2016年2月の観察日記

2月9日 クロオオアリは冬の間水分くらいしか与えていない。
たまにメイプルの水割りも入れていたが、殆ど飲まれていないようだった。
そんなクロオオアリの女王の腹部を見ていると、少し膨らんできたように見えた。

いかがでしょう?
こんなものでしょうかね?
2月13日 昨年夏頃からカメラのストロボの電池が入り辛いと言う現象が時々起こっていた。
電源ボタンをぐっと押しこんでようやく電源が入ることもあった。
だましだまし使っていたが、最近どうにもならなくなってきて春以降の事を考えてサポートに行ってきた。
あっさり入院になった。
完全に壊れていないとは言え、何だかんだで6年近く使っていたのでそりゃガタも来るかなぁ・・と思った。
シーズン中でなかったと言うことが唯一の慰めだろうか・・。 
2月14日 昨日、今日と暖かいため餌場を徘徊する働きアリが少し見られたので少ないながらメイプルの水割りを与えてみた。
すぐにわらわらと集まって水割りを舐めていた。
明日以降また寒くなると言うのでこういう風景も少し見られなくなるかもしれないが、春はすぐそこまで来ている。
もうすぐ餌を与えると一気に集まる様子を見ることができるだろう。
それまで、もうしばしの我慢・・。 
2月15日 アリの餌として今年もゼリーをメインにしたい。
水割りは便利だが、如何せん消費が速すぎるのだ。
しかし、ゼリーは残るとカビの培地として最適な物でもある。
適当な消費量を見ながらの給餌作業になりそうだ。 
2月16日 新女王からアリのコロニーを立ち上げ、一番最初の時期を乗り切り少し安定したかな、と言う時期に女王アリが死ぬことは時々ある。
女王アリが死ぬ時は結構あっけなく死んでしまうと言うことは、私の所でも何度も見られたので(最近では昨年の大晦日にもあった)別段驚くことではなくなってきたように思う。
ただ、やはりこれが来るとがっくり来てしまうことには変わりない。
今年はこういうことが無いように願いたいが、どうだろうか・・。 
2月17日 週明けから寒い日々が続く。
私が部屋にいるときは暖房をつけるがそれ以外は窓も開けて外気とほぼ同じ気温になっているためだろう、餌場に出てくるアリも殆どいなかった。
やっぱり、餌場に餌を入れると一気に集まって一心不乱に食べてくれる様子を見ることがある種の癒しになっていると思う。こういう日々は物足りないから。
2月18日 そういえば、数年卵餌を作っていた。
数年前、ケアリコロニーがまだ働きアリが少なかった時代に効果を表したように見えた。
ただ、その後は目立った効果が見られておらず、ケアリの増勢が卵餌によるものだったのか正直自身が持てなくなってきている。
作ろうか悩んでいる・・。 
2月19日 1カ月ほど前、物凄く寒い日曜日があったが、それに比べると寒さはましになっている。
陽の光も色が変わり、力も強くなってきている。
もう1カ月もしたらクロヤマアリやトビイロシワアリを野外で見かけることができるようになると思う。
アリが活動を始めた後は写真が増えるだろう。
写真は良いショットを撮りたい。
それを撮るためには・・カメラの学校に行って基礎から学んだ方が来た方が良いのだろうか・・
2月20日 アリの餌。
奥が深いテーマだと思っている。
単純に蜜と肉と言うことなのだが、コロニー規模や種によって好みは違う。
ゼリーはカブトムシやクワガタムシ用のものが様々なメーカーから出されている。
どれにしようか。
肉餌。
大型種や大型コロニーにはハニーワームが手間がかからず食べ残しも少なくて良いのだが、維持に手間がかかるし購入にしても送料が高い。
こういう事を試行錯誤するのは楽しいが、正直時間にもう少し余裕が欲しい気もする。 
2月21日 昨年夏に新女王を採集したアシナガアリは今の所女王が脱落したコロニーが無い状態で冬を乗り切れそうだ。
アシナガアリは大きめのアリだと思う。。
その割に掃除があまり上手でないようで、大きなコロニーでも大きな容器に入れておくと掃除が行き届かず巣内に放置されたごみからカビが発生して壊滅するパターンを見てきた。
幾つか巣部屋を用意してアリたちが移動できるようにしてやった方が良いように思える。
さて、今年はどういった姿を見せてくれるのやら。 
2月22日 我が家の常温飼育組で産卵が一番早そうなのはクロヤマアリだろう。
恐らく産卵開始まで1カ月ほどだと思う。
どの種も産卵開始時にどこまで好条件を与えられるかが勝負だと思う。
クロヤマアリは働きアリが多くない状態が続いているのでカとか小さなショウジョウバエが欲しい所。
フライトレスなショウジョウバエをネット通販で見かけるが少々割高にも思える。
素直にミールワームを食べて増えてくれたら問題無いのだけど。 
2月23日 ムネアカオオアリは現在飼育していない。
最後の1コロニーは女王が昨年の大みそかに死んでいるのを確認した。
ムネアカオオアリはクロオオアリより若干暑さに弱い印象があり、真夏は酷暑と言うべき暑さになる私の部屋では恒温機なしでは少ししんどいと思うのだ。
体の色は魅力的なので今年新女王を見つけたら採集して飼育しようとは思うが、増えたら増えたで恒温機内の場所を食いそうだ・・。
そこまで増えてくれたら、と言う注釈は付きますが・・。
2月24日 そろそろ冬が終わる。
冬の間に巣部屋のスペアを作ろう作ろうと思いつつ、先延ばしにしてまだ作成していない。
作業内容はただ、石膏を溶いて絵の具で着色して容器に流し込んで乾燥させるだけ。
それなのに、何か腰が上がらない。
でも、いい加減にやらなきゃ・・。 
不精だねぇ・・。
2月25日 アリの肉餌。
ミールワームを刻んだり、コオロギを殺して与えるのは手間がかかる。
ハニーワームはその点楽なのだが、今一つ供給にムラがある。
すなわち、沢山いるときはいすぎるほどいるのだが、いない時(ハニーワームが羽化して産卵する辺り)は本当にいない。
もっと万遍なく出来れば良いと思うが・・。
乾燥アカムシはその点楽だ。
つまんで餌場に放り込むだけ。
食べてくれたら、言うことなしなんだけど、クロナガアリ以外には受けが悪いと言うか、餌として認識されていないのだろうか・・?スルーされる。
水でふやかして与えたりもしたが今一つだった。
やっぱり生餌には勝てないのだろうか。 
2月26日 蜜餌。
以前、水割りに働きアリが次々にダイブして死んで行くと言う現象があった。
結局その原因は良く分からなかったが、ティッシュをしみ込ませるという形にして止めることができた。
ティッシュはすぐにアリが噛みちぎってゴミだらけにしてしまうので正直あまり好きではない。ティッシュ以外だとスポンジと言う手もあるか・・。
2月27日  結局今年はベビーパウダーをアルコールで溶いた物を作らず、パウダーだけにした。
パウダーを面倒でもその都度塗り直した方が私には合っているように思えたからだ。
パウダーは餌場に大量に落ちるとアリが死ぬことがあると言うことは承知しているが、溶いた物はどうも脱走防止を完全に防げていないのではないかと言う疑念に付きまとわれた。
溶いた物の上からパウダーを二度塗りすれば良かったのかもしれないが、結局今年はシンプルにしたのだ。
こういう事を色々と考えるのはシーズンが始まる直前ならではだ。
シーズンが始まると日常の飼育作業にかまけてしまうだろうから・・。 
2月28日 ようやく、ストロボが復帰した。

この構図は何回か取り上げているがケアリの顔は好きなのでつい撮影してしまう。

幼虫。今はまだ成長は始まっていない。そのためだろうか、肉餌の食いはまだそれほど良くない。
女王は団子に囲まれているので、撮影しなかった。撹乱して余計な体力を使わせたくなかった。
2月29日 これは、クロヤマアリの女王の一部分だ。

胸部の翅のついていた痕である。
クロヤマアリ、今年は増えるかな・・?

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