題ないが腹部に障れると後ろ足で追い払うようなしぐさをしている。また、自分自身でもしょっちゅうこすっている。
見たところ何もついていないようだが、目に見えない小さなダニでもいるのだろうか・・
アメイロケに関しては今いるケアリ幼虫が蛹になった時に何か動きがあるように思うが、とにかく一刻も早く産卵してほしいものだ。
7月14日 アメイロケアリをレンズで見てみた。
そうしたら腹部に白い小さなダニが1匹付いていることが分かった。
これが原因なのだろう、女王はしょっちゅう後ろ足で腹部を掻いている。
ただ、今日初めて女王がケアリワーカーに腹部のグルーミングを許容しているのを見かけた。
働きアリが増えてきたらダニも食べてくれるかな・・?とか期待したりする。
徐々にではあるがこのアメイロケアリは腹部が大きくなっていて、そろそろパンパンに近いくらい膨らんでいる。何とかダニに打ち勝って産卵、そしてコロニーの発達という過程を見せてほしい。
7月15日 アシナガアリ。コロニー採集したものを2コロニー飼育している。しかし1コロニーは最近餌を食べなくなった。
ミールワームを入れても知らん顔。個体数も減ってきている。
はぁ・・

もう1コロニーはそれなりに順調。昨日、ミールワームを入れておいたら今日はその死骸の上で幼虫が貪り食っていた。

不鮮明で申し訳ないがミールワームに幼虫が吸いついてるのはお分かり頂けると思う。

もう1枚。写真をソフトで「自動補正」にしたらこんな色になった。
こっちの方がくっきりしてるかな・・?
7月17日 アメイロケアリ。腹部は確かに大きくなって観察時間中の僅かな時間にも高頻度というほどではないが栄養交換が確認できた。
今日、見ていたらケアリの小さな幼虫をしきりになめまわしていた。
何かの味がするんだろうか。
そんなアメイロケには心配事がある。
それは前々から書いてるように思うが、グルーミングの頻度が少ないのだ。
そして腹部のダニの効果か腹部に触られるのを相変わらずすごく嫌がる。
栄養交換が見られるだけましだが、なんだか不安・・こんなので産卵するのだろうか・・
7月18日 アメイロケアリは相変わらずである。腹部も一定以上は大きくならず、ダニもついたまま。
グルーミングを嫌がり、取り巻きも少ない。
寄生種は今まで数度飼育しているが、産卵したものはいずれもこれでもかというくらい、グルーミングを受けていた。
これで思い出すのが去年の導入成功前の試行錯誤時代のクサアリモドキだ。
あれよりは栄養交換を受けてるだけましだが、よく観察したら全ての働きアリを懐柔したわけではないようで、足を引っ張る個体や威嚇する個体が若干だが見られる。
・・・・ダメ・・なのか・・!?
いや、女王が死ぬまで分からないけど、心配である・・

明日から3日ほど長野に行って家を空けるので全てのコロニーにいつもより多めに餌を与え、給水をしておいた。
去年のアメイロケ、3年前のトビシワのようなことが起こらないことを願うばかりだ。
7月19日 伊那初日。大阪から高速バスに乗ったが、滋賀付近まで恐ろしく混んでいて50キロほどを2時間半かかった。結局、土生さんの事務所に着いたのは午後4時頃だった。
着いてそうそう、アメイロケアリの飛行があったようで次々と地面に降りてきた。
採集はしたもののケアリが見つからない・・
とりあえず2匹ゲットした。

これはケアリのオスをはみはみしているアメイロケアリのメス。オスなんて噛んでもだめだと思うんですけどね・・

事務所付近ではクロヤマアリがミミズの死骸にたかっていた。アメイロケを襲っている写真も撮ったのだが、ぶれて使い物にはならなかった。
そうして宿に移動。この日は街灯に羽虫が来ていて、アリも見られたが、全てケアリのオスとメスで他に面白そうなものは全くいなかった。
12時半頃、散会になった。
7月20日 中日。メインの日だ。朝5時頃目が覚めてkuroyagiさんと朝風呂を満喫。
その時一瞬晴れ間がのぞいたので、宿の前に広がる高遠湖を撮影した。

街灯がついてるので朝早い時間撮影だと思う。
早朝、散歩をして何か拾えないか調べたが小鳥が羽虫を食べたのか全く何もいなかった。

クスサンの繭の抜け殻。結構そこかしこで見つかった。シーズンには・・考えたくもない・・

クルミと思われる樹木の葉の裏に着いていたアシナガバチの巣。kuroyagiさんが幼虫を狙おうとしたが、少し葉を動かすと働き蜂が少数ながら威嚇したので採集は諦めておられた。

ベタだが、アジサイとアマガエル。宿のそばのアジサイの植え込みで数匹が見られた。

宿のドアにヒトリガの仲間と思われるガが産卵していた。この卵、毛におおわれていて、なんだか毒々しかった。

入笠山牧場へ。天気が怪しく雨が降ったりかと思えば晴れたりと変な天気だった。
到着時は曇り。しかし温度が低い。その上風も強かった。
朽木を割るとケアリコロニーが出て、繭部屋に当たった。

こんな風に詰まってます。

ガスが出ると、こんな風に霧のような風景になって幻想的だった。

エゾアカヤマアリの塚。針葉樹主体のようだ。

ハエの死骸を運ぶエゾアカヤマアリの働きアリ。相変わらず美しい色彩だ。

高原ではクシケアリコロニーが石の下から、、ムネアカ女王、、ケアリのコロニーが朽木から、出た。
また、別の場所ではカラフトクロオオアリ女王、ムネアカオオアリの黒っぽい女王が出た。

山を下りて土生さんの事務所でBBQ。クマの肉、びっくりしたけど美味しかった・・

この日は一昨年泊った宿に泊ったが、アリはおらず。アカアシクワガタが数匹、いたのが印象的だった。
7月20日 ツノアカヤマアリがいるというので某高原へ(高原の名前を写真撮影し忘れる凡ミスだった)。
風景がきれいであった。

槍ヶ岳方面を望む。

ツノアカヤマアリ。エゾアカより全体的に色が濃く、気性が荒い印象。塚の端を糞で撮影エイしたら靴を上がろうとしてきた。びっくりした。

もう1枚。これまた美しい種類だ。

何かの糞に集まるジャノメチョウ。

メスアリの繭を運ぶアメイロケアリ。

蜜に集まるツヤクロヤマアリ。この高原にはレマニ(ヤマクロヤマアリ)は全くおらず、ツヤクロヤマばかりが目に付いた。

何かの幼虫を集団で襲うクシケアリ。クシケアリも樹木の多い場所に入ると割と普通に見られた。

ケアリコロニーにいたアリノスアブの幼虫。実物を見たのは初めてだ。

こうして、高原を後にして大阪へと帰路に就いた。
しかしまた渋滞・・土生さんの事務所を3時50分頃出たが、家に着いたのは夜の11時45分だった・・
途中の養老S.Aで自販機にケアリの羽アリがたくさん来ていた。脱翅メスがいたら採集するつもりだったが皆有翅だった。
7月21日 アメイロケアリで不思議なことが起こった。アメイロケアリの女王の腹部についていたダニがいなくなっているのだ。コロニー内を探してもどこにもいない。しかし相変わらず腹部に触られるのを嫌がるし、取り巻きも少ない。うまくいくのだろうか・・
7月22日 順序が前後するが、アリの様子を見たら全て正常であった。
長野に行く前に水分を与えたことと、行ってる間、天気がそれほど良くなく、気温があまりあがらなかったのが幸いしたようだ。とりあえずホッと一息だ。
7月23日 伊那のアメイロケアリに導入していた働きアリは1匹しかいないがそれが死んだのでダメもとで今のアメイロケに寄生させているケアリコロニーからワーカーを半殺しにして入れた。
そしたら・・半殺しのくせにしっかり女王の足にかみついている・・
ダメっぽい・・
7月24日 伊那のアメイロケアリは昨夜のうちに足にかみついていた働きアリを殺していた。
そしてケアリワーカーを数匹入れてみたら栄養交換をしている。
そこで本コロニーに導入した。
最初、攻撃はほとんど見られなかった。そうして女王は巣部屋に入って行った。
それからしばらくしてみたら取り巻きができている。やった!と思ったのもつかの間、磔にされていたのだった・・こんなことなら家からケアリワーカーを少し持っていけば・・
7月25日 今日は枚岡に行こうか迷っていた。
朝の時点で天気はよく、暑かったのでアシナガ女王くらい拾えると思ったからだ。
しかし、先週の長野以来体調がやや不良で休みの日に出かけて体調悪化しました・・なんて笑い話もいいところだと思い、今日と明日は休息日に充てることにした。
そうしたら12時頃から土砂降りの雨。
夕方にはやんだがすっかり気温が下がった。
よかった・・出かけてたら濡れ鼠だったよ・・
7月26日 今年採集したクロオオアリ5コロニーにミールワームを与えた。
驚くほど好反応だった。
この分ではどかどか・・とは言わないまでもシーズン終了までには20匹ほどには働きアリを増やしてほしいなぁ。
7月27日 伊那に行く前の日の夜、18日に採集したハリブトシリアゲアリの女王だが、未交尾という予想に反して産卵を始めた。今のところ15個ほど生んでいる。
羽をつけたままなのに・・
今後、どういう展開になるか注意したい。そっか・・それなら暗がりに移してやろうかな・・
7月28日 クロナガアリに種子を与えた。初めての餌だ。
コロニーごとにやや差が出ているが、それでもどのコロニーでも働きアリは生産している。
なお、最近写真がないのは姪の写真が入っているカードを親に渡していないので新しく撮影ができないという単純な人的ミスだ。ご容赦願いたい。
7月29日 アメイロケ。

写真のように女王の腹部はそこそこ大きいのだ。
ただ、一向にボンレスにならず、産卵もまだ。恒温機をあけた直後には少数ながら取り巻きがいるのを確認してるので後は産卵を残すのみなのだが・・
早く産卵して安心させてほしい。
7月30日 最近、写真が少なかった。そこで、サービスショットの意味で一枚。

ケブカツヤオオアリ。女王のお腹は春からずっとこんな具合。中型の働きアリが今年は数匹生産された。しかし、増え方はいたってゆっくり。今年は10匹程度で店じまいかな・・
7月31日 今年の夏はかなり変である。例年この時期は夕方になると恒温機の温度が毎日27℃くらいまで上がってしまうのだが、今日見てみたら25℃と26℃を行ったり来たりしていた。
最高は28℃くらいまで上がるのだが、そんな日は今年は確か2日くらいしか、まだない。
それでも中のアリたちは季節を感じたらしく、越冬モードに入るものが出てきた。
まず、例年通りレマニが一番早くに産卵を停止した。
蛹は数個長い間あったが、いつの間にかなくなってしまった。
クロヤマアリもいつの間にか蛹ばかりになった。ついこの前まで幼虫がいたのだが、今では卵が数えるほどだけ。
そして意外なのが、クサアリモドキ。これも産卵数が減ってきて幼虫の成長がなくなり、繭にならなくなった。幼虫の体内に色が入っているのでそういう意味ではミカドよりはるかに安心してみていられるが今年は爆発的増加を見込んでいたので少々拍子抜け。

コロニーの写真。今、卵から小さな幼虫がたくさん孵化している。産卵は停止していないようで少数だが卵がある。

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