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7月2日 いやいや、行ってきました、伊那オフ会!天気が心配されたが、幸い二日目の観察終了まで雨が持ちこたえてくれて傘、合羽と無縁のオフ会が出来た。
1日、大阪駅に午前6時10分頃出発、伊那に向かった。
高速道路は早い時間のせいか渋滞もなく、すいすい走れ伊那I.Cに到着したのが10時前だった。
少し待つと関東勢とウインドノット氏が到着した。
ここで今回の参加者を列挙しておく。
末斬さん、あききさん、土生さん、土生さんの弟さん、土生さんの友人Iさん、こうやんさん、蟲さん、たまごっちさん、いるまえかわさん、ウインドノットさん、4年目さん、kuroyagiさん、そして私、あにまりあであった。
挨拶もそこそこに最初の目的地に向かった。行く先は鹿嶺高原。ヤマクロヤマアリとツヤクロヤマアリの観察であった。
到着後、すぐにヤマクロヤマアリとアカヤマアリの混成コロニーが見つかった。

周囲はヤマクロヤマアリがたくさんおり、石をひっくり返したら女王がいたりもした。私も探してみたが見つからなかった。
また、クシケアリもたくさんおり、写真は倒木内に巣を構えていたクシケアリ。種類まではわからないが幼虫が一種独特な色をしていたのは印象的だった。

ケアリのコロニーも見つかった。まだ新女王は生まれておらず、繭であった。

バーベキューで腹ごしらえをした後、さらに山を登った。半そででは肌寒いくらいであった。
ここでエゾアカヤマアリの塚があった。

アメイロケアリはまだ新女王は幼虫であった。

奥のほうにカラフトクロオオアリがいるという。朽木に巣を構えるというので朽木を崩していたらコロニーが出た。表層に横に長い巣を作っていた。女王は見つからなかった。カラフトクロオオアリはクサアリ系の艶があってとても美しいアリであった。飼育してみたいが大阪の暑い夏はたぶん越えられないだろう。

麓に下り、田んぼのふちで車を止めた。何が出るのだろうと思っていたら土生さんがふちの植生をめくった。
植生がめくれるとは驚きだが、下がコンクリートに上に土が覆いかぶさってその上に植物が生えてるらしかった。そこにはトフシアリがいた。写真はコロニーの一部だが、幼若個体が山と積み上げられていて壮観であった。

採集風景。道端にしゃがみこんでアリ採集というのも醍醐味である。

その場所で集合写真を撮影をした後、地面を見やると見慣れないアリが歩いていた。アメイロケアリの女王であった。それっぽいのは5年前にみているが正確なアメイロケアリの女王は初めてであった。時間にして夕方5時50分頃だった。

土生さんの事務所に帰り、少し話した後末斬さんとあききさんはお帰りになられた。
夕方から事務所の辺りでアメイロケアリのオスが見られ、その後女王も続々と降りてきた。寄主となるケアリを探していたら土生さんの事務所横に割と大きなコロニーがあって自給自足できたのだった!
BBQをしながらアリを眺め、あるときは世間話などをしながら夜は更けていった。
自動販売機が近くにあるというのでいってみた。アメイロケアリのオスアリが数匹と新女王が1匹いただけであとはユスリカやよくわからない羽虫がたくさん来ていた。
オニグモと思われるクモが獲物を捕らえていたので撮影した。


周囲の田んぼではトンボも羽化していた。

翌日、クサアリモドキのカートン製の巣があるというので観察にいった。写真は木の根もとの巣。
写真の黒い点々がすべてクサアリモドキというとその数の圧倒的さが知っていただけると思う。

近づくとダンボールみたいなものを作っているのがわかった。

場所を移動してサムライアリの観察。巣を掘ってみた生殖虫は最大でも繭であった。オスはとても美しいので写真に撮りたかったが仕方がない。サムライアリの働きアリは腹部がとがってい光沢もクロヤマアリと違うので区別は易しい。

関東の方々はここでお帰りになった。事務所脇でクロヤマアリの脱翅女王を採集した。その後すぐに雨が激しく降ってきて、野外観察はここで終わりになった。事務所でしばしアリ談義をかわし、帰路に着いたのだった。
7月4日 アメイロケアリ、2個体採集しケアリに導入したが1個体は殺されてしまった。
しかし、もう1個体はケアリコロニーに馴染み、腹部もパンパンに近くなってきていい感じである。
7月9日 今日は晴れて蒸し暑かったので枚岡公園に行った。朝、家のそばでトビイロケアリの飛行があったのでケアリ系がいるかと思っていたが、果たしてそのとおりであった。
最初に見かけたのはクサアリモドキの女王。写真の個体はケアリの行列に沿って移動していた。ケアリから攻撃は全く受けていなかった。がっしりした体格が美しかった。

山を歩いていくとアシナガアリがケアリの女王を攻撃していた。この光景は3回ほど見た覚えがある。

別の場所ではクサアリモドキの女王も攻撃されているのを見かけた。

この場所では新女王にとってありの捕食というのはかなり重要なウェイトを占めているのかもしれない。
最後にベンチの上で玉虫を見つけた。玉虫は小学校6年のとき以来の再会であった。とても美しい甲虫だ。
7月22日 昨日までの雨もやみ、快晴とは行かないまでも晴れて暑くなった。アシナガアリの飛行がそろそろ始まる頃なので枚岡公園に行った。
電車を降りてすぐの枚岡神社の境内で早速アシナガアリ女王を見つけ、飛んだのを確認した。
予想外だったのはケアリとクサアリモドキの女王がかなり見られたこと。もう飛行の山は越えていたと思っていたのだが、ケアリ女王にいたっては本当に「うじゃうじゃ」いた。
正確にカウントしたわけではないが、30は軽く超えていただろう。
アシナガアリのオスが力尽きてアリに運ばれている姿がそこかしこで見られた。アシナガアリのオスは案外大きく、1センチ近くあった。

その後、山には登らず、椋ヶ根橋の辺りから少しだけ登山道に入ったが、その時点で持っていたフィルムケースが一杯になりそうな感じだったので麓で探し回った。
結果15匹ものアシナガアリの新女王を採集できた。下の写真は巣を掘る場所を探してうろつくアシナガアリ女王。うまくアシナガアリワーカーが写ったので大きさの比較になると思う。

帰るほんの少し前に道路わきの側溝でナナフシを見つけた。

採集はしなかった。余談だが、私はナナフシはエダナナフシのような緑に少しオレンジが入った色のものが好きである。
撮影はしていないが、一匹、クロヤマアリの有翅女王がいたので採集した。まだ飛んでいたのね・・
8月7日 時間とお金に余裕が出来たので、長野県伊那で行われる観察会に参加した。
まず、4日夜に伊那に入った。土生さんが高速バスのバス停まで迎えに来てくださった。
食糧などを買いにコンビニに行くと、数はさほど多くなかったが、羽アリが飛来していた。
土生さんの事務所で顕微鏡を見ながら同定したら、カワラケアリ、トビイロケアリ、イトウオオアリのメスが確認できた。事務所近くの自動販売機にもトビイロケアリとモリシタケアリのオスが飛来していた。
翌日、関東からいるまえかわさん、こうやんさん、蟲さんが到着され、主眼の一つであるタカネクロヤマアリの観察に駒ケ岳に向かった。
しかし・・である。ロープウェーが果てなく混雑していて載るまでに2時間待ちというので、タカネクロヤマアリは諦め、付近でアリ観察を行った。見られた種類はヤマクロヤマアリ、クシケアリ、トビイロケアリであった。
トビイロケアリは寄生種の飼育を考え、繭とワーカーを少々失敬した。
関係ないところではあるが写真は登山道入り口付近のバス停近辺の山肌。話では7月の豪雨では夕立が3日降ったというほどの雨量があったようで、この付近は痛々しかった。

下は陥没した道路。

また、土生さんの手に変わったシジミチョウがとまったので一枚。ゴイシシジミというヤツだろうか。

その後、末斬さんを迎えに行き、その足で某スキー場に向かった。新規開拓とのことだった。
ここではアカヤマアリ、トビイロケアリ、アズマオオズアリが観察された。
斜面から伊那市内を見下ろせたので写真を一枚。

そうして、観察終了。事務所でBBQとなった。土生さんの友人のIさんも駆けつけてくださって名物ローメンを作ってくださった。非常に美味しく、おなか一杯だった。
6日。去年、アカヤマアリやヤマクロヤマアリの女王がいたという廃キャンプ場に向かった。
そこはエゾアカヤマアリが高密度で生息しているとのことで、この時期なら午前の早い時間に行われる結婚飛行が観察できるのではないかということで朝5時半におきて6時には現場に向かった。
道は凄い道で、車が一台やっと通れる幅である上に傾斜もきつく、酔うかと思った。
現場の写真が下。本当に山中のだだっ広い広場という感じであった。

エゾアカヤマアリはまだ繭で、飛行は行われなかった。
蟲さんと末斬さんが塚を掘って出てきた女王を含むコロニーをお持ち帰りになられた。
下は例によって採集風景。こういうのが出来るのも伊那ならではである。

私はエゾアカヤマアリの繭を少々貰ってきたのだった。
少し場所を移動してアシナガアリの巣があったので、掘った。
アシナガアリは浅く広い巣を作ると思っていたが、予想外に直径数センチのたて穴が下に向かっていくという構造で女王は発見できなかった。今回、このアシナガ掘りで女王が出てくると思っていたので、予想外であった。下は別の場所で撮影した獲物を運ぶアシナガアリ。巣と思しき穴を掘ったが何も出てこなかった。

周囲ではアカヤマアリやクロヤマアリの新女王が探せばいるという頻度で発見された。私もアカヤマアリの女王を3匹、クロヤマアリの女王を2匹、アメイロケアリの女王とテラニシケアリの女王を各一匹ずつ採集できた。
木を割っていたいるまえかわさんが声をあげた。凄まじく腹部が肥大化したケアリ女王がいるという。
駆けつけてみたら、シロアリの女王並みに腹部が発達したケアリの女王であった。どういう家庭でこんな風になったのだろうか?

山を降り、末斬さんはお帰りになられた。土生さんの案内で温泉につれてもらい、名物であるというソースカツどんを食べた。
おなかがすいたので大盛りを頼んだら中々壮絶な量が出てきて最後は目を白黒させてしまった。
自動販売機に、モリシタケアリの女王が来ていたので採集した。
最終日、すなわち7日、去年行ったお社と竹林に行った。
お社ではアカヤマアリが見られ、それらは奴隷狩りをしていたようで幼虫を咥えているものも少数ではあるが見られた。

アカヤマアリ。腹部と胸部の色のコントラストが美しい。

不鮮明ながらハヤシクロヤマアリの幼虫を強奪してくるアカヤマアリ。
また、この付近にはムネアカオオアリも生息しており、キマワリと思われる甲虫を襲っていた。

ハヤシクロヤマアリもそこかしこでみられ、写真はゴキブリの死骸を運ぶ働きアリ。

竹林に移動して、採集を行った。竹林ではミカドオオアリ、ムネアカオオアリ、アズマオオズアリなどが出た。鉈がないと、アリのいそうな竹には手が出せないと痛感した。
昼食後、サムライアリの観察。最初行った土手を掘ってみたがコロニーが出ない。掘っているうちにキイロシリアゲアリのコロニーに当たり、結婚飛行前の有翅メスアリが出てきた。

周囲ではリンゴの木に実が大きくついており、もう少しで収穫を思わせた。

結局、7月の観察会で観察したサムライアリのコロニーを掘った。
掘ってすぐにオスが出てきた。掘る端から、どんどん飛行していくので撮影は中々困難だった。

雪白の触角と脚は本当に美しかった。写真にはないが、新女王も出てきた。初めて見たので驚きというか感動だった。
掘っていくと、なんとこのコロニーの女王が出た。羽を落とした女王!貴重なのではなかろうか。
写真は事務所で容器に入れられたときの女王。腹部が小さい。

長いようで短かった伊那滞在も終わり、高速バスで帰った。
今回の収穫はミカドオオアリ1コロニー、ミカドオオアリの繭約20個、テラニシケアリ、アメイロケアリの新女王各一個体、クロヤマアリ、エゾアカヤマアリの繭50個ほど、モリシタケアリの女王一個体、アカヤマアリの女王2個体(1個体は末斬さんからの頂き物)、クロヤマアリの女王2個体、キイロシリアゲアリの女王8個体(土生さんからの頂き物)であった。
8月14日 長野に行ってる間に、トビイロシワアリが全滅してしまった。巣部屋の石膏に給水していくのを忘れるという超初歩的なミスだった。
アシナガアリは卵がなくなり、給水しても蛹を導入してもだめだった。まだ生きてるが望みは薄いだろう。
チクシトゲアリは先月、忙しかったときに放置気味になり、死骸が累々とあった時期があったが、今はましになった。といっても少数が少しずつ死んでおり、予断を許さない。蓋が中々開けられないので、餌やりに非常に苦労する。
アカヤマアリは卵溶液を飲んで腹部が大きくなった。導入したクロヤマアリワーカーも現在7匹。産卵は始まっていない。
8月20日 連日、暑い日が続く。そのためだろうか、チクシトゲアリとアメイロケアリが壊滅してしまった。チクシトゲアリは先月末から少し動きがおかしかったので、注意していたのだが、巣部屋を放棄してコロニーの構成員が入れ物内をうろついていると思ったら、翌日には死体が累々とあった。チクシトゲアリは壊滅するときは一気だと聞いていたが、ありがたくない結末となってしまった。
アカヤマアリで産卵が始まっている。卵が10個前後。物陰にいるのでわかりづらい。最初、このコロニーにはクロヤマアリ、エゾアカヤマアリ、ツヤクロヤマアリの繭を入れておいたが、エゾアカヤマアリは羽化してすぐに暑さのためだろう、死んでしまい、ツヤクロヤマアリにいたっては採集した繭が少なかったためもあるのだろうが、羽化すらしなかった。クロヤマアリワーカーは現在16匹。年内に赤いのが羽化するだろうか?
8月27日 今年新女王を採集したクロオオアリで一番順調だったものをやってしまった。
こぼれた蜜をそのままにしていたら蜜に脚を取られたのだろうか、溺死。
9匹いたものが1匹。一昨日入れ替えたがまた1匹死亡。現在1匹。だめかも。
教訓としてはタッパーの底にはティッシュを敷きましょうということだろうか。
アカヤマアリは順調。卵も大体20ほどに増えてきた。
モリシタケアリは産卵が始まった。数個ではあるが、嬉しい。
9月3日 クロオオアリは3コロニーあるのだが、ワーカーが5匹いるのは1コロニーだけ。あとはワーカーが1匹だけという何ともお寒い状況だ。卵はどのコロニーも10個ほどあるのが救いだが、たぶん今年中には羽化しないだろう。結構どのコロニーも予断を許さない。
ムネアカオオアリは現在W3のものがいる。こちらも結構微妙な数なので、来年持ちこたえるか・・
もう一つ、先月の長野で採集したミカドオオアリの繭を導入したムネアカオオアリは現在W10。卵も少々あるので、これは大丈夫かな?
暑い間、卵がなく心配していたキイロシリアゲアリだが産卵が始まった。暑いというのが抑止要因になってるのだろうか。
モリシタケアリは順調。腹部は大きく、卵も20ほどある。年内に羽化するだろうか。
9月17日 モリシタケアリの女王が死んでしまった。トビイロケアリのワーカーは元気なのに、女王だけ・・その前日、容器の壁面にベビーパウダーを塗布して、若干女王にかかってしまったが、それが悪かったのだろうか?卵も順調に増えていただけに残念至極である。
クロオオアリのW5のコロニーで産卵されていた卵が幼虫になった。このまま成虫にならずに越冬するのだろうか。
クロオオアリのW1のコロニーのうち、1コロニーで最後のワーカーが死んだ。餌を与えた翌日に死んでいて、なぜかさっぱりわからない。こちらも幼虫が孵化したが、かなり厳しい・・
10月8日 家族と枚岡公園にハイキングに行ってきた。
梅林の辺りで、クロナガアリが盛んに活動しているのが見られた。

種子を運んでいるのは見つからなかったが、結構な数が歩いており、梅林の辺りには結構クロナガアリが生息しているのがわかった。
続いて見つけたのはアミメアリの小規模な行列。数匹がひとまとまりで歩いていた。

どんぐりが青いながらも実をつけており、秋を感じさせた。もう一ヶ月もしたら熟すだろう。

続いて、オオアリの仲間だろうか?5ミリ前後のアリがうろついてるのを見つけた。この種類はふもとで時々見かけるが種類がよくわからない。不鮮明な写真ではあるが、種名に見当がつく方はご教示願いたい。

いよいよ山道に入る。雨が降ったのか、地面は湿っていた。早速、オサムシがおで迎えしてくれた。

歩いていたら、2センチくらいのコオロギが飛び出した。しかし秋の深まりのせいか動きはぎこちなく、弱っているように見えた。

周囲には、ツユクサが茂っている場所があって、青い花を咲かせていた。

アシナガアリが、甲虫の羽のような物体を運んでいる場面に遭遇した。写真上方の黒い部分は巣穴。多数のアリがこの中にたむろしているようだった。

クサアリが行列を作っていた。夏ほどではないがそこそこの数が歩いていた。

久々に登る山道はなまった体には少々ハードであった。しかし、展望台からの風景を見たとき、その疲れも吹き飛んだ。そばにいたおじさんの話では標高300メートル程度であるとのことであった。

展望台でお弁当を食べたが、風が強く、薄着では寒いくらいであった。
他にもクロオオアリとクロヤマアリを見かけたが、すばやくて写真に撮影できなかった。
12月10日 今年も終わりが近づいてきた。そこで、総括をしたいと思う。
今年は実に「アリ尽くし」な一年が過ごせた。オフ会でいろんな方と会うことができ、念願のアリの結婚飛行にも遭遇することができ(4月のクロナガアリと5月のクロオオアリ)、いろんな種類を飼育でき、非常に楽しかった。観察日記も途切れ途切れではあるが夏で中断せずに通年つけることができたように思う。言うことなしだった。
しかし、課題もある。私の「飼育下手」を実感した一年でもあった。
チクシトゲアリは仕方がないにしても、トビイロシワアリは完全に私のミスで全滅させてしまい、慙愧に耐えない。
そこで、来年は「原点回帰」の年にしたいと思う。
どういう意味かというと、身近な、都市部で見られる種類、特にトビイロシワアリ、トビイロケアリを人並みに飼育したい。トビイロシワアリは4月頃に植木鉢で採集するにして、トビイロケアリは新女王からの育成になるだろう。この新女王からの育成というのが中々飼育技術が向上しないのだ。大いなる課題である。
しかし、これだけでは少し寂しいので、クサアリモドキ、クロナガアリも飼育してみたい。
クサアリ系には興味があまりなかったのだが、8月の伊那でモリシタケアリを採集して少しであるが育成したことで、寄生アリも面白いと思い、飼育してみたい。この種類は飛行時期に枚岡に行けば女王が見つかるので採集自体は難しくないだろう。
もうひとつ、クロナガアリ。なぜか今年はぜんぜん増えないまま、働きありがすべて死に絶え、女王のみで越冬という寂しい事態になっている。来年、拾えたらぜひ再挑戦してうじゃうじゃを目指したい。
今年同様来年も飛行に遭遇できるかが、凄く不安なのだが・・・
クロヤマアリは大好きな種類なのだが、夏場の大量死がどうも暑さにあるようだとわかってきてその暑さ対策を講じられない今現在では無駄な殺生と思い来年は涙を呑んで見送ることとしたい。
クロオオアリ、ムネアカオオアリも飛行時期になれば枚岡に参じたいとは思うが、果たして来年女王が拾えるかどうか・・短期集中型の飛行を行う種類ですしね。そう考えたら、今飼育しているクロオオアリ1コロニー、ムネアカオオアリ1コロニーは凄く貴重なのかも。
最後に飼育しているあアリの様子を書いて今年を締めくくりたいと思う。

まずは暗くなってしまったがクロオオアリ。今年新女王を採集。生き残ったのはこのコロニーだけである。働きありは5匹、幼虫が数匹いる。来年は増えてほしい。

続いてはムネアカオオアリ。今年1月の岩湧山でコロニー採集。春頃は勢いがよかったが、夏になって働きアリが死んでいき、8月の伊那で採集したミカドオオアリの繭から羽化した働きアリが支えている。ムネアカオオアリの働きアリは今現在いない。来年が不安なのだが、何とか持ち直してほしいものだ。
思えば、前半後半で観察日記を分けるほど書いたのは今年が始めてである。夏に健康を害していた私が今年は比較的穏やかに過ごせたのも一因なのだが。
来年も宜しくお願いします。

2006年後半(7月1日〜)の観察日記