2018年8月の観察日記

8月1日 盛夏。アリたちの動きも活発だ。
しかし、そこはかとなく感じる秋の気配。
見た目にはそれほど違和感はないのだが、何となく活動の盛りを過ぎたような気配。
はっきりと言葉にはできないが何かそういう物を感じる。
これが気のせいか或いは本当にそうなのかは良く分からない。
8月2日 6月に大阪城で採集した小型のクロヤマアリは厳しい状態だ。
産卵はしてくれているのだがそこからが進まない。
産卵してくれるだけましと言えばましなのだが、順当にいけばもう既に働きアリが生まれている時期だ。
それが卵だけということは・・
ジリ貧臭がそこはかとなくして来ている。
やはり、「小型」女王は飼育が難しい・・。 
8月3日  暑い。
今年のこの暑さは異常気象だと言っていた。
氷枕で冷やしているアメイロケアリやクサアリモドキが狂走の一歩手前の勢いで走り回っているかと思えば、一切そういった冷却処置をしていないクロヤマアリが何ともないのは少し意外。
この日記のごく初期、クロヤマアリは夏に大量死して困ったが今のところそういう症状は見られない。
今ならあの症状に対する処置方法が分かるかもしれないが、結局のところあれは何だったのだろうか。 
8月4日 クロヤマアリは今年も増えてくれない。
昨年、長野で採集したハヤシクロヤマアリはあっさり増えてくれたのに、だ。
この違いは何だろう。
餌は同じように与えているし、違いと言えばハヤシクロヤマアリは恒温機住まいなのに対し、クロヤマアリが常温飼育であることくらいか。
ハヤシクロヤマアリは長野産であることを考えて恒温機住まいにしているのだがそこなんだろうか・・? 
8月5日  ケブカツヤオオアリにしてみた。

働きアリ。本当にミカドの小型版と言った感じである。
8月6日 今年、アリの餌にはハニーワームもミールワームも使っていない。
コオロギのみで飼育している。
ハニーワームほど食いつきが良いわけではないが、何とか保てている。
扱っているお店も複数見つけた。
通販で購入して送料に気を揉むこともない。
コオロギが良いのかなぁと思ったりしている。
少し粉が出るのが厄介ですけどね・・。 
8月7日  帰宅時に、恒温機の表示温度を見ると設定温度と庫内温度が一致していた。
要するに、設定温度通りに保てているということだ。
これは、部屋の室温がそれほど上がっていないことを意味する。
この前、冷やしても冷やしきれないほど暑かったのを考えると、アリたちにもようやく休息の日が来たのかなぁと思ったりする。 
8月8日 7月に採集したアシナガアリはどうなったのだろうか。

元気である。卵を咥えている。

よく見ると、小さな幼虫が。
例年通りなら9月に入った頃に働きアリの羽化が見られるはずだ。
8月9日 気温が高い状態が続く。
スペースの関係上、全てのコロニーに恒温機や氷枕をあてがうことができない。
比較的気温が高くても問題のない種類は常温飼育にしているが、今年の高温状態はアリにも辛いかもしれない。
悩み深い夏になっている。 
8月10日  ケアリコロニーは低調。
オスを生産するまでは活気があったのだがその後急に調子がおかしくなった。
勢いのないコロニーは見てすぐにわかる。
働きアリがじっとうずくまっていることが多いのだ。
活気のあるコロニーは働きアリが色々と走り回っている。
来年、持ち直せるかなぁ。 
8月11日  一昨日から今日まで岐阜で蟻研大会が開かれていた。
数年、ここで1年分のアリ話をするのが楽しみだったが今年はどうしても都合が合わなかった。
数年参加していたので、何だか変な感じがする。 
8月12日  先月、枚岡で採集したシリアゲアリの女王アリが死んだ。
有翅メスに期待はしていなかったが脱翅メスは産卵を始めたので或いは・・と思っていた。
しかし、あっさりと没・・。
合掌。 
8月13日 ゼリーを与えて思うことがある。
フィルムケースに持った場合、食べつくしてくれるのは有難いのだが、淵に細かな粒のようなものが多く貼りついている時がある。
これ、何だろうか。
小さなペットボトル蓋に盛った時はこれが無い。
ちなみに、これをやるのは個体数が多いケアリ、アメイロケアリ、クサアリモドキだ。 
8月14日 昨年秋に採集したヒゲナガケアリの女王が死んだ。
採集から約1年、働きアリの羽化までこぎつけたが、没。
大きめのケアリ女王だったのでお気に入りだったのだが・・
合掌。 
8月15日 今日は涼しかった。
久々に氷枕を使わなかった。
今年は暑い日が続いたが、ようやく暑さにも先が見えてきた感じがある。
ということは、秋も早いのだろうか。
今年のアリの飛行は例年より早いように思う。
変な年だ。 

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