2011年9月の観察日記

9月1日 クシケ。至って問題なく発展中だ。

頭部をアップにしてみた。

卵塊の一部。最近、容器が手狭な印象になったので今日、新しい巣部屋を増設した。
問題は移住してくれるかだ・・
9月2日 ものすごく久々なオオズ。特に問題はなく維持できている。

卵と小さな幼虫の塊を運ぶ小型働きアリ。

暗くなってしまったが卵塊を少しアップ目に。
9月3日 チクシトゲアリ。たいして増えなかったが夏は越えた。

小さな幼虫の塊。もう少しあるが、別の場所にあったのでこれだけ写してみた。

働きアリの顔。この個体は小さな幼虫を咥えていた。
女王は「天幕」の下にいて撮影ができなかったが観察したら元気に走り回っていた。
9月4日 オオズアリ。この種類、かなり肉食が強そうだ。
コロニー規模に対して結構手に余ると思うジャイアントミールワームの欠片を入れているがずっとせっついている。
そしてジャイアントミールワームを与えてから産卵量が増えた。
オオズはここまではいい。
問題は越冬管理だ・・
10℃にしたらかなり死んでしまった。
何℃くらいがいいんだろう・・? 
9月5日 クサアリモドキは女王2個体とも急速に腹部が縮んだ。
時期的に今年はもう産卵は打ち止めみたいな感じはしている。
卵は多くあって減少していない。
後は孵化を待つばかり。
秋分の日辺りには孵化が見られるかな?
9月6日 2年目のアメイロケアリ。久々に登場願った。

働きアリの繭。もうほとんど羽化してしまって残りは少ない。

働きアリ。今年一年で結構増えた。 

働きアリ2匹。お腹はパンパンだ。

同じような図。
女王も元気だが撮影しようとすると石膏屑を天井に貼った見えにくい部分に潜るので撮影がなかなかかなわない・・
9月7日 ハヤシクロヤマアリ。今年の生産は終わってもう成虫しかいなくなった。

少しぼけたが働きアリ。女王も写したかったが壁面にいるうえ、働きアリが結構まとわりついていてまともな写真がなかった・・
9月8日 7月に採集したアメイロケアリの女王。
今朝見たら亡骸になっていた・・

昨日見たときは問題なかったのだが・・
ケアリワーカーが取り巻いて様子を探るように触覚でつついている。
当然、女王からの反応はないのだが・・
アメイロケアリはなんだか最近このパターンにはまってるように思う・・
去年入手したのはうまくいってるのは偶然なのだろうか? 
9月9日 昨日とは別の去年立ち上がったアメイロケ。
女王を写してみた。

最近、このコロニーの女王はずっとこの程度腹部が大きいままだ。
ある程度安定期に入って卵巣が発達してこのようになったのかもしれない。
9月10日 クサアリモドキのコロニーは2つあるが、いずれも産卵を停止したようだ。
女王の腹部も小さくなり、肉餌もあまり食べなくなった。

卵塊を世話するケアリワーカー。これは先に紹介した腹部が肥大化したほうでこんな卵塊が5個ほどある。孵化まではもう1週間ほどかかるとみている。
9月11日 クサアリモドキ連荘。今日、観察したら15匹ほどの孵化したての小さな幼虫が見られた。

少し不鮮明だがこんな感じだ。まだ生まれて間もないようで体内の内容物も殆ど見えない。このコロニーの女王は一気に産卵していたのでこれからしばらく孵化ラッシュが見られると思う。
9月12日 クロクサ。幼虫は成長してきている。

体を目いっぱい伸ばしている終齢と思われる育った幼虫。 

卵塊。これである分すべてだ。小さな幼虫が下に見える通り、断続的に孵化してきている。

ちなみに幼虫群はこんな感じ。思ったほどいないがこれはたぶんホストのアメイロケアリの数がそれほど多くないためだと思われる。
9月13日 ウメマツオオアリは今、4コロニー飼育している。
今日紹介するのは一番長く飼育しているもの、すなわち2007年に採集したものだ。
このコロニーは女王が石膏の下にもぐってしまい、久しく見たことがない。
地表部で若干子育てをしているが大半は石膏の中だと思われる。
容器をひっくり返すのは見辛いうえにアリにとっても良くないと思い、ほとんど放置。
我が家のアリにしては珍しく観察しない、「飼ってるだけ」のアリになっている。
そのほうがいいのかコロニーとしては順調だ。

中型働きアリ。ウメマツオオアリも結構黒光りが美しい種類だ。

大型働きアリ。こんなサイズも結構いるので栄養的にも問題ないだろう。
実際、肉餌は割とよく食べてくれる。
9月14日 クロクサアリは卵がすべて孵化して幼虫になった。
しかし、成長した幼虫は色が変わるわけでもなく、まだ蛹になる様子がない。
?こんなに幼虫期間、長かったかな?
別に幼虫が死んでいるわけではないのだが少し長いので気をもむ。
成長しきった幼虫がいるのでこのまま越冬態勢に入るとも考えにくい。
しかし、よく考えたら最初の産卵から孵化までの期間、かなりの卵を食べていたと考えられる。
ミールワームは切らさずに与えていたが、不足だったのだろうか・・?
とりあえず繭を作るときの素材としてティッシュの切れっぱしを放り込んだ。 
9月15日 キイロケアリ。引っ越し後、卵が少しずつ増えてきている。
でも、恒温機で飼育しているのにこの種類だけ他種が産卵が終わっても温度を下げるまでずっと産卵が続いてるような感じを受ける。

繭をアップ。裸蛹もある。 

幼虫を運ぶ働きアリ。

女王と働きアリ。体格差がかなりある。

卵塊と働きアリ。卵塊はこの写真の半分ほどの大きさのものが画面外にあと1つある。
9月16日  チクシトゲアリ。この種類を飼育して初めて無事に越年の目処が立ってきた。

働きアリの集団。大半が餌場に居ついてしまっている。

女王が久々に撮影しやすい所に居てくれた。たいして増えなかったが維持できたこと自体に満足するべきなのだろうか。
9月17日  クサアリモドキは幼虫が孵化しているが働きアリの数が少ないほうはまだ卵のままだ。
そんな女王の腹部は完全に縮んでしまって巣部屋を出すとあっという間にケアリの働きアリが女王を包み込んでしまうのでなかなか女王自身の撮影ができないのだ。

ケアリがまとわりつく途中のクサアリモドキ女王。この後完全にケアリの働きアリに取り囲まれてほとんど姿が見えなくなってしまった。
9月18日 久々に枚岡山に出かけた。特に目的とする種類はなく、フィールドのアリたちの様子を見たかったのだ。
歩き始めてすぐにシワアリが集まっていた。

どうも植物の破片に集まっていたようだがこの破片が何かはよく分からなかった。

キイロシリアゲの女王団子を見かけた場所に行ってみたがこのあたりはどうも昨夜あたり降雨があったようで地面も濡れて側溝も結構水が流れた跡があった。
それでも事務所近くのトイレ壁面で羽を落とそうと身体をよじっているキイロシリアゲのメスが1匹見つかった。

周辺のクモの巣を見てみたら結構オスが引っ掛かっていた。クモがそのうちの1匹を食事中だったので昨夜はある程度飛んだのかもしれない。
そう思って周辺を探したがこのメス1匹だけだった。
椋ヶ根橋付近で以前朽木を崩したらアズマオオズが入っていたことがあった。
その時は女王もいたと思われるが朽木の奥深くに居たのだろう、発見に至らなかった。
それをふと思い立って朽木を崩したらこんなのが出た。

ヒラズオオアリコロニーだ。見たところ、この枯れ枝に全員入っていそうな感じだったので持ち帰って家で朽木をばらす作業を行った。
しかし、意外なことが・・
それは兵アリと女王が非常に見た目が似ていてぱっと見でよく判別できないという問題だ。コロニーはほぼ全員回収できているはずなので女王はいると思う。
でも、胸部を見てもいまいち・・?

最後はおまけ。森林性のチャバネゴキブリだ。家屋内で害虫とされているものと見た目はそっくりだがこちらは屋内に入ることはないという。
9月19日 午前、出勤した時にキイロシリアゲアリの「アリ団子」を1つだけ見つけた。
8匹ほどが集まっていたが採集しようとしたら4匹ほど散逸してしまった。
こういうとき、吸虫管がないと苦労するね・・
そして、帰宅後、アリの様子を見たらクロクサアリの女王が死んでいた。
昨日見たときに足を引きずるような奇妙な動きをしていたが、やはり回復せずに・・
今年はクロクサがあまり採集できなかったのが敗因だった。

7月に採集したアシナガアリ。久しく放置だったがいつの間にか成虫が羽化していた。

女王と新しい働きアリ。この他にももう1匹羽化していた。
働きアリが羽化したので給餌を始めた。
9月20日 ヒラズオオアリ。ミールワームを与えていたが反応がいまいちだった。
そこで、少し餌を変えて小さなコオロギを与えてみた。

一瞬でアリが集まった。この種類はどうもミールワームより体が柔らかいコオロギのほうがいいのだろうか。

アリ玉。餌場の隅にコロニーの全個体が集結している。未だに女王は見つからない。産卵を見て確認するしかないかもしれない・・ 
9月21日 アメイロアリ。最近容器の汚れが目立ってきたので数日前に引っ越しさせた。

働きアリと幼虫。

女王。至って健康そうだ。

卵もそれほど多くないがみられる。春のころより全体的には少し減ったが致命的な不具合は起きていないので来年以降また増やせると思う。
9月22日 クサアリモドキは産卵された卵から急速に幼虫が孵化してきて、その幼虫が最初よりも少し育っている。

比較対象がないが、とりあえずこんな感じで色は入っている。

女王は最近すっかり腹部が縮み、働きアリの団子を作るようになった。このまま冬を越すまでこんな感じだろう。

(クサアリモドキの)卵を世話する働きアリ。大半は孵化したが産卵期の最後のほうの卵だろう。

幼虫の大きさの比較対象としてケアリワーカーと一緒に写った写真。
9月23日 オオズアリ。特に問題なく増えている。

働きアリと卵や蛹の置かれている区画。

働きアリを。

女王も健在。ちょこちょこと走りまわっていた。

蛹。こうやって見ると大きいが実際は凄く小さい。
9月24日  午前、枚岡に出かけた。
キイシリ団子やトゲアリが見られないかと思ったがこれらは全く見ることはできなかった。その代わりいくつか発見したものもあったので順を追って書いていく。

神社境内に居たクモ。弱っているのか、段差を登ろうとして落ちていた。動きは結構素早く、大きさも2センチちょっとあった。 

公園事務所付近でみられたオオアリの女王2匹。見たところ全く喧嘩をしておらず、寄り添っていた。

同種と思われる別の個体。この個体は1匹でたたずんでいた。

椋ヶ根橋付近で朽木を崩していたらこれが出た。何かの卵だ。

奥にはこれの母親、すなわちハリブトシリアゲアリの新女王がいた。

枝折りをしていたら意外なものが出た。ウメマツオオアリなのだが、少し変だ。

持ち帰った後の写真だが、このコロニー、女王が5匹もいた(1匹は採集時に落ちてしまい、どこかに消えてしまったので持ち帰ったのは4匹)。ウメマツオオアリ多雌・・?
でも、目の前に居るのは明らかに初期コロニーで女王が複数いる・・
ちなみに、容器に移すと2匹の女王が喧嘩していた。結構本格的に噛み合いしていた。

そして、今日やたらと目に付いたのでこんなものにも手を出してしまう・・
キイロヒメアリだ。女王は4匹確認できた。
9月25日 シルバーウイークという連休も今日で終わる。
家に居ても勿体ないと思い、河内長野に出かけた。
現場到着後、すぐにイタドリを割り始めた。
しかし、一昨年に書いたように適当なイタドリが非常に少ない。
それでも割っていくと最初にウメマツオオアリの初期コロニーが出た。
とりあえずスルー。
そしてその後すぐに何とチクシトゲアリの初期コロニーが出た。
女王は働きアリより一回り大きかったのですぐに分かった。
その後、ミカドの初期コロニーを2つ出した。

女王の体ぎりぎりの大きさのイタドリに初期コロニーが入っていた。

もう1枚。本当に初期コロニーで働きアリ数匹と幼虫数匹というものだった。
当初の予定では山奥のコースをとるはずだった。
しかし、採集を始めてすぐに天気があやしくなった。
雨こそ降らなかったが雨が降りそうな天気になった。天気予報でにわか雨があるかもと言っていたのを思い出した。
こんなところで降られたら間違いなく濡れ鼠だ。雨具は持っていないし・・
そこで、とりあえず目標完遂ということにしてバスまで時間があったので歩けるところまで歩いて行きながら自然観察をすることにした。

遠目に写したが花に来ていたヒョウモンチョウ。

道端の草に止まっていたトンボ。

クズの茂みに居たツチイナゴの幼虫。

ヨウシュヤマゴボウ。この草の実で遊んだ人も多いのではないかと思う。

何か鱗翅目の幼虫。たぶん蝶の幼虫だと思うが、正直なんの種類かはわからなかった。体が縮んでいたので蛹になる直前だったのかもしれない。

帰宅後、容器に移したチクシトゲアリ。これで構成員すべてだ。
9月26日 ハヤシクロヤマアリも今年の生産を終わってコロニーは成虫ばかりになった。

女王。相変わらず元気。最近、どっしりとした感じがあって最初よりも撹乱に対しても走り回ることが少なくなったように思う。

働きアリ。これまた越冬に向けて腹部が大きい。
9月27日 日曜日に採集したほうのチクシトゲアリ初期コロニー。
ふたを開けても原曲げ行動をしたままじっとしているので管理は楽だ。
でも、果たして餌、食べてるのか・・?

働きアリのうち1匹をアップにした。

女王の胸部をアップにしたらフラッシュ光源が反射して面白い色に写った。 
9月28日 チクシトゲアリ。去年採集したものだ。すっかり越冬態勢に入ったと思っていたが、繭が確認できたのだ。

少なくとも4個は確認できている。チクシトゲアリは幼虫が吐いた糸をそこらぢゅうに薄く張っているので蓋ごしの観察がしづらい・・

大きく育った幼虫もいる。

幼虫の数自体はそれほど大きくないがまだサイクルは動いているらしい。
9月29日 キイロヒメアリだが、餌場にもともとのすみかだった朽木片を入れて放置して石膏巣への移動を促した。そうしたら引っ越ししてきたが・・

働きアリと幼虫。写真では大きく写っているが実際は本当に小さな世界だ。

蓋が弱く結露してる部分に居たのでうまく写らなかったが女王。数えたら6匹の女王がいた。

コロニーの一部。これで一部なんだから数に驚く。これだけの数があんな狭い隙間に居たとは・・
9月30日 クサアリモドキは幼虫が孵化しているがどうも秋を感じてるのかある程度の大きさ以上成長しなくなった。

幼虫の塊。こんなのがたくさんある。ということは来年にはかなりのクサアリモドキの働きアリが・・

卵を世話するケアリ。もう卵はこの塊が最後で色も変わってきているのでもうすぐ全部孵化してしまうだろう。

女王。腹部がすっかりスリムになった。この写真を写している時でもせかせかと走り回っていた。

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