2009年11月の観察日記

11月1日 昼から雨が降り、窓を閉め切ったら恒温機の温度が17℃を示した。これはちょうど一か月前、10月初めのころの温度だ。明日から寒くなるという。すでに餌やりは隔日ペースだが常温組がもう少し食べているのでこのペースだろう。

クロヤマアリの団子。クサアリほどではないが、この種類も巣部屋の壁面に沿って団子になって越冬している。もう少し寒くなったら薄い容器に引っ越しさせる予定である。

ゼリーをなめる働きアリ。最近、あまりゼリーをがっつかなくなった。また去年の冬みたいに5日に1回ペースの餌やりにしようかな・・
11月2日 久々にテキストだけ。
今日は今年初めに使用したテフロンについて各種で結果に違いが出たのでその辺を報告していきたいと思う。
テフロンの粉末はエタノールに溶けた。適量混ぜるとゲルのような見かけになる。
このままだとアルコールがきつすぎるのでもう少し放置しておくとアルコールが飛んでクリームのような状態になり、指ですくうとすぐにアルコール分が飛んで指にクリーム状のテフロンが付く。こういう状態が理想的なテフロンの塗布状態だ。(この機会を逃すと一気に粉っぽくなる)
そして壁面に塗布するがまだこのままでもアルコールの毒性は残っている(3月はこれで失敗した)。ここでもう少し放置したらアルコール臭もしなくなり、いい状態になる。
さて、このテフロンだが、オオアリ(ミカドとムネアカ)には驚異的によく効いた。
テフロンを忌避してるのか、上りもしないし、剥げてきても効果は持続した。
クロヤマにもテフロンは当初有効であった。
ただ、クロヤマは活性が高すぎるのかよじ登ろうとする個体が多く、テフロンが剥げて行き、やがて効果がなくなった。
またある程度テフロンが残っている段階でも壁面をよじ登りきる個体がいたことは書いておかねばなるまい。
トビシワ並びにアシナガといったフタフシアリ(クシケには使わなかった)。
何が違うのか、ほとんど効果がなかった。特に壊滅してしまったアシナガの大コロニーをテフロンを壁面に塗った容器に移したときは「え?」と思うくらい平気でよじ登った。

以上からテフロンはオオアリ(といってもムネアカとミカドしか試してないが)>ヤマアリ>フタフシ系と言えるのではないか、少なくとも大型のオオアリの有効な逃走防止剤になりえるのではないかという結果を得たのだった。
この辺は来年以降も検証できたらいろいろな種類で検討を重ねてみたいと思う。
11月3日 とても寒い日だった。12月上旬並みの温度だったそうだ。
恒温機は昨日夜に最下限の10℃に設定したらすぐ11℃になった。
この恒温機、なぜか設定温度よりいつも1℃高めに表示される(よほど寒い時は除く)。
クロナガの温室にも火を入れた。
温室の写真は毎年同じものを載せてるので今年は載せない。
チクシトゲアリは恒温機に入ってもらった。貴重なアリなので温めて駄目でした〜なんてことがあっては困るからだ。

今日と明日は新参を紹介する。

見ての通り、キイロシリアゲ。去年譲り受けたが、今年は働きアリが一匹生まれただけでその働きアリもすぐ死んだのでコロニー化は難しいと思い、ここに登場させなかった。

見ての通り、幼虫がいる。働きアリが死んだ時点で女王の腹部は5個体とも縮んでいたのだが、毎日交換していた昆虫ゼリーを食べたのかゼリーを入れてしばらくしたらボンレスになった。はて?キイロシリアゲって女王だけの時って餌、食べなかったのではなかったかな…?
11月4日 新参特集2回目。このアリは話にも出したことがないのだが、お分かりだろうか。

働きアリ。

女王。
ヲイ!アメイロケ失敗したとか言ってたんじゃねーのか!
という声が聞こえてきそうだが、実はこの種類、女王を見てもらえたらお分かりのようにアメイロケではない。答えはキイロケアリなのだ(厳密にキイロケアリかヒメキイロケアリかは微妙なのだが、顕微鏡のない私の環境では細かい同定ができないので便宜上「キイロケアリ」とする)。去年キイロシリアゲとともに譲り受けたがなかなか増えない。現在働きアリが5匹。
昆虫ゼリーとミールワームの断片で飼育している。アブラムシと共生するアリなので癖があるかと思ったが、ミールワームもそれなりに食べてるし、ゼリーからいろいろな養分をもらってるのか女王の腹部はボンレスでボケたたため載せなかったが卵も2,30個ほどある。

最後は幼虫と働きアリの図。
11月5日 現在、ミールワームを与えてそれなりに食べるのは今年新女王を採集したクロオオアリ5コロニーとウメマツオオアリ2コロニーである(1コロニーはミールワームを入れても食べなくなった)。餌やりはそれくらいである。あ、クロナガがあった。
恒温機組は10℃にしてから動きがなくなった。
それでも今日は暖かいので恒温機は13℃を示している。
恒温機内は冷やす時は湿度がかなり高い状態で維持するので餌やりもなくなったらあげるというパターンにしようかと思っている。
11月6日 クシケ。幼虫は越冬モードになったのか、去年の冬のように体が縮み、艶の色も変わったように思う。

こんな感じ。接写するとよくわからなくなるが少し色が変わっている。

コロニーの様子。女王は元気で何ら心配するところがない。

幼虫を1匹ドアップにしてみた。体内に色が入っていてこれまた安心だ。あとは数を減らさないように維持していけば・・
11月7日 クサアリモドキ。温度を10℃に設定して冷風がまともに当たるようになり、ますます団子になっている。

遠目に見た感じがこれ。蓋が汚れているせいでややボケているが雰囲気はお分かりいただけると思う。

近づくといつもの光景。
11月8日 女王2のアシナガアリ。

働きアリ。まだ10匹ほどしかおらず、勢いはそれほどない。働きアリもご覧のように軟弱そのものだ。

女王のうち1匹。少しわかりづらいがお腹がボンレスだ。
11月9日 大コロニームネアカ。

働きアリのうち、中型を一匹クローズアップしてみた。
腹部は大きい。これはどの個体にも言えることであるが、例外がある。それは女王。昨年の冬もそうだったがやけに痩せている。幼虫数も10匹ほどと心もとないが、まぁ、大丈夫かな?と思ったりする。
今年は引っ越し作業をしてからおかしくなって幼虫が育たなくなった(育った幼虫を片端から食べて行った)。
来年は何とか復調してほしい。なお、コオロギを餌にすることも考えたがコストの面と維持管理の手間からやはり来年もミールワーム主体で行くことにしている。
11月10日 私は越冬幼虫になると色が少し黄色がかると書いてきたが、どうもそれは幼虫の毛が濃くなることによるのかもしれない。

上はミカドの幼虫の拡大図。毛が長いように思う。

幼虫を運ぶ働きアリ。見慣れた図だ。
実はこの「毛の濃くなった幼虫」説はクサアリモドキの幼虫を見て思いついたのだが、クサアリモドキは最近団子で幼虫の写真が撮れない。
そこでミカドの写真でお茶を濁した・・という次第である・・
11月12日 「アリの餌」項目と内容が少し重複するが、今まで与えてきた餌をレビュウしていきたいと思う。こうすることで各餌の長所及び短所を浮き上がらせるのが目的である。またここをご覧の方でアリの餌に困ってるという方の参考になればとも思う。

「昆虫ゼリー」・・・一番最初はペット屋で一番廉価だったミニボトルのゼリーを購入した。
しかし、トビシワ以外は全然食べなかった。
長野で土生さんから昆虫ゼリーはドルクスを使っていると聞き、注射器で吸い込んで粉砕する方法を取り、餌として与えると栄養状態も良くなり、食いも良くなった。
やはり一般に言われる「高級ゼリー」には色々な栄養分が入っていてそれが結果としてプラスに働いたのではないかと思う。
私は注射器で砕いているが実際は注射器なんて手に入らないのでホームセンターで売っているシリンジで用は足りると思う。

「メイプルシロップ」・・・今では必須アイテムのように語られるものだが、最初は皆さん蜂蜜を使っていた(私も)。ただ、はちみつは水への溶解性において若干問題があり、またあえて品名はあげないが某国産のはちみつは極めて受けが悪いという報告も多々なされた。
そこに救世主のごとく登場したのがこれだった。もともと液状なので水によく溶け、水溶液として与えるのに適した。また、サトウカエデの樹液という名に恥じず、色々なミネラルや栄養素を含むようだ。
ただ、これにも問題はあって、夏場水割り液を放置しておくと中の糖分がアルコール発酵してエタノールが発生、その蒸気でアリが死ぬ場合がある。
夏場はこまめに変えなくてはならず、ずぼらな人にはゼリーのほうがいいかも?

「乾燥ミミズ」・・・フタフシさんが紹介くださったもの。ミールワームや生きてる昆虫に抵抗のある方には救世主のごとき存在と思われたがどうもこれを単体で与えていると栄養バランスに偏りがあるのではないかと思うようになった。そこで来年はこのミミズをミールワームに与えることによってミールワームの栄養価を上昇させ、結果アリの好適な餌とするという2段階方式で臨もうかと考えている。またこうすることでアリに間接的に「ミミズを食べさせる」こともできると思う。この餌に関してはまだもう少し議論の余地があると思っている。

「ミールワーム」・・・これもメイプルと並んでアリ飼いの中では常識化してる餌。ただ、見かけに問題があってそこでギブアップという方も多いと聞く。実際与えるにあたってはカッターナイフや剃刀の刃といったもので切断してやらないと表皮が硬すぎてとくに初期コロニーや小型のアリでは中身を食べられないのでそこも苦手な人には苦痛であろう。
ただ、そこを除けば、っこれはきわめて安価に大量に手に入る餌としてかなり有力である。またこの虫、湿度には弱いが悪食で普通の餌として入ってる「ふすま」以外にもいろいろなものを食べるし蛹を食べたり弱った個体を食べたりと「肉食」もする。
なんでも食べるというのは餌を与えるほうにとってはありがたい習性でふすまを食いつくしてもミミズのブロックを与えるとかいう風に餌に柔軟性が付く。

「コオロギ」・・・やや割高だが、私の考える中では蚊とハエに続く「最強の餌」。
市販のものはいろいろなサイズがあるのでそこから適当な大きさのものを見つくろって購入したらいいと思う。このコオロギは表皮が柔らかいので食べ残しが少ない。また少し弱らせて与えると「狩り」も見られる。
ただこの餌、少し割高なのとコオロギを飼育するという手間(少しにおいが発生します)、そして食べ残しのカスを湿度の高い条件に放置されるとどこからかノミバエと思われる小さなハエのウジが大量に発生する。このカス、結構高頻度で発生するので手入れが必要なのだが、ゴミ捨て場を外に作ってくれたら掃除しやすいが巣内に作られるとかなりカスがたまることは想定しなくてはならないかもしれない。

「その他」・・蚊とハエは恐らくアリにとっては最強の餌だろう。初期コロニーから勢いの弱ったコロニーまで普通の種類なら大抵跡形もなく食べつくしてくれる。ただ、体が小さいので大型の大コロニーを賄うには小さいこと、ハエでもキンバエやイエバエは糞や腐ったものに集まるのでそれらを扱った後には手をきちんと与えることが肝要である。
果物類は試したことがないが、ミネラル面においてかなり有用な餌だと思う。ただ、乾燥したり腐ったりしやすいのが難点か。

以上、大まかではあるが主要な餌をレビュゥしてみた。ここで書いてあることはあくまで私の感想であって他の意見もおありの方がいたら掲示板でご意見いただけるとありがたく思う次第である。
11月12日 今日はムネボソアリである。この種類は常温で飼育している。産卵は止まったようだが餌はまだまだ食いがいい。

ミールワームの切れ端に集まる働きアリ。

女王と幼虫。本当に女王は小さいし、幼虫は変わった色をしてるし、飼ってみたら味が出てくる種類だ。乾燥環境を好むようで石膏巣の部分には居付かない。
11月13日 私は何回か越冬幼虫の色が少し変わってると書いてきた。今日はそれを少し検証したいと思う。

幼虫の塊。実際に少し黄色みを帯びてるように見える。

幼虫を拡大して補正をかけてみた。幼虫が毛むくじゃらなの、お分かりいただけるだろうか。

最後はおまけ。クサアリモドキの働きアリ。頭でっかちなのがなんだか可愛い。
11月14日 大阪南部で採集したムネアカオオアリの話。1ヶ月くらい前は卵が3個見られたが、それらは孵化せずに食べられたようで結局働きアリと女王という組み合わせである。
面白いのはこの女王、腹部が大きい。ボンレスとはいわないが、なかなかでっぷりしている。
でも大コロニームネアカ女王のことを考えると案外ボンレスというのは産卵の目安としてはあまり当てにならないのかもしれない。

件の女王。ボンレスではないが腹部は大きい。

もう1枚、別アングルから。
11月15日 クロナガアリは現在2コロニー飼育している。
しかしいずれも粟を与えるとろくに食べもしないで食い散らかし、2日で黄色いカビに覆われてしまう。
そこで秘密兵器、「カゼクサ」を使用することにした。
とりあえずこれでコロニーに勢いをつけてもらってある程度たてば粟の再導入にしたい。
11月16日 昨日あたりから温度が下がり、恒温機も11℃を示すようになった。
庫内の温湿度計も10℃きっかりを示している。
これに伴い、餌やりの間隔を空けることにした。
要はひとつでもゼリーもしくはメイプル水が減ったら給餌という形に持っていきたい。
常温組は乾燥が怖いのでこれよりは少しまめに給餌していきたい。
11月17日 クロヤマアリの引越しを行った。従来の入れ物は2年使用していて石膏が汚れてきたことと、数が増えて容器いっぱいになって結果増加率に影響してると考えたからだ。
今回は従来の入れ物と面積は同じだが体積が小さい、要するに薄い容器を使ってそれの石膏部分にドリルで穴を開けて下の容器とを(こちらはふたに穴を開けた)チューブでつなぐというもの。

飼育容器の様子。薄型の小物入れに石膏を張り、チューブでつないでいる。

換気は茶こしのメッシュを切ったものをホットボンドで接着したもので行っている。

下の容器へ続くチューブの周りにたむろする働きアリ。

分かりづらいが2層構造の断面。

せっかくだから、と写した女王。なぜかボケる。

もう1枚。どうも写真技術はなかなか上達しない・・

もう1つの容器の上下をつなぐチューブ。こっちは少し長くなったが、特に問題はないと思う。
引越しは蟻酸との戦いだった。何度もむせながらパウダーを塗ったタッパーに収容。
後は例の「トントン方式」でタッパーの1箇所に集め、一気にどさっ。
冬でアリの活性が落ちてる時期だからこそできた所業で、普段の時期なら大パニックだっただろう・・
11月18日 むぅ・・クロナガアリがなかなか産卵モードに入ってくれない。
温度が低いのかと思ったが、温度計を見たらコンスタントに30℃近くあるようだ。
普通ならこれくらい暖めたら産卵モードに入ってくれるのだが・・
それでも律儀にカゼクサの種子は貯蔵体系になっている。

こんな感じ。
後は産卵だけなのだが・・
なお、卵はまったくないわけではなく、少しだけ(2,3個)はあるのだ・・

談合(?)してる働きアリ。咥えてるのは卵なんだろうか?卵はこのコロニーでは今見当たらないが、どこかに紛れてる?
11月19日 チクシトゲアリの女王はビニールチューブをティッシュで両端を塞いだもので越冬させている。
チューブを少し見たら湿度のためかチューブの透明度がかなり落ちていた。
それでもチューブの端のティッシュをはずしてみて驚いた。
中に自分で噛み砕いたティッシュの繊維で封をしていたのだ。
このアリ、飼育事例が少ないだけに私にとっても未知への挑戦に近い。
来年は10匹ほどでもワーカーが生まれたらいいかな・・と思っているがデリケートそうだしなぁ・・
11月20日 どのコロニーも(クロナガアリ以外ね)越冬モードに入ってきた。
常温飼育のクロオオアリもミールワームや蜜は食べてるようだが夏のようながっつきがない。
クロオオアリは5コロニーいるが、働きアリが多く幼虫がいないコロニーが1つある以外は働きアリは少ないが幼虫がそこそこあるので大丈夫かな。
そういえばこの時期にまだ繭のものがクロオオアリで1個だけいる。
羽化するんだろうか・・?
11月21日 クロナガアリの産卵がいまいちなのでミールワームを与えてみて数日がたった。
そうして今日、引き上げてみたら殻を残して中身はすっかり食べつくしていた。
相変わらず卵は増えてこないがたまには肉餌を与えてみてもいいかな?とか考えたりした。
11月22日 うーむ・・クロヤマアリが放り込んだままの状態でなかなか他の容器に拡散していかない。
餌場も行き来はほとんどない。以前載せた写真で餌場に数匹のアリが写っているが、あれは餌場に放り込んだものだ。
今は冬。だから別に活性が低くても特には驚かないが、去年とかは真冬でもゼリーをちょこちょこと食べていたことを考えたらついね・・
11月23日 YASUさんのブログでクロナガアリがべらぼうに種子をため込んでいる写真を見て、私もカゼクサを強化することにした。
実は、私はクロナガの餌の与え方の分量というか要領がよくわからなかったのだ。
そこでたくさんのカゼクサを餌場に置き、ついでにおやつとしてミールワームを1/2匹放り込んだ。
しばらく他のアリは越冬状態にしておくのでこの間はクロナガアリ強化月間にしたいと考えている。
11月24日 クロナガアリには一昨日、カゼクサをたっぷり与えた。そうしたらなかなかの量を巣に運びこんでいた。

カゼクサの山その1。

この入れ物の隅にあるもう一つの山。餌場の皿にはまだ少し残っているが運び込む気配がない。これを捨ててさらに新しいものを導入しようか少し迷っている。というのも以前大量に与えてカビが生えたことがあったのだ。しかし今思えば、これは巣部屋に直接放り込んだのが災いしたのであって、餌場においてアリに取捨選択を好きにさせたら面白くなるかもしれない。

最後は孵化したばかりの幼虫と卵。まだ産卵は本格的ではなく個体数も少ないが、個体数の割にはこれだけの数の種子を運び込むあたり、なかなか「働き者」だと思ったりもする。
11月25日 ムネボソアリもすっかり動きがなくなってきた。
ムネボソアリは常温飼育だが、冬を感じてきてるんだろう。

最近はこんな風に集まってじっとしてるようになった。
卵と蛹は見当たらない。
11月26日 ミカドの野外採集の1コロニーが越冬態勢に入っていないようなのだ。

前に写ってるのは女王の頭部だがかなり大きな幼虫がいる。少し前まで繭があったがそれは羽化したようだ。
このコロニーは常温飼育なのだが、育った幼虫といい、繭といい一体どうなってるんだろう?
11月27日 クロナガアリにカゼクサを増強して2日が経った。
一つはいまいちだったがもう一つ、飼育ケースのほうは種子が増えていて満足できる内容。
あとは女王が産卵モードに入ってじゃかじゃか卵を産んでくれたら・・
11月28日 久々登場のトビシワ。この種類も常温で飼育してるが外気温の低下により、越冬モードに入った模様で肉餌を与えてもがっつかなくなった。

働きアリ。こうやってみたら腹部にも毛が密生してますね。

別の個体。頭部のしわまでうまく写ってくれた。幼虫も写ってるが意外と毛深いね・・

おまけ。女王。今年で3年目になるが女王1匹になってからも卵をばんばん産んでくれた。
11月29日 シワクシケアリは10℃という温度でも鈍いながら動いている。昨冬、肉餌を全く与えなかったら幼虫の数が激減したのでタンパク質は必要みたいでこの前ミールワームを3つに切断したものを与えたら中身は空っぽになっていた。

女王。2匹いるが腹部も大きく、問題ない。来年もたくさん卵を産んでほしいものだ。

働きアリと幼虫群。クシケアリの越冬幼虫は普段よりも扁平な形に変わるような気がするのだが、気のせいかな?
11月30日 クロナガアリの石膏巣のコロニーでは種子の運び込みは一段落したようで、巣内にはカゼクサの種子がたくさん見られる。

運び込まれた種子の山。24日の写真の山その1がこんなに大きくなった。

種を齧る幼虫。数は少ないが乾燥にさえ気をつけたら大丈夫っぽい雰囲気。

卵と小さな幼虫。写真で見たところこのコロニーには今、卵が5個あるようだ。少し前数えた時は3個だったので増えてきてはいる。

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