3.特別公開!”錬金術”による”金”の作り方教えます
とまぁ、大仰なタイトルをつけたわけですが、なんという事はありません。作り方は(設備さえあれば)簡単だろうと思われます。もちろん、この知識を悪用してはいけませんよ。
それでは、レシピ。
1.ミョウバンを強熱します。
2.すると、三酸化硫黄が発生します。
3.そこで、スズを投入。
4.大半は2酸化スズになりますが、一部はあら不思議、金のごとき柔らかさと金のように溶けにくい黄金色の物質(2硫化スズ)が出来ます。
なお、手順3から4の時、塩化アンモニウムがあると、よりこの”黄金”の結晶は大きくなります。化学的にはなぜかは解明されていませんが実験的にはそうなるらしいです。
これは、古代中国の人がやっていた実験らしく、実際記録にも残されているそうです。この実験で”金”を造った人は出来上がった2硫化スズが金の性質(酸に溶けにくい、柔らかい等)に近いことから、本物の金と考えていたようです。ヨーロッパではこの物質を別名”モザイク金”と呼び、化粧品等に入れていたようです。
ちなみにこのネタは「錬金術の復活」という本の中に収められていました。僕自身もこの本に出てくる実験の数々は非常に面白く、機会があればやってみたいと思うようなものばかりです。大きな本屋さんなどで見られると思うので、気が向いたら見てください。なお、出版社や著者は忘れてしまいました。インターネット本屋さんで検索して調べてください。