2008年5月の観察日記

5月1日 トビイロシワアリの越冬幼虫はどうやら死んだようだ。よく見てみたら茶褐色に変色して委縮した(たぶん死んでいるであろう)幼虫が健康そうな幼虫に混じってごく少数見受けられる。
そしてその健康そうな幼虫はどうもそれらを食べているような節がある。
なんだ、トビシワも結局温めないほうがよかったのかもしれないね・・
5月2日 クロオオアリの3年目コロニーなのだが、食卵しているのだろうか?
幼虫が卵の数の割に一向に出てこない。
このコロニーはもともとそういう傾向があっていまW20ほどいるのは去年夏に蛹を導入できて増やせたというところであって実際のこのコロニー由来のものは・・少ない。
その反面、2年目コロニーのほうではコオロギは食べてるのか?というほどしか食べていないが、繭が既に3つある。
うーん・・
5月3日 アシナガアリの順調コロニーの話。
以前まで過保護にも巣部屋内に直接死にたてのコオロギを放り込んでいたが、昨日、初めて餌場で蛹から導入した大型働きアリがうろうろしているのを見たので餌場にコオロギを置いてみた。
今日、見てみたらきれいに足や何かを外してチューブの通る範囲で運び込んでいた。
うん、これなら夏場の暑ささえ対処できたら大丈夫。
冷やし虫家よ、夏場に故障したら許しませぬぞ!!
5月4日 晴れて温度が上がった。湿度はそれほどないが、アメイロアリが飛ぶかもしれないと思い、枚岡公園から額田山のほうに行ってきた。
神社で早速ヨツボシオオアリ発見。

ウメマツオオアリにみえるが、正直自信がない。
カの死骸を運んでいた。

境内の灯篭を登るクロヤマアリ。影も入れてみた。

境内ではアシナガアリもごくふつうにみられる。

神社脇の木の若芽にアブラムシがいて、排泄する甘露をケアリがなめとっていた。

クサアリも行列を作ってそこかしこで闊歩していた。

クロオオアリも巣を開けて活動していた。

椋ヶ根橋付近のクロオオアリコロニーを見たが、去年一番早く飛行したコロニーの入り口が働きアリの活性が高いほかは特にこれといったものは見つからなかった。
今日は額田山に登ってみた。
歩いている途中、アシナガアリが餌を運んでいるのに遭遇。





ハヤシクロヤマアリも活性が高く、そこかしこで見受けられた。

きれいなテントウムシが腕にとまった。落して撮影。

ヨツボシオオアリが木の切り株にいた。結構ヨツボシオオアリは見かけるのだが、巣の特定はなかなか難しい。

最後にお口直しの意味を込めて額田山展望台付近から見た大阪平野。
5月5日 クロヤマアリの羽化個体を確認。
以前から繭の抜け殻がゴミ捨て場にあったが、羽化したての白い個体を見たのは初めてだ。
餌の食いも良く、安心してみていられる。
5月6日 キイロシリアゲアリをリリースした。
このコロニーは以前2コロニーあったのだが、働きアリが多かったほうのコロニーの働きアリが壊滅して数匹の働きアリがいるほうに女王1匹を導入した。
導入の際は全く喧嘩はなく、すんなり受け入れられた。
しかしその後も働きアリの死亡が止まらず、結局壊滅状態になった。
飼育していて思ったのは一般に小型種に共通して言えることなのだと思うが、湿度管理にすごく神経を使うということ。
キイロシリアゲアリもアメイロアリも美しいだけになんとか・・と思っていた矢先のことだ。
無念・・
5月7日 よくない話題。
クロナガアリの配布用として去年育成していたコロニーが壊滅。
他の2コロニーはすこぶる調子がいいのに、まず働きアリと女王が別居状態になって全員共倒れ・・
もう一つ。アシナガアリのW1コロニーの働きアリが死んでしまった。
それに伴ってどうも女王が蛹や卵を食べてしまったようで女王一個体だけがぽつねんとしているのでこういうときこそ!と思い、アシナガアリの順調コロニーに入れてみた。
今のところ一個体だけが触角にかみついている以外は特に目立った攻撃は見られない。
というかアシナガコロニーはすぐに餌場に全員移動してくる。
こうなると餌かえが非常につらいので何とかしてもらいたい。
働きアリも15匹を超えてきたのでそろそろ中型容器に移し替える時かもしれない。
5月8日 アシナガアリの多雌実験は失敗した。
夜に見てみたら女王の死骸がぽつねんと・・その周りを働きアリが3匹ほど取り巻いているが食べるでもなし、原型がそのまま留め置かれている。
この実験は失敗に終わったが多雌条件で創設期を乗り切る可能性も私は捨てきれないと思っているので今夏、アシナガアリ女王が多く手に入ったら一度Q2くらいで実験してみたいと思っている。
まぁ、今回は基本的に単雌というへの確認にはなったのではないかと思うが・・
5月9日 ケアリコロニーをリリースした。最近はQ1、W1で肉餌も食べなくなって女王の産卵も止まってしまい、コロニーの発展性がないと判断したためだ。
しかしケアリは本当に難しい。
これならクロオオアリやムネアカオオアリのほうが簡単に思えてしまうが、いかがだろうか?
私の飼育がヘボなんだろうか?悩んでしまう。
5月11日 ミカドオオアリで繭が羽化し始めた。
しかし・・だ。
オスアリなのだ。

同じような色の繭が10個ほど・・おい。今頃オスを生産する意義や如何に?
さっぱりわからない。
しかしどうやらこうして羽化したオスは羽化後すぐに食べられるようで働きアリが触角や足、羽根を咥えて引っ張るような行動をしている。
全く不思議な現象だ。
5月12日 ヤマヨツボシオオアリは数匹羽化したがほとんどが未だに繭のままである。
そして卵や小さな幼虫が見受けられるのだが、大きくならない。
サイクルがストップしたかのように思うのだが、温度は全く変わっていない。
同様のことがヤマクロヤマアリにもみられ、産卵が止まったようなのだ。
繭は多く、羽化もしているのだが、よく見てみたら卵がない。あるのは成長した幼虫と繭だけ。
もう彼らは越冬モードに入ったのだろうか?
5月13日 寄生させるために飼育している猪名川で採集したケアリ。
今日、良く見てみたらよく太った幼虫が数匹いた。
たぶん彼らはメスアリになると思われる。
しかし、数があまり多くないので今のところ肉餌への激しいまでの欲求は見られない。
ただ・・なんというか彼らはタッパーで飼育しているのだが、すぐにベビーパウダーを掻い潜って脱走を試みる。
そのたびに名誉の死者が出てしまうのはこれ如何に・・?
なんにせよ、彼らのために早く女王様を迎えてあげなくてはならない。
5月14日 トビイロシワアリにようやく蛹を確認できた。
この蛹は結局越冬したものが成長したものか、春に産卵されたものが成長したのかわからなかった。
しかし、このトビイロシワアリはタフなアリなはずなのに、昨年は増えなかった。
今もW20もいればいいほうではないだろうか。
まぁ、この種類はいったん増加にスピードがつくとすごい増殖率を見せてくれることを知ってるので今のところ特に心配はしていない。
5月15日 温度が上がったのと時間が少しできたので枚岡に行ってみた。
神社脇のコンクリートの上にアメイロアリのオスが数匹いたので飛んだのを確認。
その後、女王は見つからなかったのだが、公園事務所付近で多数の脱翅メスや交尾シーンが見られた。

雌の腹部がぶれているように見えるのは別のオスがしがみついていたからである。

脱翅メスに交尾するオス。脱翅していても交尾するんだね・・
もう一枚、同じペア。よく見てみたら右側にもオスが写っていた。

シロアリも飛行していたようでいたるところで羽を落とした個体が見られた。
試しに持ち帰って新聞紙での飼育に挑戦することにした。
収穫。アメイロアリ女王8匹、シロアリ20匹ほど。
うまくいけばいいが・・(特にアメイロアリ)
5月16日 クロオオアリ2年目コロニーでは繭が4つになった。
しかし、このコロニー唯一の働きアリが入れ物の隙間から逃走してしまい、女王だけ。
正直微妙な存在だ。
しかしこの入れ物、隙間がないように見えるのだが、どこから脱走したのだろう?
入れ物、換えてやらないと・・
5月17日 朝、肌寒かったが気温が上がるというので枚岡。
到着すると暑いくらいの日射があった。
うろつくと椋ヶ根橋付近でヨツボシオオアリだろうか?オオアリのオスを見つけ、何がしか飛ぶだろうと思った。
アメイロアリは峠を越えたようで今日はオスもあまり見かけず脱翅メスも1個体だけ見かけただけであった。
展望台まで行ったが見事に収穫皆無。
そこで山を降りて神社付近で張り込むと、クロオオアリのオスが数頭、頭を出している。
また、オスの死骸が2個体だが別の種類のアリに運ばれているのを見て小規模ながら飛んだようだ。
また、鳥の仕業だろうか、頭がもがれたクロオオアリメスの死骸も1頭だけだがあった。
夕方、何気なく神社のトイレに入るとヨツボシオオアリの羽根のついたメスが!
飛行後の個体が紛れ込んだのかと思って何気なく壁を見たらわんさか出ていた。

粘ってみたが、飛行には至らず、日没とともにトイレ内は蛍光灯がついていたにもかかわらず壁面の隙間へと隙間へと戻って行った。
しかし、こんな近場でヨツボシオオアリの大きな巣があるとは思わなかった。
これで展望台に登らずとも事足りるというわけだ。
明日以降に飛ぶと期待して日没直前に帰った。
灯火を見てみたかったが、睡眠不足の上、結構な距離を歩いたので体力の限界・・
最後はお口直しに日没直前の夕陽。
カメラを出している間に半分ほど沈んでしまった。

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