2020年2月の観察日記

2月1日 クロナガアリがいなくなってから、すっかり更新するネタが無くなってしまった。
暫くはこういういい加減な状態が続くことをご容赦ください。
先月、小田原でアリに寄生するハチの話をした。
そうするとある質問が。
「寄生されたアリの腹部は解剖しなかったの?」
不覚にも、この概念はすっぽり抜け落ちていた。
また、これをやろうと思うとどうしても顕微鏡と撮影システムが必要になる。
そんな訳で、今アリ用の顕微鏡システムをどう言った機種で(お金と相談しつつ)導入しようかと悩んでいる。

越冬中のアリたちだが2007年以来飼育していたチクシトゲアリがお亡くなりになった。我が家で過ごすこと13年。
もう1コロニーのチクシトゲアリはまだ生きている。
後、昨年初夏に採集したルリアリもダメ。
シベリアカタアリも辛うじて現状維持と言う現状。
カタアリ系は難しい・・・
他は概ね元気だ。
2月2日 久々にケアリにしてみた。

女王。この個体以外にも複数採集したがこの個体だけ節間膜が伸びやすい。
いわゆる「ボンレス」になりやすいのだ。

働きアリ。これらも今のところ問題なく越冬中。
2月9日 もうすぐ、冬が終わろうとしている。
ここ数日寒い日が続いているせいでアリたちは殆ど巣内に引き籠っているし、餌のゼリーも少ししか食べてくれない。
例年のパターンだと、来月の今頃にはクロヤマアリの産卵が始まっているはずだ。
そうなると、また給餌に追い回される日々が始まるということだ。
給餌は何とか省力化できないかと考えるようになった。
蜜餌はともかく、肉餌の手間が何気に面倒だ。
保存が出来て、かつ食いが良い物があればベストなんだが・・・
2月11日 アリを数コロニー引っ越しを行った。

その引っ越し組の1つ、クロオオアリ。
今までタッパーだったが今日から石膏。
見ていて居心地が良さそう。

働きアリの顎を大きくしてみた。
今日は、時間があったので肉餌を何にしようか考えていた。
手間がかからず、保存できる都合の良い餌について思案したが結局結論が出なかった。 
2月16日 何度も取り上げたこの構図。以前との違いにお気づきだろうか。

答えを言うと、ゼリーが違うのだ。
冬の間、アリの餌の食いが落ちるのでペットショップの安いゼリー(商品名すらなく、バラ売りに近い状態で売られていたもの)を与えてみた。
確かに、舐めてはくれる。
しかし、プロゼリーのように食い尽くすということが無い。
やはり、ある意味鉄板のプロゼリーには及ばない。
どうもこのゼリー、粘度が高い気がする。
それも影響していそうだ。
そのためだろうか、ゼリー周囲にゴミをくっつけてくる。
これは他のコロニーでも見られる。
やはり、暖かくなったらプロゼリーにしよう。 
2月23日 アリたちの餌の食べ方が少し変わってきた。
要するに、ゼリーを与えると集まってくるようになったのだ。
部屋の温度は私がいるときは夜は暖房をつけるが朝が冷える。
しかし、最近春を感じてきているようで冬の給餌間隔でゼリーを与えると舐めては舐めた個体に他のアリが群がる様子が見られた。
お腹が空いていたんだと思った。
肉餌につては少し試したいものが出来た。
これを食べてくれたら・・・
うまく行かなかったときは「お蔵入り」にしたいので、それまで少し気を持たせていただきたい・・・ 

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